AKAI Professional、MPC Live II発売
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Akai Professionalが、MPC初のスピーカー内蔵モデル「MPC Live II」を発表した。
MPC Live IIは好評を博した前モデルをベースに、音楽制作を完全にスタンドアローンで行えるようスタジオ・モニター・スピーカーを内蔵した。旅先でもスタジオでも本機があればインスピレーションを逃さない仕様となった。
MPC XやMPC One同様、MPC Live IIはMPCシリーズの登場以来、数え切れないほどのヒット曲に使用されてきたMPCソフトウェア及びワークフローを搭載した完全なスタンドアローン型の音楽制作機だ。7インチのマルチジェスチャー・タッチスクリーンでビート作成やレコーディングに必要なさまざまな機能に簡単にアクセスが可能。またMPC Live IIには新たに5つのハードウェア・ボタンが追加され、より編集作業が行ないやすくなった。ミュート、タイム・コレクト、ミックスなどの機能により、ビートを損なわずトラックの編集や微調整を行なうことができる。
また、本誌既報通り、MPC Software 2.8でAkai Professionalのスタンドアローン・マルチコア搭載MPCシリーズにMIDI Multi機能が追加された。MPC Live/MPC Live II/MPC One/MPC Xユーザーに無料で提供される本アップデートにより、MPCは強力なMIDIシーケンサー・スタジオに生まれ変わることとなる。MPCのI/O機能が大幅に強化されるため、クラス準拠のUSBキーボード、MIDIインターフェース、USB to CVモジュールを含むスタジオ内のさまざまなMIDI機器を同時に接続してルーティングすることが可能。これにトラック間の内部MIDIルーティング機能、MIDI互換シンセサイザー、ドラムマシン、サウンドモジュールの包括的なMIDIルーティング、マルチトラック・レコーディング機能を組み合わせることで、MPCは制作の中心に据えることができる。
内蔵モニターは音楽の全範囲にわたってダイナミックなレスポンスを保ち、高域から低域まで正確に再生する。本機内蔵モニターはスタジオでのリファレンス・モニターとしての使用だけではなく、外出先でのヘッドホンを使わないリスニングや制作、コラボレーションにも最適だ。
さらにMPC Live IIはポータブル性と高い接続性を両立。他製品との相性も抜群だ。8つの新しいCV/Gate出力端子 (TRS端子 x4) を搭載し、アナログ・モジュールをMPC Liveのセットアップに組み込むことが可能。Wi-Fi及びBluetooth接続にも対応しており、MPCとAbleton Liveを同時に使用したワークフローも楽しめる。
MPC Live IIにはF9 Audio の新しいライブラリーと新しいSonic Boomサウンドセットを含む、高品質なサンプルやループを収録した16GBのサウンドライブラリーを搭載。7インチ・マルチ・スクリーンと内蔵Wi-Fi接続を利用して数回のタップ操作でSpliceにダイレクトにアクセスすることも可能だ。
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■MPC Live II ハードウェアの特徴
● MPC 2.8ソフトウェアでネイティブに動作
● ステレオ・モニター・スピーカー内蔵
● バッテリー内蔵 - 連続稼働時間最大5時間
● 4系統TRS CV/Gate端子 (トータル8出力)
● 7インチ高解像度マルチタッチ・ディスプレイ
● Wi-Fi及びBluetooth対応
● 16GBオンボードストレージ
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■MPC 2.8 ソフトウェアの機能強化点
● クラス準拠のMIDI機器を接続可能なUSB MIDI入出力のサポート
● MIDIレイヤリング機能
● タイムコレクトのオン/オフ
● Q-Linkオーバーレイ表示
● パッドマップの編集
● MPC One/MPC Live/MPC Live II/MPC Xで使用可能
Akai Professionalのシニア・プロダクト・マネージャー、ダン・ギルはこう語る。「弊社はスタンドアローンで行なう包括的な音楽制作を追求しています。ワークフローや機能群を考慮した上で、クリエイティブな作業を手軽に行えるデバイスを作ることが目的です。ステレオ・モニターを搭載したMPC Live IIは、プロデューサーやビートメーカーがインスピレーションを得るために必要なツールとなっています」。
なお、MPC Live IIは、オープンプライス(税込想定売価 ¥138,000)。 2020年5月28日に発売を予定している。MPC 2.8はMPC Live/MPC Live II/MPC X/MPC Oneユーザー全員に無償でダウンロード可能だ。
◆Akai Professional オフィシャルサイト
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