アリス・クーパー「メタリカがメタル・シーンを変えた」
アリス・クーパーが、メタリカを「彼らのやっていることは本当にいい」「彼らの公演が悪かったことは一度もない」と称賛し、メタル・シーンを変えたバンドだと評した。
◆アリス・クーパー画像
米AXS TVの新ウェブ・シリーズ『At Home And Social Online』にゲスト出演したアリスは、AXS TVが選んだ“1984年の重要な10曲”の1つ、メタリカの「Fade To Black」についてコメントを求められると、こう話した。「何よりもまず、俺が酒を止めて1年目にあたる年だ。そして、ロックの世界で多くの変化があった。突然、メタルがアンダーグラウンドから最前線って感じになった。アイアン・メイデンみたいなバンドが現れ、それからメタリカだ。ラジオでかかるようになったんだ。70年代ではあり得なかった。だから、新しい時代だ」
「俺は、メタリカこそがそのメタル・バンドだって、ずっと思ってた。彼らがやってたことはものすごく良かったからね。彼らには怒りがあり、曲があり、ステージでの存在感が抜群だった。彼らの公演が悪かったことなど一度もない。いいコンビネーションだ」
「どうしてそんなにいいかって? 彼らは妥協しないからだよ。彼らは、それまでメタルだってこと言うのをためらっていた世代の代弁者となった。“ロックンロールにもうちょっと怒りが欲しい。ナイスではいたくない”ってキッズだ。だから、彼らは俺のことが好きだったんだ。俺はナイスじゃなかったからな。アリス・クーパーは脅威だった。メタリカにも脅威的なところはあったが、彼らは同時にヒット曲も生み出していた。ヒット曲、それがウィリー・ウォンカ(『チャーリーとチョコレート工場』の登場人物)の黄金の鍵だ」
アリス・クーパーは先週金曜日(5月15日)、パンデミックの中制作した新曲「Don’t Give Up」をリリースした。曲には「寝るのも辛く、夢見るなんてもっと大変だ。しかし、君らには同じ船に乗り合わせる70億ものブラザーとシスターがいる。だから、パニックになるな。人生にサバイバルは付きものだ。俺らは脆くない。俺らは簡単には壊れない」と、「あきらめるな」とのメッセージを込めている。
Ako Suzuki
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