【対談インタビュー】Juri(breakin' holiday) × Shindy(極東ロマンス)、「DELUHIとAnli Pollicinoを経て思うこと」
▲写真左:Juri(Vo/breakin' holiday)、写真右:Shindy(Vo/極東ロマンス)
──ジャンルやらバンドの国籍を問わず、良い音楽からリスナーが興奮や感動を得る、という構図は永遠であって欲しいと願ってやみません。ただ、音楽業界の在り方そのものはここ10年、もしくはここ5年くらいでも随分と変わってきたように感じます。いわゆるヴィジュアル系の界隈にしても、今年に入ってからだけで専門ショップが次々と閉店へと追い込まれてしまいました。動画サイトやサブスクの隆盛という背景も一因にはあるにせよ、特典やインストアイベント頼りなビジネスモデルもいよいよ飽和して、音源が売れないという状況があるのは事実でしょう。そんな中でヴィジュアル系バンドを続けていくことの意味と意義について、今のおふたりがどのように捉えていらっしゃるのかも教えていただきたいです。
Juri:難しいなぁ……。まぁ、breakin' holidayのメンバーもそれぞれヴィジュアル系の畑で育ってきた人間ばかりなので、そういうシーン自体の衰退みたいな話はバンド内でもしたりはするんですよね。まずは、バンドを始めるときに音楽性もですけど「メイクをする・しない」っていうことに関しても話し合いましたし。最後は多数決で決まってすることになった感じでした。
──なんと、そんな逸話があったとは。
Juri:自分自身は、どっちが良いとかは別になかったんですよね。メイクはDELUHIでもしてたからしてもいいし、しなくても良いけど、とにかくバンドがやりたいっていう気持ちが大きかったので、最終的には多数決で決まったところに乗っかりました(笑)。
──極東ロマンスの場合はいかがでした?
Shindy:僕らも最初は見た目がどうとかっていう以前に、まずは音楽そのものから話が始まったバンドですね。最初にやったのは音を作ることだったし、始動発表の時点で出したアーティスト写真でも、この音に合う格好とか衣装ってどんなのだろうっていう考え方をしていったし、最初の見せ方としては全員が後ろ向きで、全く顔が見えないような構図のものを意図的に選びましたね。
──新バンドだけにあまり先入観では判断されたくなかった、という思いもそこにはあったのでしょうか。
Shindy:音を聴いてまずはイメージをしてもらいたいな、という気持ちはありましたね。そして、音を聴いたり写真の雰囲気から極東ロマンスのことをヴィジュアル系って感じる人がいるなら当然それは自由だし、そう捉えてくれる人がいる以上はどこよりも超カッコ良いヴィジュアル系になればいいじゃん!って思っただけです。
──シーンの中には、先にコンセプトをガッチリと固めてからこの格好でこういう音楽をやります、と活動を始めて行くバンドも一定数いるように見受けられますが、おふたりの場合はあくまでも音楽ありき、バンドありき、というところから現在のバンドをスタートされたことになるわけですね。
Juri:でも、全然そういうコンセプト先行のバンドもアリだと僕は思いますよ。
Shindy:とはいえ、今この時代に「ヴィジュアル系がやりたい!」っていうところからバンドを始める人っているんですかね?!
──いると思いますよ。バンドとしての個性や独自性を追求した暁にメイクや衣装を表現の一手法として駆使するバンドがいる反面、はなから「自分たちもDIR EN GREYになりたい!」といった短絡的結論を掲げたうえでバンドを始めてしまう例、というのも確実に見受けられますので。はたからみればどちらもメイクをしているという点では同じだとしても、両者の本質は全く異なるように感じられるのですけれど。
Juri:あー、そのケースはあるでしょうね。
──既存の型を破っていくことを志しているバンドと、自ら好んで雛型にハマっていくバンドでは、良い悪いは別としてスタンスが完全に真逆ですよね。後者も伝統芸能の後継者として捉えるならば、必要な存在とも言えそうですし。
Shindy:誰かのマネをして一生懸命ヴィジュアル系のバンドをやるくらいなら、歌舞伎町で働いた方がおカネはよっぽど儲かるんじゃないですか?
