エルトン・ジョン、50年以上前の婚約者を援助
Photo by Greg Gorman
エルトン・ジョンが、50年以上前に婚約した女性からの助けを求める声に応じ、金銭面での援助を快諾したという。
Linda Hannon(旧姓Woodrow)さんは60年代終わりに21歳のエルトンと知り合い、2人はその後婚約したが、エルトンは結婚式の数週間前に彼女のもとを去った。Lindaさんは売れる前のエルトンとバーニー・トーピンを援助しており、彼女のことは1975年にリリースした楽曲「Someone Saved My Life Tonight」で取り上げられている。
Lindaさんはその後、アメリカへ移住し、現在、テキサスで診療所のマネージャーとして働いている。エルトンに対する恨みはなく、音信不通ではあったものの、彼の成功を喜ばしく思っていたという。
そんな彼女はこの数ヶ月膝の痛みに襲われ、代替手術が必要となったが、数週間仕事を休む金銭的余裕はなく、さらに新型コロナウイルスの影響で給料が下がったことから困窮し、エルトンに助けを求めてみることにしたそうだ。そして、何度かエルトンのマネージメント会社にメールを送ったものの、そこには問い合わせやファン・メールが多数来るのだろう、その中に埋もれてしまったのか返事はなく、英国の新聞『The Mirror』に仲介を頼んだ。
『The Mirror』紙がエルトンのチームにLindaさんの話を伝えたところ、エルトンはすぐに彼女への支援を快諾したという。関係者は「エルトンはリンダの境地を知ったとき、一秒たりともためらわなかった。彼は、彼とバーニーが助けを必要としていた50年前、彼女がどれだけ良くしてくれたか覚えており、彼女が必要としているとき助けることができるのを嬉しく思っている」と話している。
Lindaさんはこの知らせに「とても感動しています。これだけ時間が経っているのに本当に優しい」とコメントしている。
エルトンはLindaさんと別離して数ヶ月後に「Your Song」(1970年)が大ヒットした。
Ako Suzuki
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