【インタビュー】ななもり。× ジェル (すとぷり)、2ndアルバム完成「曲を通して伝えたい。歌で伝えたい」
すとぷりが2020年最初の“いちごの日”となる1月15日、2ndフルアルバム『すとろべりーねくすとっ!』をリリースした。制作陣にはHoneyWorks、ナユタン星人、DECO*27、れるりりといった面々が名を連ね、妖怪ウォッチ新シリーズ『妖怪学園Y~Nとの遭遇~』のオープニングテーマ「ギンギラ銀河」や、ななもり。作詞楽曲、るぅと作曲によるナンバーなど全16曲を収録。歌唱は6人全員はもとより、大人組や信号機組、2人ずつのユニット形式など、バラエティに富んだ仕上がりだ。
◆すとぷり 画像
2019年の彼らは幕張メッセ2DAYSをはじめ、全国ツアー初開催、初のドーム公演となったメットライフドーム2DAYSを大成功に収めるなど、まさしく破竹の勢い。そしてリリースされる2ndフルアルバム『すとろべりーねくすとっ!』は、その鮮度を音源に封じ込めた作品であり、今後のライブ活動の広がりと飛躍を感じさせるカラフルな楽曲が散りばめられている。
BARKSでは、すとぷりのリーダーにして活動の総合プロデュースを手掛けるななもり。と、すとぷり最強のエンターティナーであるジェルの2ショットインタビューを敢行。激動の2019年を振り返りつつ、最新作に濃縮した彼らの現在について話を訊いた。
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■『すとろべりーねくすとっ!』のテーマは
■挑戦し続けて新しい僕たちを見せること
──まずは、大躍進を遂げた2019年の活動を振り返っていただきたいのですが。ライブ規模としては、4月末からの幕張メッセ2DAYSや、夏のアリーナ会場を含む全国ツアー、9月のメットライフドーム2DAYSなど、拡大の一途を辿ってますね。
ななもり。:夏の全国ツアーから、初のドームライブとなったメットライフドームに向かっての一連の活動は、いろんな意味で大きかったなと思います。僕らはどこかの芸能事務所やレコード会社に所属しているわけではないので、自分たちでイベンターさんに働きかけたり、バンドさんを探して生演奏をお願いしながらステージを手作りしていくんですね。その一方で、全国ツアーのような長期間となると、そっちに掛かりっきりになってしまうので、本来の活動場であるネット活動が、それまでのペースでできなくなってしまう……。今まではそういう理由もあってツアーの開催をためらっていたんです。
──投稿のクオリティやスピードを保ったまま、ツアー準備やリハーサル、そして本番をこなすのは、確かに至難の業かもしれません。
▲すとぷり |
ジェル:北海道や仙台をはじめ、特に初めて訪れる場所では“待ってた感”がすごくて。「来てくれてありがとう!」というコメントがすごくたくさん届きました。実はライブをやる前は、本当に北海道にすとぷりのファンがいるのかが、信じられなかったんです(笑)。目の前に熱狂してくださる方々を見て、“あ、本当なんだ!?”って。
ななもり。:ツアーやドームライブで、ファンの皆さんに直接会えたことが何より嬉しかったですね。それと並行して、“ツアー中もネットの活動ペースを落とさない”というすとぷりの目標を達成できたことも、今後への自信につながったというか。“生放送とかネット活動がおろそかになるくらいなら、ライブはやめよう”というのが、すとぷりの想いなので。ツアーの最中に編集したり、ライブ直後に放送しているメンバーもいましたからね。
ジェル:そのほかにCD制作も並行していたので、夏は、ちょっと死にかけたかも(笑)。身体はしんどくても、そもそも楽しくてやっていることなのでつらいとは思わないですけどね。
──2019年3月に1stミニアルバム『すとろべりーすたーと!』、7月に1stフルアルバム『すとろべりーらぶっ!』を立て続けにリリースしましたが、音源リリースとしてもこれはかなりのハイペースかなと思うのですが?
ななもり。:一般的にアーティストさんは、1年に1枚アルバムを出すかどうかですよね。僕らとしても、それまで曲のストックもなかったんです。でも、活動を続けることでどんどん状況が好転して、ファンの皆さんに伝えたいことも変わっていったんですね。それを届けるためには、新しい曲が必要だったということが大きいです。ネット放送でも言っていることですが、“曲を通して伝えたい。歌で伝えたい”ので。
ジェル:曲数が増えたことで、より楽しんでもらえる、盛り上がれるライブを作れるようになったのかなっていうことを実感してますね。
▲2ndフルアルバム『すとろべりーねくすとっ!』 |
ななもり。:1stミニアルバム『すとろべりーすたーと!』は文字通り、“はじめまして”。1stフルアルバム『すとろべりーらぶっ!』は“愛を伝えるってどういうことだろう?”と考えた作品で。今回の『すとろべりーねくすとっ!』は、挑戦し続けて新しい僕たちを見せること。だから、今まで歌ったことがないようなK-POP調の楽曲や、難易度の高いバンド系の楽曲にもチャレンジしているんです。そういう意味では、放送で見せているいつものすとぷりを感じてもらえるような作品にしたいと思っていました。
ジェル:音楽的には今までにはないジャンルが多いアルバムなんですね。新しいすとぷりも普段のすとぷりも、同時に知ってもらえると思います。
──選曲はどのように?
ななもり。:みんなで話し合いながら、まず僕が「こんな曲はどうかな?」って提案して、乗り気になってくれたものを形にしていくんです。今回の“ななもり。× ジェル”楽曲「忍恋」は忍びの歌で、ジェルがいっぱい「にんにん」言ってます(笑)。
ジェル:これは「忍びっていいですね」って話から膨らんでいった曲なんですよ。
ななもり。:テーマは修行です。僕らの活動って、ある種の修行みたいだなと思うんですよ。あくまでも自主的で、たとえ手を抜いても誰から咎められることもない。ただ、自らに課した目標があって、それはリスナーさんとの目に見えない約束みたいなものなんです。そういうことを歌にしたら面白いなと思って、ジェル君に提案しました。
ジェル:その話を聞いたとき、「まさにその通り」って即決でした。レコーディングも楽しくて、ホントに神曲です!
ななもり。:レコーディングは今回、残念ながらジェル君と僕のスケジュールが合わずに別々に録りましたが、ジェル君が先にすごくノリノリで歌ってくれたんですよ。だから、僕もそれに引っ張られるようにノリノリになって、いつもより身振り手振りを多めに歌うレコーディングになりました(笑)。
ジェル:ふふふ。
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