Juri:それは確かに(笑)。
Shindy:実際いますもんね、カッコ良いヴィジュアル系のホストが(笑)。というより、むしろバンドマンの方がホストっぽい格好に見えることもあるくらいで、最近はちょっとした逆転現象も起きてるんだなぁと思います。なんなら、歌も上手いホストとかもけっこういますよ(笑)。
──時代の変わり目ということもあり、このシーンは現在いろいろな面でカオスな状態に陥っているとも言えそうです。その中で、シーンの中核を担っている当事者であるおふたりとしては、今後どんなことがより重要になってくるとお考えでしょう。シーン復興の鍵は、一体どこにあるのでしょうね?
Shindy:ってなると、やっぱり今回の<千歌繚乱 1st LIVE TOUR ~錦秋の候~>が成功するかどうか、っていうところにかかっくてるんじゃないですか?
──さすがはShindyさん。上手く話をつないでくださいました(笑)。
Shindy:絶対このイベントツアーは観といた方がいいよ、って思います。カッコ良いバンドさん、ちゃんと音楽をやってる人たちばっかりじゃないですか。このメンツって。出る側の俺たちからしても暇つぶしとかで出るわけじゃないし、思いっきり真剣に臨むんで、そういうスタンスのバンドが集まればそこは当然のように最高な盛り上がりをみせていくことになると思いますね。
──ワンマンとはまた違った、イベントならではのバンド同士が繰り広げるバトルの模様を楽しめるという意味でも、今度の<千歌繚乱 1st LIVE TOUR ~錦秋の候~>は実に興味深いです。
Juri:僕ら自身もお客さんたちと同じくらい、一緒になって楽しみたいっていう気持ちもありますしね。breakin' holidayはわりとラウドな雰囲気でやらせていただいているバンドなので、そういう自分たちの芯の部分はブレないようにしながら、自分たちにしか奏でられない音楽を皆さんに届けていきたいと思ってます。
──と同時に、breakin' holidayとしてはこのツアーで久々の地方遠征を実現することにもなるそうですね。
Juri:そうなんです。基本的にこれまでは都内を拠点に活動して来ていたので、名古屋と大阪に関してはこれが久しぶりのライブになります。ずっと行きたいなと思っていた中で、今回こういう素晴らしいイベントのお話をいただけたのは本当にありがたいですよ。対バンさんも皆、熱いですしね。今から楽しみでしょうがないです。
──極東ロマンスは今夏に東名阪ツアーに臨んだところではありますが、バンドとしてはまだまだ起ち上がり時期にあることにもなりますので、今度の<千歌繚乱 1st LIVE TOUR ~錦秋の候~>では初見のオーディエンスの方々に広くアピール出来るチャンスを多く作れそうですね。
Shindy:Juriさんのやってるbreakin' holidayさんしかり、このイベントは音楽をしっかりやってるバンドさんたちばっかり参加するものなので、来てくれるのも音楽をちゃんと聴いてくれる方たちだと思うんですよ。そういう環境の中で腕試しが出来るというのは、やり甲斐ありますよね。皆がそれぞれ本気でやった時に誰が一番カッコ良く見えるのかって、俺も凄い知りたいですもん(笑)。来てくれたほかのバンドのファンの人たちに「初めて観たけど、極東ロマンスっていいじゃん!」ってどこまで感じてもらえるのか、自分としてはそこに挑戦していきたいです。
Juri:今回のイベントは、わりと年代的に近いバンドが集まっているっていうのも良いですよね。
──これまでは<千歌繚乱>シリーズ自体が都内のみでの開催でしたし、それがここで全国展開になっていくというのも大きなトピックスなのではないでしょうか。
Shindy:凄いですよね。このご時世に、規模が大きくなっていってるわけだから。
──なんでも、オーガナイズをされている側からしても、“音楽に真剣なアーティスト”しか呼びたくない、という強いこだわりがあったそうですよ。
Shindy:それだけ品質が保証されているイベントでもある、っていうことなんですね。僕も自分で参加されるバンドさんのことは全部調べたんですけど、確かにちゃんと音楽をやってる人たちしかいませんでした。それだけに、「これは手強いぞ」とも感じましたけどね。出る側も、観る側も、耳が肥えてる人たちばっかりだろうから(笑)。
──いまだに世間では、十把一絡げで「あぁ、ヴィジュアル系?どうせ見た目が派手なだけでたいした音楽はやってないんでしょ?」という偏見がはびこっているだけに、今回のイベントに参加される各アーティストの方々にはぜひとも健闘していただきたいです。皆さんは、ここからのシーンを担っていく立場でもあられるわけですから。
Shindy:自分たちが頑張っていかないとな、っていう意識は確かに凄くあります。
Juri:そうですね。僕もそれは感じてます。
──そうなってくると、今度のイベントではお互いのもてる武器を最大限に活かして行くことにもなっていくのだと思いますが、ここでJuriさんとShindyさんがお互いをヴォーカリスト同士として捉えたときに、「こんなところが魅力的だな」と感じるのはどんなところなのか、ということも質問させていただけますか?
