【ライブレポート】SARD UNDERGROUND、東京初ワンマンで坂井泉水の未公開詞新曲の披露も「本当に嬉しいです」
ZARDトリビュートバンドのSARD UNDERGROUNDが11月19日(火)、東京・新宿ReNYにて初の東京ワンマンライブ<SARD UNDERGROUND 4th LIVE in TOKYO>を開催した。
◆SARD UNDERGROUND (サードアンダーグラウンド) 画像
平均年齢20歳の4人組。これまで彼女たちはホームグラウンドである大阪にて3回のワンマン、3回のフリーライブを経験してきた。回を重ねるごとに成長を遂げ、応援の声も増しているという。東京初ライブは平日火曜日にもかかわらず、場内後方PA席ギリギリまで押し寄せるほどの満杯状態だ。この後、大阪公演を控えているため、セットリストの全貌を明かすことはしないが、記念すべき東京初ステージのオフィシャルレポートをお届けしたい。
定刻19時にライブがスタート。オープニングはZARDを代表する楽曲のひとつ「揺れる想い」だ。赤坂美羽(G)、杉岡泉美(B)、坂本ひろ美(Key)が喜びに満ちた笑顔を咲かせ、神野友亜(Vo)は少し緊張した面持ちながらも瞳を輝かせながら力強く伸びのある歌声を響かせた。同曲終わりではメンバー全員で視線を交わし、頷き合う様子が印象的だった。続く、メンバー全員が「ライブで演奏するのが大好き」だという「愛は暗闇の中で」はタイトなロックチューン。初のMCでは自己紹介に添えて、神野が心境を語った。
「こんなに早く東京でワンマンができると思っていなかったので、本当に嬉しいです。皆さんのおかげです。ありがとうございます!!」──神野友亜
その後もZARDの代表曲を立て続けに披露。サポートの岩井勇一郎(G)、車谷啓介 (Dr / Sensation)の安定した演奏に支えられながら、しっかり息の合ったバンドサウンドを届けていく。そして、この日、最も関心を集めたのが、記念すべき1stシングルとなるミディアムバラード「少しづつ 少しづつ」だ。同曲は2020年2月10日、ZARDの坂井泉水が遺した未発表詞に、大野愛果が曲をつけて生まれたオリジナルナンバーであり、ZARDのデビュー日でもある同日にリリースすることが決定している。
情感に溢れた大野愛果ならではの珠玉のメロディに乗って、「少しづつ 少しづつ」の言葉ひとつひとつを大切に紡ぐように歌う神野。歌詞は恋愛シーンを想起させる内容ながら、サビ冒頭の“少しづつ 少しづつ”という詞(コトバ)が、現在の彼女たちの心情ともリンクして聞こえてきた。また、“あなたには到底かなわない。でも少しづつ憧れに近づいていきたい……”──そう自分に言い聞かせるかのような神野の歌唱が、オーディエンスの胸を震わせたに違いない。大人の心情を内包した深みのある詞がホール全体を包み込んでいった。「少しづつ 少しづつ」に続いて、ライブ中盤もバラードナンバーを2曲。「少女の頃に戻ったみたいに」では、観客の声援に感極まった赤坂(G)が涙する場面も。
可愛らしい茶番的な笑い取り入れた初々しいグッズ紹介を経て、ライブは後半戦へ。「マイ フレンド」「DAN DAN 心魅かれてく」などのアップチューンが場内のテンションを高め、本編ラストは不朽の名作「負けないで」。観客も頭上でクラップを送るなど、ステージと客席が一体となって本編の幕を閉じた。
迎えたアンコールでは、メンバーを代表して神野が、感謝と未来への展望を語った。
「改めて本日お越しいただいた皆さん、本当にありがとうございました。そして、いつもお世話になっているスタッフの皆さま、新宿ReNYの皆さま、ありがとうございました。また絶対東京来ます!! これからも応援よろしくお願いします!」──神野友亜
アンコールを締め括るにふさわしいライブ必須ナンバー2曲を渾身の演奏と歌で届け、SARD UNDERGROUDの東京初ライブは最高の空気感のなかでエンディングを迎えた。客席から「頑張って~」との声援が終始飛び交ったことも、今回のステージの祝福と一体感を印象づけていたようだ。
(c) earth music&ecology
1stシングル「少しづつ 少しづつ」
※「少しづつ 少しづつ」歌詞は坂井泉水の直筆で掲載
【初回限定盤(CD+DVD+Photoブックレット12P)】GZCA-7175 ¥1800+税
1. 少しづつ 少しづつ
作詞:坂井泉水 作曲:大野愛果 編曲:鶴澤夢人 / 長戸大幸
2. Good-bye My Loneliness
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:鶴澤夢人 / 長戸大幸
3. 少しづつ 少しづつ (off vocal)
4. Good-bye My Loneliness (off vocal)
DVD:「少しづつ 少しづつ」Music Video+メイキング
【タイアップ盤(CD)】GZCA-7176 ¥1000+税
※描き下ろしアニメイラストジャケット
1. 少しづつ 少しづつ
2. 愛は暗闇の中で
作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:鶴澤夢人 / 長戸大幸
3. 少しづつ 少しづつ(TV size)
【通常盤(CD)】GZCA-7177 ¥1000+税
1. 少しづつ 少しづつ
2. Good-bye My Loneliness
3. 少しづつ 少しづつ(off vocal)
4. Good-bye My Loneliness(off vocal)
■ワンマンライブ<SARD UNDERGROUND 4th LIVE in OSAKA>
open16:30 / start17:00
※SOLD OUT
この記事の関連情報
SARD UNDERGROUND、3人体制最後のライブを放送決定
ZARD、17年ぶり“リクエストベストアルバム”収録35曲および詳細発表
ZARD、17年ぶり“リクエストベストアルバム”最終結果とリリース詳細を明日11/10発表
【ライブレポート】SARD UNDERGROUND、全国ツアー<tear drops>に5年間の成長とそれぞれの決意「胸がいっぱいです」
SARD UNDERGROUND、5年間の映像を収めた3時間超えの『Film Collection』を12月リリース
SARD UNDERGROUND、渋谷横丁をジャック
【インタビュー】SARD UNDERGROUNDデビュー5周年、2ndアルバムと『名探偵コナン』エンディングテーマ同時発売の鮮やかなインパクト「私たちらしさが明快に」
SARD UNDERGROUND、『名探偵コナン』エンディング曲が明日8/17よりオンエア+先行配信とMVプレミア公開決定
SARD UNDERGROUND、アルバムよりタイトル曲「涙色で」MV公開+先行配信決定