【インタビュー】バーンアウト熊谷はどんな人物?メンバー歴14年の石川&廣瀬に聞いてみた
▲左から石川大裕(B&Cho)、廣瀬拓哉(Dr&Cho)
BURNOUT SYNDROMESが2月20日、3rdフルアルバム『明星』をリリースする。収録曲全曲の作詞・作曲を手がけるのはギターボーカルの熊谷和海。レコーディングに入る前に行なわれたワンマンライブ(2018年12月)で、彼は「攻めた曲」ができあがっていると語っていたが、まさにその言葉どおり。改めてそのセンス、才能の豊かさに度肝を抜かれ、さらに興味がわき、熊谷がどんな人物かを深く探るためバンドメンバー歴14年目となるベースコーラスの石川大裕、ドラムコーラスの廣瀬拓哉に話を聞くことにした。
なお、本インタビューで『明星』の詳細に触れることはあえて避けている。まずはとにかく聴いてほしい、この一言に尽きるからだ。
◆ ◆ ◆
■あいつ13歳から変わってないんです
──今日はインタビューするというよりは、3人の思い出について話してもらいたくて。
石川:熊谷くんの本性を暴露してやろうと思ってます(笑)。この欠席裁判でね。
──ご本人が不在なので、独創的なタッチが密かな人気を呼んでいる廣瀬画伯にイラストを描いてきていただきました。描き上げるのにどのくらいかかりました?
廣瀬:写真を見ながら描いてるんですけど、2枚で30分くらいです。
▲写真を見て描いたというBURNOUT SYNDROMESのイラスト
▲熊谷和海をイメージしたイラスト
石川:そう、写真見てるのにこれなんですよ。この身体どうなってんねん。
──味があるってやつですよね(笑)。改めて最初の出会いを整理しますが、石川さんと熊谷さんは中学校と高校が一緒。
石川:そうですね、中学1年生のときに同じクラスになって。
──石川さんと廣瀬さんは小学校が一緒。
廣瀬:同じクラスになったことがなくて、一度も話したことがないんです。
──中学生になった石川さんが、ゲームセンターで偶然廣瀬さんを見かけて声をかけたというエピソードを過去のインタビューで読みました。見たことがあったっていうそれだけの理由だったんですか?
石川:間違いなく。ほんとに、“見たことある”だったんですよ。しゃべったことある、じゃなくて。小学校のときってグループがあって、僕は部屋で将棋とかやってるタイプ、廣瀬くんはドッジボールとかやってるタイプで。
──見かけたのは、熊谷さんとバンドを結成することを決めたあとのタイミング?
石川:そうです。ドラムをやるっていうのは中学生にとってハードルがめちゃくちゃ高いんですよね。個人でしっかり練習をしないといけないですし。なので、クラブに入ってなくて、スティックを買うお金を持っていて、暇なやつっていう条件に彼がドンピシャだったんですよ。そのときちょうど廣瀬くんがクラブを停部になっていたこともあり。
廣瀬:提出物を出してなくて、クラブはダメって言われたんです。「仕方がない、グレてやるぜ」って思って放課後ゲームセンターで『ドラムマニア』っていうゲームをやってたら、隣にたまたま石川くんがいたんです。
石川:友達からも、「あいつはうまくなりそうやぞ」って言われて。僕は廣瀬くんのことなんも知らなかったんで、まあいいかなと。
廣瀬:そのあとバンドに入ることになり、「熊谷くんにメールでも送って」って言われたんで、「初めまして。廣瀬と申します。バンドに入ります。よろしくお願いします」みたいなメールを送ったんですよ。まだ顔も知らない時期に。そしたら「これがいわゆる、メル友ってやつですか」って返ってきて。「あれ!? 今からバンドやるはずなんだけど」って思いました。
──シュール(笑)。顔合わせからじゃなかったんですね。
石川:顔合わせとかなかったなあ。
廣瀬:いきなりスタジオに行きました。
石川:「天体観測」(BUMP OF CHICKEN)のコピーだけを何度もやって、終わりましたね。
──石川さんと熊谷さんが初めて接触したのは?