Juri:僕はShindyさんの声質に凄い魅力を感じますね。なんだろう?なんともいえない艶(つや)があって、そこは絶対かなわないし素晴らしいなと思います。
Shindy:Juriさんは、声の使い分け方が凄いですよね。スクリームっていうんですか? ああいうのは僕、苦手なんですよ。5年くらい前にポリープの手術をしたこともあるので、どうやったら喉にダメージを与えずにあれだけのカッコ良い声を出せるのか、ほんと知りたいですね。そして、ここまで良い音楽を聴いて来ているんだろうなっていうこともJuriさんの歌からは感じます。
──今回の<千歌繚乱 1st LIVE TOUR ~錦秋の候~>では、おふたりのヴォーカリストとしての男前ぶりにも要注目ですね!
Juri:ちょうど今、次の新しい音源を作っているところなので今回のツアーでは新曲も披露出来るかもしれないです。現在進行形でbreakin' holidayの新しい音楽を精一杯表現していきますし、名古屋と大阪は本当に行くの自体が久しぶりなので、始動の時よりも確実に進化した僕らの姿をぜひ見ていただきたいです。良かったら、一緒に盛り上がって暴れちゃってください!
Shindy:個人的には、Juriさんにほめていただいた艶の部分で勝負したいと思ってます。シャウトとかで闘おうと思うと、Juriさんはじめ皆さんにはなかなかかなわないですし(苦笑)、それぞれ個性が違うと思うので、極東ロマンスならではの世界を楽しんでもらえるようにしていきたいですね。そして、僕ら自身も素直にありのままやっているので、観ていてちょっとでも良いと思ったら、皆も素直になった方がいいですよ。
──なお、名古屋・大阪で両者が共演することになるということは…一緒に打ち上げを行うというケースも出て来たりして?
Juri:場合によっては(笑)。
Shindy:あっ。breakin' holidayさんは、打ち上げとかやるんですか?だったら僕らはもう全然やるバンドなので、良かったらぜひご一緒したいです。僕は呑むより呑まれるタイプですけど(笑)、お願いします!
取材・文◎杉江由紀
◆ ◆ ◆
JuriとShindyが出演するBARKS主催イベントツアー<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>は、下記にてチケット発売中(極東ロマンスは東京公演には出演しません)。
■チケット一般発売
8月10日(土)12:00〜各公演前日まで
名古屋公演:https://eplus.jp/sf/detail/3015650001-P0030001
大阪公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011420001-P0030001
東京公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011430001-P0030001
日時:2019年10月10日(木)開場 16:30 開演 17:00
出演:AXESSORY / 極東ロマンス / K / JILUKA / Develop One's Faculties / breakin’ holiday
会場:名古屋ell.FITS ALL
料金:【先行チケット】4,000円(整理番号A)【一般チケット】4,200円(整理番号B)【当日券】4,500円※ドリンク代別途
■大阪公演
日時:2019年10月11日(金)開場 16:30 開演 17:00
出演:AXESSORY / 極東ロマンス / K / JILUKA / Develop One's Faculties / breakin’ holiday
会場:大阪RUIDO
料金:【先行チケット】4,000円(整理番号A)【一般チケット】4,200円(整理番号B)【当日券】4,500円※ドリンク代別途
■東京公演
日時:2019年10月22日(火・祝)開場 15:30 開演 16:00
出演:AXESSORY / K / JILUKA / Develop One's Faculties/ defspiral / breakin’ holiday / THE MICRO HEAD 4N'S
会場:高田馬場AREA
