アリス・クーパー「レミーの“飲まない”は、一晩にボトル1本は飲まないってことだった」

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モーターヘッドのレミーが亡くなってから間もなく4年。命日(12月28日)が近づき、旧友、アリス・クーパーがレミーへ追悼の言葉を送った。

◆アリス・クーパー画像

ハリウッド・ヴァンパイアーズが2018年に開催したツアーにてモーターヘッドの「Ace Of Spades」をパフォーマンスし、レミーへ哀悼の意を捧げてきたアリスは、UKの音楽誌『Kerrang!』のインタビューで、個人的にレミーを偲ぶとしたらと問われると、こう話した。

「彼が生きていたら、多分、俺ら(ハリウッド・ヴァンパイアーズ)のベース・プレイヤーになっていただろう。俺らみんな、レベルは違うにしろ、レミーのことを知っていた。彼は、俺らと何度もプレイしてたからね。このバンドの誰もがレミーとツアーをやったことがある。彼は熟練の職人みたいなものだったから」

そして、こんな逸話を語った。「俺は37年前に酒を飲むのを止めたが、彼は、ある時、こんなことを言ってたよ。“アリス、俺は(酒を)飲むの止めたんだ”ってね。手に飲み物を持ってた。だから、俺が“それは素晴らしい。じゃあ、それはコカ・コーラなんだな?”って訊いたら、“いや、ちょっとウィスキーが入ってる”ってさ。彼の“飲まない”の定義は、毎晩ウィスキーをボトル1本は飲まないってものだったんだ。ちょっと、5、6杯ってとこだったんだろ」

また、ある朝、血を吐いたのがきっかけで断酒したというアリスは、若いミュージシャンへこんなアドバイスを送った。「俺は、27クラブに入るのは賢明ではないってわかってた。医者からは、“その仲間入りをしたいなら、今やってることを続けるだけでいい”って言われた。その通りだって思ったよ。スティーヴン・タイラーやイギー(・ポップ)、俺を見てみろ。いまでもツアーをやってる。俺らは依存症を認め、冷たい墓に入るより、あと20枚はアルバム作るほうがいいって決心したからだ」

アリス、ジョー・ペリー、ジョニー・デップから成るハリウッド・ヴァンパイアーズは、次は2020年夏にヨーロッパでツアーを開催する。

Ako Suzuki
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