KATE NV、新作『Room for the Moon』リリース

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ロシアはモスクワをベースに活動する折衷的エクスペリメンタルポップアーティスト、Kate Shilonosovaによるソロプロジェクト、Kate NVの待望の新作『Room for the Moon』がリリースされる。

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自身のルーツである70年代〜80年代のロシアと日本のポップスからの影響をベースにしつつ、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップセンスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合した内容で、先行シングル「Sayonara」はPitchforkのベストニュートラックに選出されている。

通算3作目となる『Room for the Moon(月の部屋)』は2018年にリリースした『для FOR』以来となる本作は実のところ『для FOR』の前から制作をし始めていたものの形にはならず、時を経てようやく形になったとのこと。自宅とモスクワのスタジオスペースにて録音されており、長年のコラボレーターであるJenya Gorbunov(ベース)、Vladimir Luchanskiy(サックス)、Quinn Oulton(ベース/サックス)に加え、共にRed Bull Music Academy出身で交流の深い日本人アーティスト、Nami Sato(スポークン・ワード)等の協力のもと完成した。

70年代〜80年代のロシアと日本のポップ・ミュージック&映画からの影響が色濃い本作は、Orange Milk Recordsからリリースした『BINASU』のポップセンスと、RVNGからリリースした『для FOR』で見せたアンビエント〜ミニマル〜ニューエイジが見事なバランスで融合している。


小気味良いシンセとサックスにコロコロとしたシンセと軽やかなヴォーカルが絡む「Not Not Not」で幕を開け、シンセとマレット、マリンバを基調にした牧歌的ミニマル「Du Na」へと続く。Pitchforkでベストニュートラックに選出され絶賛された「Sayonara」はケイト・ブッシュとも比較される飛躍的なヴォーカルにエッジーなギター、タッピングドラムを絡めて駆け上がっていくような極上のシンセポップ。歌詞も英語、日本語、ロシア語がミックスされている。フランス語の歌詞で実験的ながら楽しげな「Ça Commence Par」やFound Sound Nationの「Broken Orchestra」サンプルパックのサンプルのみを使用して、サックスソロを作成したという「Plans」、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番からメロディを借用した「Tea」、パーティへと誘うかのうようなアップテンポなポップソング「Telefon」など、豊かな実験精神とポップ・センスに裏打ちされたバラエティに富んだ内容だ。


『Room for the Moon』

2020年6月12日(金)リリース
PLANCHA / RVNG Intl. ARTPL-134 2,000円+税
Format: CD / Digital
※解説・歌詞・対訳付き予定
※ボーナス・トラック収録

■TRACK LIST:
Japanese CD version:
01. Not Not Not
02. Du Na
03. Sayonara (Full Moon Version)
04. Ça Commence Par
05. Marafon 15
06. Tea
07. Lu Na
08. Plans
09. If Anyone’s Sleepy
10. Telefon
11. Sayonara (Single Edit)
12. Tea (Small Sip Edit)
13. Arigato song (Bonus Track for Japan)

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