料金:【先行チケット】4,200円(整理番号A) 【一般チケット】4,500円(整理番号B)【当日券】4,800円※ドリンク代別途
チケット一般発売
8月10日(土)12:00〜各公演前日まで
名古屋公演:https://eplus.jp/sf/detail/3015650001-P0030001
大阪公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011420001-P0030001
東京公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011430001-P0030001
主催:BARKS(ジャパンミュージックネットワーク株式会社)
制作:rivabook
開場 : 18:30/開演 : 19:00
前売 : ¥3,240/当日 : ¥3,780/DRINK:¥500
チケット一般発売中
受付URL:https://eplus.jp/sf/detail/3051810001-P0030001
開場 : 17:30/開演 : 18:00
前売 : ¥4,000/当日 : ¥4,500/DRINK:¥500
チケット一般発売
受付URL:https://eplus.jp/sf/detail/3051970001-P0030001
BLACK HALLOWEEN NIGHT
OPEN17:00/START17:30
オールスタンディング ¥4,200(税込/D別)
一般発売日:9月22日(日)AM10:00
ローソンチケット0570-084-003 (Lコード:未定)
イープラス https://eplus.jp/
2019年11月24日(日)代官山SPACE ODD
ROMANTIC BLACK NIGHT 【“BLACK” Dress Code】
OPEN17:00/START17:30
オールスタンディング ¥4,200(税込/D別)
一般発売日:10月26日(土)AM10:00
先行受付:
FC [CLUB EUCLID]先行:9月19日(木)15:00~9月24日(火)23:59
WEB有料会員先行:10月3日(木)15:00~10月7日(月)23:59
オフィシャル先行:10月10日(木)15:00~10月14日(月・祝)23:59
2019年12月21日(土)渋谷CHELSEA HOTEL
BLACK CHRISTMAS NIGHT
OPEN17:00/START17:30
オールスタンディング ¥4,200(税込/D別)
一般発売日:11月23日(土)AM10:00
先行受付:
FC [CLUB EUCLID]先行:10月下旬~
WEB有料会員先行:11月上旬~
オフィシャル先行:11月中旬~
──ジャンルやらバンドの国籍を問わず、良い音楽からリスナーが興奮や感動を得る、という構図は永遠であって欲しいと願ってやみません。ただ、音楽業界の在り方そのものはここ10年、もしくはここ5年くらいでも随分と変わってきたように感じます。いわゆるヴィジュアル系の界隈にしても、今年に入ってからだけで専門ショップが次々と閉店へと追い込まれてしまいました。動画サイトやサブスクの隆盛という背景も一因にはあるにせよ、特典やインストアイベント頼りなビジネスモデルもいよいよ飽和して、音源が売れないという状況があるのは事実でしょう。そんな中でヴィジュアル系バンドを続けていくことの意味と意義について、今のおふたりがどのように捉えていらっしゃるのかも教えていただきたいです。
Juri:難しいなぁ……。まぁ、breakin' holidayのメンバーもそれぞれヴィジュアル系の畑で育ってきた人間ばかりなので、そういうシーン自体の衰退みたいな話はバンド内でもしたりはするんですよね。まずは、バンドを始めるときに音楽性もですけど「メイクをする・しない」っていうことに関しても話し合いましたし。最後は多数決で決まってすることになった感じでした。
──なんと、そんな逸話があったとは。
Juri:自分自身は、どっちが良いとかは別になかったんですよね。メイクはDELUHIでもしてたからしてもいいし、しなくても良いけど、とにかくバンドがやりたいっていう気持ちが大きかったので、最終的には多数決で決まったところに乗っかりました(笑)。
──極東ロマンスの場合はいかがでした?
