【インタビュー】BUZZ-ER.、サクラの季節に舞う新たな“証拠”
「爆裂顔ラン最強(顔やルックスのランキングが高いこと)」を自負するダンスボーカルグループ、BUZZ-ER.(ブザー)。結成から間もないにも関わらずマイナビBLITZ赤坂やZepp Tokyoでのワンマンを次々と成功させてきた彼らは、事務所に所属しない文字通りのインディペンデントな活動の中でその名を着実に広めてきた7人組だ。そんな彼らが、この春いよいよメジャーデビューを果たす。見た目の話題性やユニークな楽曲のインパクトなどももちろん彼らの魅力だが、それは決して御膳立てされたものではなく、メンバーそれぞれの個性や才能、関係性があってこそなのだということがよくわかるインタビューとなった。
※SHALFは体調不良のため欠席
◆ ◆ ◆
■出来ないことに挑戦する
──まずは、メジャーデビューおめでとうございます!
SAKU:ありがとうございます。夢にまで見た一歩であると同時に、新たなスタート地点に立ったんだなという感じがしています。正直に言うとまだあまり実感というものがなかったんですが、こういう取材を受けたり、収録があったりする中でだんだんと「メジャーデビューなんだな」という気持ちが強くなってきました。
──去年、池袋サンシャインシティで開催されたイベントでメジャーデビューすることを発表されましたが、ファンの皆さんもすごく喜んでくれていたようですね。
SHUN:はい、僕らも発表できて嬉しかったです。でもあの頃は、メジャーデビューに向けた準備だけでなく、(SAKUは)舞台の稽古とかぶっていたりしてドタバタだったんですね。発表する直前まで「大丈夫かな」って落ち着かない感じだったんですが、ようやく皆さんの前で発表することができました。僕らは日本武道館や東京ドームでライブをやるという目標を持って活動をしているんですが、このメジャーデビューというのもひとつの夢でしたから、通過点をひとつ越えられたなということで、今は少しホッとしてます。
CHIBA:ひとつの、大きな節目でもありますからね。すごく特別な瞬間でした。
──YUYAさん、早くみんなに言いたくてRAPしている時に口が滑りそうになったりしませんでした(笑)?
YUYA:それはないです、ないです(笑)。あ、でも1回くらいは言っちゃてたかもしれない(笑)。
SHUN:言ってたんかい(笑)!
KOHEY:でも確かに、早く言いたかったですからね。発表した当日って、もちろんみんなの喜びの声も聞こえていたけど、嬉しすぎて舞い上がっていたから結構テンパってた(笑)。あの日はメジャーデビューを発表すると同時に新曲発表もあったので、緊張もしてましたね。
HAU:してた、してた(笑)。当日の様子を映像で見返したんですが、「俺、なんでここでお辞儀してるんだろう?」って、記憶にないことをやっていましたから。
YUYA:無意識でお辞儀って、こわ(笑)!
──それくらい、感謝の気持ちが溢れていたんですね(笑)。さてそのイベントでは2度目となるZepp Tokyoワンマンの開催もアナウンスされましたが、結成から間もないのに、ライブやリリースなど快進撃が続いていますよね。
SHUN:ありがとうございます。最初のZepp TokyoはBUZZ-ER.史上最大規模のワンマンライブだったんですが、その時はひとり(SHALFが)参加できなくて。改めてBUZZ-ER.は7人いなきゃダメだってライブをやりながら思いましたし、SHALFがいなくても応援に来てくれて、思いっきり楽しもうとしてくれているファンのためにも、BUZZ-ER.としてもっと頑張っていこうって思いました。
YUYA:幕が上がった瞬間の、お客さんの多さに圧倒されたよね。
HAU:え!こんなに!?って思った。
CHIBA:凄かった。
SAKU:凄かったし、やっぱり嬉しかったよね。
▲SAKU(Leader / Vocal)
──しかしメジャーデビュー前にこれだけの結果を残すって、並大抵のことではないと思います。
SHUN:BUZZ-ER.って、「ここならいけるでしょ」みたいなことはやらないっていうのはありますね。出来ないことを成功させて「よっしゃ!」ってなるタイプ。ライブの会場にしても「ここが出来たから、次はもうちょっと大きいところで」じゃなくて、いきなり会場のキャパシティの桁がゼロひとつ違うとか(笑)。僕達は反骨精神というか「絶対やってやるから見とけよ!」って気持ちを各自が持っているから、そうやっていつも自分達自身の意識を高めていっているんですよね。出来ないことに挑戦するのがBUZZ-ER.だなって思います。
──頼もしいです!ちなみに、そんなBUZZ-ER.の中でも一番負けず嫌いなのは?
