【インタビュー】バーンアウト熊谷はどんな人物?メンバー歴14年の石川&廣瀬に聞いてみた
■僕らへのオーダーなんですよ
■色違いにしようと思って
──ここから思い出の品トークにいきます。準備してきてくださった、アイテムを見せてください。
石川:中1とか中2の頃のものなんですけど、指示書なんです。熊谷くんの人生で1番最初の曲がこの「蛍光」って曲で、その曲に関しての僕らへのオーダーなんですよ、全部。歌詞とか書いてあって。
──これはレアですね。
石川:「ここはこういうフィルをするから、ベースはそれっぽい感じでください」とか、曲のテンションとかも書いてあるんです。始めは上がる、ここでピークがきて、みたいな。これを中2でやってるんですよ。
廣瀬:グラフ書くかね、普通(笑)。
▲熊谷和海による指示書
▲熊谷和海による指示書
石川:頭のなかを説明する、こういうの作るの好きなんですよね。あいつ、授業中にずっと書いてて、授業が終わると渡されるんですよ。テストで計算用紙として紙を配られるんですけど、それですもん。
──熊谷さんは授業中に勉強をしていなかった。
石川:授業はまったく聞いてなかったです。「教科書読んだらわかるやん」って。
廣瀬:これ見たの12年ぶりぐらい。すっごい覚えてる。石川くんもかわいくて、自分の勉強机にこれ貼ってたよね。
石川:あの頃は「なに言ってんねん、こいつ」って、ずっとわけわかんなかったんですけど、今見ると「そういうことが言いたかったんやな」って。
──この指示書に書いてある曲は、音源になっていますか?
廣瀬:レコーディングはしたんですよ。
石川:まあひどいよな(笑)。
廣瀬:で、それを友達に売りさばくっていう(笑)。メンバーと当時の友達しか持ってないと思います。
──続いて廣瀬さん。
廣瀬:石川くんと比べると、わりと最近なんですけど、ほんとに迷惑かけたなという出来事がありました。『檸檬』のレコーディング(2016年)が終わったあと、熊谷くんが自分へのご褒美にBluetoothのヘッドホンを買ったんです。それを見てたら僕も欲しくなっちゃって、いろんなオーディオショップで試聴してみたんですけど、結局、熊谷くんが使ってるヘッドホンが1番音がいいなと感じたんです。でも、先に熊谷くんが買ってるし、おそろいになっちゃうのはさすがに申し訳ないなってことで色違いにしようと思って。
──気を遣ったんですね。
廣瀬:「たしか熊谷くんは赤×黒のヘッドホンを使ってたから、僕はシルバーにしよう」と決めて買いました。で、ある日熊谷くんを車で迎えに行ったらまったく同じシルバーのヘッドホンをつけていたんです。そのあとは助手席と運転席で2人仲良くヘッドホンを首にかけてました。あとからめちゃくちゃ文句言われて。でも僕、ほんとは赤×黒が欲しかったんです。
──我慢したのに間違えた(笑)。
石川:LINEで聞けよっていうね(笑)。熊谷くんは「これもうテロやん! テロリストやん!」って言ってました。廣瀬くんがそのヘッドホンつけてるときは、恥ずかしいからつけないんですよ(笑)。
──今も使ってるんですか?
石川:実は、僕が赤×黒を使ってて。3人ともおそろいです。
▲廣瀬拓哉のヘッドホン(写真提供:本人)
▲熊谷和海のヘッドホン(写真提供:本人)
▲石川大裕のヘッドホン(写真提供:本人)
廣瀬:そして、マネージャーも同じヘッドホンです。
──マネージャーさんまで(笑)。ほかにも印象的なエピソードがあったら教えてください。
廣瀬:石川くんの実家でバンドの練習をしていたんですけど、僕も熊谷くんも、石川くんの家まで往復10kmくらいあるんですよ。2人とも自転車で行ってたので、練習が終わった帰り道に、2人で大声でコーラスの練習をしながら爆走するっていう青春っぽいことをしてました。
石川:熊谷くんは、なにかを作ることがすごく好きなんですね。中1か中2ぐらいのとき、僕のお兄ちゃんがMr.Childrenさんのライブに行って「ミスチルくん」っていうキャラクターのシールを買ってきてくれて、めっちゃ嬉しかったんですよ。でも、熊谷くんが僕のシールを剥がしよったんです。マジでキレて「解散や。お前とはもうなんもせえへん。もうしらん」って言ったら、まったく同じイラストを手描きして、パソコンに入れて作ったステッカーを次の日に持ってきたんです。「ごめんな」って。しかも10枚くらい(笑)。「許したろ」ってなりました。
──解散にならなくて本当によかったです。大人になった3人はどんな付き合い方をしていますか?
石川:僕ら普段はめっちゃしゃべるんですけど、LINEのグループだけはめっちゃ敬語なんですよ。3人とも頭のなかにそれぞれやりたいことがあって、力を貸してもらうことが大前提になるわけじゃないですか。メンバーっていうのは。だから、お願いというかオーダーになってくるので、LINEでやりとりするときは敬語っていう。
廣瀬:レコーディング中も敬語ですね。「もう1回だけやらせてください」って熊谷くんにお願いして。
石川:レコーディングに関しては熊谷くんがリーダーなんで、熊谷くんに対して敬語。熊谷くんも僕らに敬語。親しき仲にも、じゃないですけど。間柄のなかでいろんな顔があるんで特殊やと思います。
──制作期間中の熊谷さんはどんな感じですか?
廣瀬:職人ですね。あんまり言葉も発しないかな。
石川:ヒゲがボーってなります。いつもなんか考えてて、僕らに「こういう曲知らん?」とかって聞いてきたりはしますね。「嵐で、BPM130で、櫻井くんがラップしてる曲ある?」みたいに聞いてくるんで「じゃあこの曲とこの曲やな」って答えます。研究熱心なんですよ、彼。
◆インタビュー(3)へ
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