Shindy:僕らも最初は見た目がどうとかっていう以前に、まずは音楽そのものから話が始まったバンドですね。最初にやったのは音を作ることだったし、始動発表の時点で出したアーティスト写真でも、この音に合う格好とか衣装ってどんなのだろうっていう考え方をしていったし、最初の見せ方としては全員が後ろ向きで、全く顔が見えないような構図のものを意図的に選びましたね。
──新バンドだけにあまり先入観では判断されたくなかった、という思いもそこにはあったのでしょうか。
Shindy:音を聴いてまずはイメージをしてもらいたいな、という気持ちはありましたね。そして、音を聴いたり写真の雰囲気から極東ロマンスのことをヴィジュアル系って感じる人がいるなら当然それは自由だし、そう捉えてくれる人がいる以上はどこよりも超カッコ良いヴィジュアル系になればいいじゃん!って思っただけです。
──シーンの中には、先にコンセプトをガッチリと固めてからこの格好でこういう音楽をやります、と活動を始めて行くバンドも一定数いるように見受けられますが、おふたりの場合はあくまでも音楽ありき、バンドありき、というところから現在のバンドをスタートされたことになるわけですね。
Juri:でも、全然そういうコンセプト先行のバンドもアリだと僕は思いますよ。
Shindy:とはいえ、今この時代に「ヴィジュアル系がやりたい!」っていうところからバンドを始める人っているんですかね?!
──いると思いますよ。バンドとしての個性や独自性を追求した暁にメイクや衣装を表現の一手法として駆使するバンドがいる反面、はなから「自分たちもDIR EN GREYになりたい!」といった短絡的結論を掲げたうえでバンドを始めてしまう例、というのも確実に見受けられますので。はたからみればどちらもメイクをしているという点では同じだとしても、両者の本質は全く異なるように感じられるのですけれど。
Juri:あー、そのケースはあるでしょうね。
──既存の型を破っていくことを志しているバンドと、自ら好んで雛型にハマっていくバンドでは、良い悪いは別としてスタンスが完全に真逆ですよね。後者も伝統芸能の後継者として捉えるならば、必要な存在とも言えそうですし。
Shindy:誰かのマネをして一生懸命ヴィジュアル系のバンドをやるくらいなら、歌舞伎町で働いた方がおカネはよっぽど儲かるんじゃないですか?
Juri:それは確かに(笑)。
Shindy:実際いますもんね、カッコ良いヴィジュアル系のホストが(笑)。というより、むしろバンドマンの方がホストっぽい格好に見えることもあるくらいで、最近はちょっとした逆転現象も起きてるんだなぁと思います。なんなら、歌も上手いホストとかもけっこういますよ(笑)。
──時代の変わり目ということもあり、このシーンは現在いろいろな面でカオスな状態に陥っているとも言えそうです。その中で、シーンの中核を担っている当事者であるおふたりとしては、今後どんなことがより重要になってくるとお考えでしょう。シーン復興の鍵は、一体どこにあるのでしょうね?
Shindy:ってなると、やっぱり今回の<千歌繚乱 1st LIVE TOUR ~錦秋の候~>が成功するかどうか、っていうところにかかっくてるんじゃないですか?
──さすがはShindyさん。上手く話をつないでくださいました(笑)。
Shindy:絶対このイベントツアーは観といた方がいいよ、って思います。カッコ良いバンドさん、ちゃんと音楽をやってる人たちばっかりじゃないですか。このメンツって。出る側の俺たちからしても暇つぶしとかで出るわけじゃないし、思いっきり真剣に臨むんで、そういうスタンスのバンドが集まればそこは当然のように最高な盛り上がりをみせていくことになると思いますね。
──ワンマンとはまた違った、イベントならではのバンド同士が繰り広げるバトルの模様を楽しめるという意味でも、今度の<千歌繚乱 1st LIVE TOUR ~錦秋の候~>は実に興味深いです。
Juri:僕ら自身もお客さんたちと同じくらい、一緒になって楽しみたいっていう気持ちもありますしね。breakin' holidayはわりとラウドな雰囲気でやらせていただいているバンドなので、そういう自分たちの芯の部分はブレないようにしながら、自分たちにしか奏でられない音楽を皆さんに届けていきたいと思ってます。
──と同時に、breakin' holidayとしてはこのツアーで久々の地方遠征を実現することにもなるそうですね。
Juri:そうなんです。基本的にこれまでは都内を拠点に活動して来ていたので、名古屋と大阪に関してはこれが久しぶりのライブになります。ずっと行きたいなと思っていた中で、今回こういう素晴らしいイベントのお話をいただけたのは本当にありがたいですよ。対バンさんも皆、熱いですしね。今から楽しみでしょうがないです。