YUYA:たぶんSHUNですね。彼なりに、そういうキャラを作ろうとしてるんで。
SHUN:いや、キャラじゃないから(笑)!
HAU:キャラだよね(笑)!?
SHUN:キャラってなんだよ(笑)。
YUYA:でも、チャレンジャーなのはSHUNだと思う。
SHUN:人生一度きりなので。勝負してこそ、成功したときの喜びもわかるじゃないですか。こういう業界は特にそうだと思う。挑戦してなんぼ。
HAU:そう!そう思ってアクロバットに挑戦したら、僕、骨折しましたからね(笑)。
▲HAU(Vocal)
──(笑)。でも確かに、BUZZ-ER.のパフォーマンスはかなりハードな一面もありますよね。
SAKU:激しいやつは、本当に激しい。
SHUN:消費カロリーがすごい。シンプルな振りってそんなになくて、結構複雑だもんね。YUYAくんなんて、BUZZ-ER.を始めて8kgくらい痩せたし。
CHIBA:そうそう。
YUYA:BUZZ-ER.のストイックさが目に見えてわかるっていう(笑)。
──では音源制作の面に関してはどうでしょう。これまでインディーズでもしっかり結果を残してこられていますし、作品ごとの個性も振り切っていて、こちらも常に挑戦の姿勢だなと感じました。
CHIBA:よくライブで共演するグループの曲には、いつも注目してますね。絶対にかぶらないような作品を作りたいので。それに、ボーイズグループっていっぱいあるので、その中で埋もれないようなものを作らなきゃなっていうのもあります。僕らがボーイズグループらしからぬことをやるのもそうだし、ぶっ飛んだユーモアを思い切って入れてみるっていうのもそう。だから、BUZZ-ER.の楽曲は他との差別化ができているのかなと思います。
SHUN:別に決めているわけではないんですが、年々テーマみたいなものが変わっているというか。例えば2018年は盛り上がるような曲が欲しいねってことで、ライブで絶対的に盛り上がる曲をたくさん作ってきました。また、ちょっと魅せる感じの曲が作りたいねって時期もあったりして、アイドルだとかアーティストだとか、そういう概念には拘らない感じで楽曲作りをしています。
──「イケメンだ イケメンだ」と連呼する「HONEY>BEAT」も痛快でしたね。
HAU:恥じらいを捨てて連呼(笑)。
CHIBA:それまで別に、俺らはイケメンだとか言ってたわけじゃなくて(笑)。それ以降だよね。「イケメンだ」の人達になっちゃったっていう(笑)。でもこの曲があったから、もう逆にイケメンだって自称していくしかないなって。
──ユーモアも、全力で。
SAKU:そうです、そうです。
HAU:その進化形が「ヘルプミー!」です。サビで急に「小指ぶつけた…」とか言い始めるっていう(笑)。
YUYA:どの曲もそうだけど、耳に残るワードを使いまくってるよね。少しでも印象に残ったらなって思うから。
YUYA:最初の頃は結構かっこいい系の曲で固めていたんですが、いつからかちょっとおふざけ系というか、耳に残るインパクト重視になったんですね。その頃からファンの人達が「かっこいいBUZZ-ER.も見たい」と。ちょっとお笑い路線に振り過ぎたか!?ってことで(笑)、今年は少し控えめに。
HAU:ずっと続いていたからね。
──ということは、今回のメジャーデビューシングルはその要素をいい意味で全て網羅しているんじゃないですか?耳に残るフレーズもクールなカッコよさも、それぞれの楽曲に反映されています。
SHUN:ドンピシャですね。かっこいいものからアイドルっぽいものまであるし。
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