石川:初セッションですね。中学校での初めての体育の授業でペアになったときに初めて会話したんですよ。準備体操の時間めっちゃ長くて、列に並んでからってバラバラになることないじゃないですか。あいつとしゃべるしかやることがなくて、それで仲良くなったんです。
──廣瀬さんはメル友からでしたけど、実際にスタジオで初対面したときのことは覚えてますか?
廣瀬:まず駅で集合したんですよ。熊谷くんの姿が見えたので「初めまして。よろしく」って言おうとしたら、スッと来るやいなや「じゃあ、行こうか」みたいな感じで。自己紹介もなく、そのままスタジオに行きました。
石川:想像できるでしょ? ほんまにね、あいつ13歳から変わってないんです。完成してましたから。
──学校での熊谷さんはどんな人物?
石川:彼はね、サッカーで言うところのファンタジスタなんです。なにかをしてくれる存在なんで、彼の方にボールが集まる。先生にブチギレてくれるのも熊谷くんだったし。すんごい論理が通ってるんで、先生も「いや、それは熊谷……」みたいになるんですよ。僕らとしても、大人に反抗できるのはあいつの頭脳だけだったからそれがすごい気持ちよくて。カッコええなあってみんな思ってたんじゃないかな。
──休み時間は一緒に遊んでました?
石川:めっちゃドライな関係でした。中1のときに僕らのクラスの成績がめちゃくちゃ下がっていったんです。その原因が石川と熊谷やって言われて、僕らはそれ以降、同じクラスに1回もならなかったんですね。クラスは違っても学校のなかだし結局会うんだけど、会っても一切しゃべらない。ただ、熊谷くんへの言付けとかは僕が頼まれるんで、伝えるくらいはしてました。
──付き合ってるけど内緒にしてるカップルみたいですね。
石川:ほんとそうです。ただ、朝は一緒に登校するんです。
──仲良し(笑)。
石川:一緒に行って、学校ではしゃべらず、帰りは別々でした。
◆インタビュー(2)へ
BURNOUT SYNDROMESが2月20日、3rdフルアルバム『明星』をリリースする。収録曲全曲の作詞・作曲を手がけるのはギターボーカルの熊谷和海。レコーディングに入る前に行なわれたワンマンライブ(2018年12月)で、彼は「攻めた曲」ができあがっていると語っていたが、まさにその言葉どおり。改めてそのセンス、才能の豊かさに度肝を抜かれ、さらに興味がわき、熊谷がどんな人物かを深く探るためバンドメンバー歴14年目となるベースコーラスの石川大裕、ドラムコーラスの廣瀬拓哉に話を聞くことにした。
なお、本インタビューで『明星』の詳細に触れることはあえて避けている。まずはとにかく聴いてほしい、この一言に尽きるからだ。
◆ ◆ ◆
■あいつ13歳から変わってないんです
──今日はインタビューするというよりは、3人の思い出について話してもらいたくて。
石川:熊谷くんの本性を暴露してやろうと思ってます(笑)。この欠席裁判でね。
──ご本人が不在なので、独創的なタッチが密かな人気を呼んでいる廣瀬画伯にイラストを描いてきていただきました。描き上げるのにどのくらいかかりました?
廣瀬:写真を見ながら描いてるんですけど、2枚で30分くらいです。
▲写真を見て描いたというBURNOUT SYNDROMESのイラスト
▲熊谷和海をイメージしたイラスト
石川:そう、写真見てるのにこれなんですよ。この身体どうなってんねん。
──味があるってやつですよね(笑)。改めて最初の出会いを整理しますが、石川さんと熊谷さんは中学校と高校が一緒。
石川:そうですね、中学1年生のときに同じクラスになって。
──石川さんと廣瀬さんは小学校が一緒。
廣瀬:同じクラスになったことがなくて、一度も話したことがないんです。
──中学生になった石川さんが、ゲームセンターで偶然廣瀬さんを見かけて声をかけたというエピソードを過去のインタビューで読みました。見たことがあったっていうそれだけの理由だったんですか?
