【インタビュー】きいやま商店、結成10周年「今年こそ“シャレオツ”で行きます」

ポスト

■今回は長ズボンになります!
■島ぞうりでもありません!

──衣装もパフォーマンスも楽曲も、すべては“楽しむ/楽しませる”というポリシーが大元にあるわけですけど、“楽曲は3分間”というのもコンセプトだとか? たしかに、ポップの名曲は3分台が多いですし、M1グランプリも決勝のネタ見せは3分台だったり。

マスト:3分以上は長いなと感じちゃうんですよ、他の人のライブを観ても。短いほうがおもしろい。そのほうが伝わるんじゃないかな。飽きない時間なんですよね、3分って。

リョーサ:そうそう。僕らの曲に、ギターソロとか三線ソロとかもあまりないんです。

だいちゃん:ソロを入れたら2番のAメロがなくなるな(笑)。ソロがAメロ代わり。

マスト:それって、余計なものを省いていく作業にもなるんですよ。

──あぁ、たとえば、<WWW!! 18>のステージのようにかりゆし58とホーンセクションを率いた豪華な演奏アレンジもきいやま商店の魅力のひとつだけど、同じ曲をギター1本だけで披露するステージもあるじゃないですか。アレンジをシンプルにすることが許されるメロディー本来の良さや完成度の高さがある。そういう楽曲もコンセプトのひとつなんでしょうね。

きいやま商店:………………。

──あれ、違いました?

だいちