ジョン・サイクス「そろそろアルバムを出すべき時期だからね」
シン・リジー、ホワイトスネイク、ブルー・マーダーでの活動で知られるジョン・サイクスが、19年ぶりとなる最新スタジオ・アルバムを2019年中にリリースする。
来日公演の模様を収めた2004年のライヴ作品『Bad Boy Live!』を挟み、オリジナル・アルバムとしては2000年の『Nuclear Cowboy』以来となる本作では、かつての盟友トニー・フランクリン(B)が久々に復帰、黒人ドラマーのフレッド・ボズウェル Jr.と共にレコーディングに参加している。
「そろそろアルバムを出すべき時期だからね。Golden Robotと契約して、自分にふさわしい場所を見つけた感じさ」──ジョン・サイクス
本作は、日本/全アジアではWard Recordsから発売されるが、海外は近年急速に勢力を拡大しているレーベルGolden Robot Recordsからのリリースだ。GRRは、GENTLE GIANTでの活動を経て、ロードランナー、アトコ、ポリグラムといったレコード会社の社長を歴任してきたデレク・シャルマンが深く関与している。
「アルバムを聴いたけど、これは大ヒットになるよ。この間ロスのNAMMショーでジョンと一緒にいたのだけど、まるでエルヴィスと歩いているような気分だった。彼は本当にみんなに愛されているね」──マーク・アレクサンダー・アーバー(Golden Robot Entertainment代表)
「世界中のロックファンが、心から歌い演奏するミュージシャンを聴くべき時だ。素晴らしい、そして本物の才能を持ったジョンが、ついに彼の音楽を世界中のロックファンに聴かせようと決断し、Golden Robotのチームとともにそれを実行できることをただただ幸せに思うよ。これは正に、全てのロックファンの心を打つ瞬間さ」──デレク・シャルマン(Golden Robot Entertainment取締役会長)
英レディング出身のジョン・サイクスは、タイガーズ・オブ・パンタン、シン・リジーでの活動を経て、ホワイトスネイクへの参加で世界的ブレイクを果たした。トレードマークの黒のギブソン・レスポール・カスタムを携え、ゲイリー・ムーアから多大なる影響を受けたエモーショナルでテクニカルなギタープレイを聴かせるプレイヤーだ。ホワイトスネイク脱退後にカーマイン・アピスとトニー・フランクリンとブルー・マーダーを結成、その後はソロに転向しアルバムをリリースする一方で、シン・リジーを再結成しライヴ活動を行うなど、順調にキャリアを築き上げてきた。2004年にはトミー・アルドリッジ、マルコ・メンドーサらと来日公演を行うも、2000年の『Nuclear Cowboy』を最後にオリジナル・スタジオ・アルバムのリリースは途絶えており、新作のリリースが長らく待ち望まれていた。