石川:間違いなく。ほんとに、“見たことある”だったんですよ。しゃべったことある、じゃなくて。小学校のときってグループがあって、僕は部屋で将棋とかやってるタイプ、廣瀬くんはドッジボールとかやってるタイプで。
──見かけたのは、熊谷さんとバンドを結成することを決めたあとのタイミング?
石川:そうです。ドラムをやるっていうのは中学生にとってハードルがめちゃくちゃ高いんですよね。個人でしっかり練習をしないといけないですし。なので、クラブに入ってなくて、スティックを買うお金を持っていて、暇なやつっていう条件に彼がドンピシャだったんですよ。そのときちょうど廣瀬くんがクラブを停部になっていたこともあり。
廣瀬:提出物を出してなくて、クラブはダメって言われたんです。「仕方がない、グレてやるぜ」って思って放課後ゲームセンターで『ドラムマニア』っていうゲームをやってたら、隣にたまたま石川くんがいたんです。
石川:友達からも、「あいつはうまくなりそうやぞ」って言われて。僕は廣瀬くんのことなんも知らなかったんで、まあいいかなと。
廣瀬:そのあとバンドに入ることになり、「熊谷くんにメールでも送って」って言われたんで、「初めまして。廣瀬と申します。バンドに入ります。よろしくお願いします」みたいなメールを送ったんですよ。まだ顔も知らない時期に。そしたら「これがいわゆる、メル友ってやつですか」って返ってきて。「あれ!? 今からバンドやるはずなんだけど」って思いました。
──シュール(笑)。顔合わせからじゃなかったんですね。
石川:顔合わせとかなかったなあ。
廣瀬:いきなりスタジオに行きました。
石川:「天体観測」(BUMP OF CHICKEN)のコピーだけを何度もやって、終わりましたね。
──石川さんと熊谷さんが初めて接触したのは?
石川:初セッションですね。中学校での初めての体育の授業でペアになったときに初めて会話したんですよ。準備体操の時間めっちゃ長くて、列に並んでからってバラバラになることないじゃないですか。あいつとしゃべるしかやることがなくて、それで仲良くなったんです。
──廣瀬さんはメル友からでしたけど、実際にスタジオで初対面したときのことは覚えてますか?
廣瀬:まず駅で集合したんですよ。熊谷くんの姿が見えたので「初めまして。よろしく」って言おうとしたら、スッと来るやいなや「じゃあ、行こうか」みたいな感じで。自己紹介もなく、そのままスタジオに行きました。
石川:想像できるでしょ? ほんまにね、あいつ13歳から変わってないんです。完成してましたから。
──学校での熊谷さんはどんな人物?
石川:彼はね、サッカーで言うところのファンタジスタなんです。なにかをしてくれる存在なんで、彼の方にボールが集まる。先生にブチギレてくれるのも熊谷くんだったし。すんごい論理が通ってるんで、先生も「いや、それは熊谷……」みたいになるんですよ。僕らとしても、大人に反抗できるのはあいつの頭脳だけだったからそれがすごい気持ちよくて。カッコええなあってみんな思ってたんじゃないかな。
──休み時間は一緒に遊んでました?
石川:めっちゃドライな関係でした。中1のときに僕らのクラスの成績がめちゃくちゃ下がっていったんです。その原因が石川と熊谷やって言われて、僕らはそれ以降、同じクラスに1回もならなかったんですね。クラスは違っても学校のなかだし結局会うんだけど、会っても一切しゃべらない。ただ、熊谷くんへの言付けとかは僕が頼まれるんで、伝えるくらいはしてました。
──付き合ってるけど内緒にしてるカップルみたいですね。
石川:ほんとそうです。ただ、朝は一緒に登校するんです。
──仲良し(笑)。
石川:一緒に行って、学校ではしゃべらず、帰りは別々でした。
◆インタビュー(2)へ
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