ザ・クラッシュ、『ロンドン・コーリング』40周年記念展開催へ

Photo by Pennie Smith

ザ・クラッシュのアルバム『ロンドン・コーリング』のリリース40周年を祝した＜The Clash: London Calling＞展が、11月15日からロンドン博物館で開催されることが決定した。

◆ザ・クラッシュ動画、画像

同展は、メンバーの個人的な所蔵品や歌詞の下書き、ステージ衣装、写真、映像など、『ロンドン・コーリング』にまつわる貴重な資料が一堂に会する展覧会になるという。初公開アイテムを含む秘蔵コレクションの数々を通じて、アルバム制作の背景やプロセス、ロンドンの街がザ・クラッシュに与えた影響などを掘り下げ、40周年を迎える『ロンドン・コーリング』の再評価を目指す。


ジョー・ストラマーがアルバム製作期間に使っていたノートや愛用のタイプライター、象徴的なアルバム・ジャケットにもフィーチャーされているポール・シムノンのフェンダー・プレシジョン・ベース、ミック・ジョーンズの手書きによる曲順メモ、トッパー・ヒードンの持ち物の中で当時から残っている唯一のアイテムだというドラムスティックなども展示されるそうだ。








展覧会は入場無料で、2020年春まで開催される。ロンドン博物館ファッション・装飾芸術担当シニア・キュレーターのベアトリス・ベーレン氏は、開催決定に際して次のようにコメントを寄せている。

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■ベアトリス・ベーレン（ロンドン博物館ファッション・装飾芸術担当シニア・キュレーター）コメント

『ロンドン・コーリング』はザ・クラッシュを定義づけるアルバムであり、ロンドンっ子や世界中の人々にとってのスローガンでもあります。伝統的なパンクから離れ、更に幅広い音楽的な影響を受け入れたこのアルバムの歌詞には当時の懸念が反映されていますが、その多くが今も現実感を持ち続けています。ロンドン博物館では、私たちの首都のストーリーを、この街に住んでいた人々の持ち物や思い出を通じて伝えています。この展示は滅多に目にすることのない個人の持ち物を展示し、『ロンドン・コーリング』が当時も、そして今も多くの人々にとって世代を象徴する音であるという素晴らしい逸話を伝える、まったく新しい、胸躍る鮮やかなストーリーになることでしょう。

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なお、本展の開幕に合わせて『ロンドン・コーリング40周年記念盤 - Scrapbook』がリリースされることも決定している。アルバム制作当時の手書きの歌詞やメモ、写真、これまで未公開だったアーカイブ素材の数々が掲載された120ページの豪華ハードカバー・スクラップブックにCDを収納した豪華仕様盤だ。このほか、通常盤2CDと2枚組アナログ盤も同時発売。日本盤LPはソニー・ミュージックグループ一貫生産アナログレコードとして、1979年の発売当時以来40年ぶりに日本プレスで復刻されることとなる。