【速レポ】<京都大作戦2019>04 Limited Sazabys、「4日間最終日、ピークを一緒に超えていきましょう」
サンボマスターの強引な梅雨明け宣言のおかげで晴れ渡った太陽が丘。まぶしい日差しのなか、SEと共に源氏ノ舞台に飛び出てきたのは04 Limited Sazabys。挨拶代わりにバンドサウンドを一発鳴らしながら、GENが叫ぶ。
◆04 Limited Sazabys 画像
「いくぞ、<大作戦>!」
GENの爽やかなハイトーンボーカルと引き締まったバンドサウンドが炸裂。いつもフレッシュで若々しい04 Limited Sazabysだが、2018年に結成から10年を迎えた。積み重ねてきたキャリアと経験値は、ライブバンドとしての実力であり底力でもある。キャッチーな曲から勢いで貫く曲まで、音やフレーズのひとつずつが自信に溢れ、こっち側の気持ちを煽り立てる。人気ナンバーのひとつ「swim」では、クラウドサーファーたちが太陽のもと汗を輝かせながら、人波の上を自由自在にサーフしまくっていた。
「3年ぶりの源氏ノ舞台、大変光栄でございます。ずっと、雨って聞いていたんで、今日は「Squall」始まりだなと思ったら晴れとるやないかー。熱意と思いが詰まっていると奇跡が起きるもんだと思っています。4日間最終日、ピークはこれからだと思うんで、一緒に超えていきましょう」
さらに、「パワーをググッと集めて元気玉みたいになって、ちゃんと倍返ししてやり合う1日にしたい」とも語ったGEN。その言葉どおり、気合いも勢いもさらに加速させていく。
パフォームも激しくアグレッシヴなRYU-TA、印象的なフレーズで曲をキャッチーに輝かせるHIROKAZ、高速リズムからスリリングなフレーズまでキレのあるKOUHEI、そして04 Limited Sazabysの元気玉の核ともいえるGEN。客席エリアでは曲に合わせて高速回転のサークルやら、ハンドクラップ、クラウドサーフもさらに激しくなるばかり。お互いのやり合いは、壮観であり熱気に満ち満ちている。
「3年ぶりの<大作戦>。今年は10-FEETに<YON FES>にも出てもらって。僕らが一番尊敬しているし、影響も受けている。<YON FES>のときも一番にTAKUMAさんに相談して、いろんなことを教えてもらいました。ここに帰ってくると、自分が忘れそうになっていることを取り戻せる気がするし、バンドってやっぱ最強だなって心から思えます」
ここからは彼らの曲のなかでも特にメッセージ性の強い「Buster call」と「monolith」を連発。前者は新しいものを作るために自分の壁を壊す、限界を超えようとする意志を描いたナンバーだ。後者は音楽とバンドに対する思いを形にしたもの。自分たちに向けて、そして自分たちの音楽を愛してくれるオーディエンスに向け、力強く鳴らしていく。さらに忘れないようにと「Remember」を2回演奏して締めくくる。成長し続けながらも変に熟成されることなく、音楽に純粋であり、衝動にも正直な04 Limited Sazabysが源氏ノ舞台にいた。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎みやざきまゆみ
【04 Limited Sazabys セットリスト】
02. kitchen
03. swim
04. message
05. fiction
06. Alien
07. Buster call
08. monolith
09. Remember
10. Remember
■<京都大作戦2019 -倍返しです!喰らいな祭->
6月30日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月06日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月07日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
開場 9:30 / 開演 11:00 / 終演 20:00予定
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