──極東ロマンスは今夏に東名阪ツアーに臨んだところではありますが、バンドとしてはまだまだ起ち上がり時期にあることにもなりますので、今度の<千歌繚乱 1st LIVE TOUR ~錦秋の候~>では初見のオーディエンスの方々に広くアピール出来るチャンスを多く作れそうですね。
Shindy:Juriさんのやってるbreakin' holidayさんしかり、このイベントは音楽をしっかりやってるバンドさんたちばっかり参加するものなので、来てくれるのも音楽をちゃんと聴いてくれる方たちだと思うんですよ。そういう環境の中で腕試しが出来るというのは、やり甲斐ありますよね。皆がそれぞれ本気でやった時に誰が一番カッコ良く見えるのかって、俺も凄い知りたいですもん(笑)。来てくれたほかのバンドのファンの人たちに「初めて観たけど、極東ロマンスっていいじゃん!」ってどこまで感じてもらえるのか、自分としてはそこに挑戦していきたいです。
Juri:今回のイベントは、わりと年代的に近いバンドが集まっているっていうのも良いですよね。
──これまでは<千歌繚乱>シリーズ自体が都内のみでの開催でしたし、それがここで全国展開になっていくというのも大きなトピックスなのではないでしょうか。
Shindy:凄いですよね。このご時世に、規模が大きくなっていってるわけだから。
──なんでも、オーガナイズをされている側からしても、“音楽に真剣なアーティスト”しか呼びたくない、という強いこだわりがあったそうですよ。
Shindy:それだけ品質が保証されているイベントでもある、っていうことなんですね。僕も自分で参加されるバンドさんのことは全部調べたんですけど、確かにちゃんと音楽をやってる人たちしかいませんでした。それだけに、「これは手強いぞ」とも感じましたけどね。出る側も、観る側も、耳が肥えてる人たちばっかりだろうから(笑)。
──いまだに世間では、十把一絡げで「あぁ、ヴィジュアル系?どうせ見た目が派手なだけでたいした音楽はやってないんでしょ?」という偏見がはびこっているだけに、今回のイベントに参加される各アーティストの方々にはぜひとも健闘していただきたいです。皆さんは、ここからのシーンを担っていく立場でもあられるわけですから。
Shindy:自分たちが頑張っていかないとな、っていう意識は確かに凄くあります。
Juri:そうですね。僕もそれは感じてます。
──そうなってくると、今度のイベントではお互いのもてる武器を最大限に活かして行くことにもなっていくのだと思いますが、ここでJuriさんとShindyさんがお互いをヴォーカリスト同士として捉えたときに、「こんなところが魅力的だな」と感じるのはどんなところなのか、ということも質問させていただけますか?
Juri:僕はShindyさんの声質に凄い魅力を感じますね。なんだろう?なんともいえない艶(つや)があって、そこは絶対かなわないし素晴らしいなと思います。
Shindy:Juriさんは、声の使い分け方が凄いですよね。スクリームっていうんですか? ああいうのは僕、苦手なんですよ。5年くらい前にポリープの手術をしたこともあるので、どうやったら喉にダメージを与えずにあれだけのカッコ良い声を出せるのか、ほんと知りたいですね。そして、ここまで良い音楽を聴いて来ているんだろうなっていうこともJuriさんの歌からは感じます。
──今回の<千歌繚乱 1st LIVE TOUR ~錦秋の候~>では、おふたりのヴォーカリストとしての男前ぶりにも要注目ですね!
Juri:ちょうど今、次の新しい音源を作っているところなので今回のツアーでは新曲も披露出来るかもしれないです。現在進行形でbreakin' holidayの新しい音楽を精一杯表現していきますし、名古屋と大阪は本当に行くの自体が久しぶりなので、始動の時よりも確実に進化した僕らの姿をぜひ見ていただきたいです。良かったら、一緒に盛り上がって暴れちゃってください!
Shindy:個人的には、Juriさんにほめていただいた艶の部分で勝負したいと思ってます。シャウトとかで闘おうと思うと、Juriさんはじめ皆さんにはなかなかかなわないですし(苦笑)、それぞれ個性が違うと思うので、極東ロマンスならではの世界を楽しんでもらえるようにしていきたいですね。そして、僕ら自身も素直にありのままやっているので、観ていてちょっとでも良いと思ったら、皆も素直になった方がいいですよ。
──なお、名古屋・大阪で両者が共演することになるということは…一緒に打ち上げを行うというケースも出て来たりして?
