【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>NOISEMAKER、「全てにおいて一番リアルなフェス」
昨年はEVIL STAGEのトリを務めたNOISEMAKERが、今年は初のSATAN STAGEへ。大舞台をNOISEMAKER色に染め上げた彼らに終演直後の楽屋で話を訊いた。<SATANIC CARNIVAL>との熱いつながりと感謝に溢れたメンバー全員インタビューをお届けしたい。
◆NOISEMAKER 画像
■サタニックはちゃんと
■俺らの活動を見てくれてるんですよ
──初のSATAN STAGE、いかがでしたか?
AG:自信満々でステージに出ていったんですけど、まさかのマイクトラブルで……(苦笑)。だから、こんなふうにインタビューしてもらえてめっちゃうれしいです。
──でも、演奏でしっかり間をつないでたし、そんなに大きなトラブルにも見えませんでしたよ。
AG:3本もマイクの音が出なくて、俺の頭の中はてんやわんやでしたけどね(笑)。
──マイクがことごとくダメだったんですね。
YU-KI:原因がマイクじゃなかったってこと?
AG:ケーブルっぽいね。
YU-KI:それ、2本目で気付くよね(一同笑)。
AG:でもまあ、去年、EVIL STAGEのトリで「次はSATAN STAGEに立ちたい」って言ったけど、まさか本当にこうやって声をかけてもらえると思ってなかったのでうれしかったし、勉強にもなりました。もっと場数を踏めばもっといろんなものが見えてくるんじゃないかと思います。だからマイクトラブル以外は楽しかったですね。
HIDE:俺はこのフェスに対して特別な思いがあって。NOISEMAKERは去年、一昨年と苦しい時期があって、サタニックはそんなときに唯一誘ってくれたフェスだったんです。去年、EVIL SATGEのトリをやらせてもらったときは、サタニックのプロデューサーI.S.O.さんから長文の熱いメールをいただいたし、今回もこういう経緯でSATAN STAGEに誘ったんだっていうことをちゃんと伝えてくれて。
──そうなんですね。
HIDE:サタニックはちゃんと俺らの活動を見てくれてるんですよ。「今、このバンドにはこういうものがなきゃダメだ」とか、「今がタイミングだ」とか。あと、俺らはDOTS COLLECTIVEっていうアートプロジェクトをやってて、去年に続いて今年も展示をするんですけど、バンドが苦しいときにそういうところでもチャンスをくれるっていうのは信用できるなって。他とは本当に思い入れが違うフェスですね。
AG:メンバーに直接メールが来るっていうのはリアルだよね。
HIDE:自分たちの曲を送るのはフェスの主催者さんだとI.S.Oさんだけです。
──それだけの強い気持ちがあると、ライブで気負っちゃいませんか?
HIDE:いや、単純にうれしかったし、恩返しじゃないですけど、「今、俺たちはこういうふうにやってます!」っていうのを見てもらいたい気持ちが強かったですね。
■「ええ!? I.S.O.さんが来た!」って
■深いつながりができたのはうれしい
──今日のライブ、UTAさんはどうでしたか?
UTA:去年、EVIL STAGEでトリをやらせてもらったときにAGが言ったことが叶ったし、トラブルはありましたけど、そんななかでも最高のパフォーマンスができたんじゃないかと思います。すげえうれしかったです!
YU-KI:初のSATAN STAGEでもっとガチガチになるかと思ってたんですけど、案外スッと入れて。それはサタニックだからそういう感じでいられたんじゃないかと思います。今日は次につながるようなライブができたと思うし、来年サタニックはないですけど、再来年にまた成長した姿を見せられたらいいですね。
──サタニックの存在はやっぱり大きいですか。
AG:大きいですね。全てにおいて一番リアルなフェスというか。出てるバンドもそうだし、音楽以外にもペイントとかカッコいいものが集まってる。さっきも言いましたけど、会社とかのしがらみを取っ払って、メンバーに直接出演のオファーをくれるっていうのは、本来あるべき姿なんじゃないかと思います。本当に大好きなフェスですね。
YU-KI:2014年のサタニックに初めて誘ってくれたときも、俺らのライブをI.S.Oさんが観に来てくれたんですよ。俺、BBQ CHICKENSのI.S.Oさんのファンだったんで、「ええ!? I.S.O.さんが来た!」って。そこからこういうふうに深いつながりができたのはうれしいですね。もっと深くつながりたいです。
──2014年の初年度から、本当に時間をかけてSATAN STAGEまで登ってきましたね。
AG:そうですね。俺らは本当にいろいろあったんで。でも、その「いろいろ」のおかげで鍛えられたっていうのはありますね。今は色んな面でどこに出てっても負ける気はしないし、堂々と胸を張って自信満々でいける感覚があります。周りで支えてくれてる人たちのおかげです。
──今年は1月に新作『RARA』をリリースしましたが、手応えはどうでしたか?
AG:今回はすごく手応えがありましたね。アルバムのリード曲にもなってる「NAME」をツアーの1曲目にやってたんですけど、歌い出しの時点で「うわぁ~!」っていう歓声が上がって。そんなこと初めてだったから最初は笑っちゃいました(一同笑)。「何、この反応!?」って。今までフェスとか人がたくさんいる場所だと、一番もみくちゃになって、みんなで歌って盛り上がったときに「勝った」っていう感覚があったけど、そうじゃなくても楽曲のよさとかメッセージでも刺さるものがあるんだなって。だから、別に盛り上がらなくても、お客さんがキョトンとしてても、あっと言わせるっていうのが俺らには合ってるのかなって。そういう意味で、『RARA』は今の日本にはない伝え方ができる作品になったんじゃないかなって思います。
──今はレコ発も終わって、バンドはどういう状態なんですか?
AG:今、制作中です! 秋には新しい音源を出すつもりでシコシコ曲を作ってます。俺は世界中の音楽が好きでいろいろ聴くんですけど、そんな今の時代に自分たちにしか鳴らせない音ってなんだろうって考えたときに、いろいろと壁にぶち当たったんです。だけど、その答えがようやく見えてきたので、秋を楽しみにしてほしいですね。
取材・文◎阿刀"DA"大志
撮影◎梶原靖夫
■<SATANIC CARNIVAL'19>
6月16日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
・物販開始 BOOTH AREA 開場 9:00
・LIVE AREA 開場 10:30 / 開演 12:00
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