Juri:場合によっては(笑)。
Shindy:あっ。breakin' holidayさんは、打ち上げとかやるんですか?だったら僕らはもう全然やるバンドなので、良かったらぜひご一緒したいです。僕は呑むより呑まれるタイプですけど(笑)、お願いします!
取材・文◎杉江由紀
◆ ◆ ◆
JuriとShindyが出演するBARKS主催イベントツアー<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>は、下記にてチケット発売中(極東ロマンスは東京公演には出演しません)。
■チケット一般発売
8月10日(土)12:00〜各公演前日まで
名古屋公演:https://eplus.jp/sf/detail/3015650001-P0030001
大阪公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011420001-P0030001
東京公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011430001-P0030001
<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>
日時:2019年10月10日(木)開場 16:30 開演 17:00
出演:AXESSORY / 極東ロマンス / K / JILUKA / Develop One's Faculties / breakin’ holiday
会場:名古屋ell.FITS ALL
料金:【先行チケット】4,000円(整理番号A)【一般チケット】4,200円(整理番号B)【当日券】4,500円※ドリンク代別途
■大阪公演
日時:2019年10月11日(金)開場 16:30 開演 17:00
出演:AXESSORY / 極東ロマンス / K / JILUKA / Develop One's Faculties / breakin’ holiday
会場:大阪RUIDO
料金:【先行チケット】4,000円(整理番号A)【一般チケット】4,200円(整理番号B)【当日券】4,500円※ドリンク代別途
■東京公演
日時:2019年10月22日(火・祝)開場 15:30 開演 16:00
出演:AXESSORY / K / JILUKA / Develop One's Faculties/ defspiral / breakin’ holiday / THE MICRO HEAD 4N'S
会場:高田馬場AREA
料金:【先行チケット】4,200円(整理番号A) 【一般チケット】4,500円(整理番号B)【当日券】4,800円※ドリンク代別途
チケット一般発売
8月10日(土)12:00〜各公演前日まで
名古屋公演:https://eplus.jp/sf/detail/3015650001-P0030001
大阪公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011420001-P0030001
東京公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011430001-P0030001
主催:BARKS(ジャパンミュージックネットワーク株式会社)
制作:rivabook
<breakin’holiday presents breakin' party vol.2 ~KAJI Birthday~>
開場 : 18:30/開演 : 19:00
前売 : ¥3,240/当日 : ¥3,780/DRINK:¥500
チケット一般発売中
受付URL:https://eplus.jp/sf/detail/3051810001-P0030001
<breakin’holiday presents breakin’holiday 1st ALBUM 先行行リリース ワンマンライブ 「PALOMER KNOT」>
開場 : 17:30/開演 : 18:00
前売 : ¥4,000/当日 : ¥4,500/DRINK:¥500
チケット一般発売
受付URL:https://eplus.jp/sf/detail/3051970001-P0030001
<極東ロマンス ONEMAN LIVE「3 Steps to the ultimate BLACK」>
BLACK HALLOWEEN NIGHT
OPEN17:00/START17:30
オールスタンディング ¥4,200(税込/D別)
一般発売日:9月22日(日)AM10:00
ローソンチケット0570-084-003 (Lコード:未定)
イープラス https://eplus.jp/
2019年11月24日(日)代官山SPACE ODD
ROMANTIC BLACK NIGHT 【“BLACK” Dress Code】
OPEN17:00/START17:30
オールスタンディング ¥4,200(税込/D別)
一般発売日:10月26日(土)AM10:00
先行受付:
FC [CLUB EUCLID]先行:9月19日(木)15:00~9月24日(火)23:59
WEB有料会員先行:10月3日(木)15:00~10月7日(月)23:59
オフィシャル先行:10月10日(木)15:00~10月14日(月・祝)23:59
2019年12月21日(土)渋谷CHELSEA HOTEL
BLACK CHRISTMAS NIGHT
OPEN17:00/START17:30
オールスタンディング ¥4,200(税込/D別)
一般発売日:11月23日(土)AM10:00
先行受付:
FC [CLUB EUCLID]先行:10月下旬~
WEB有料会員先行:11月上旬~
オフィシャル先行:11月中旬~
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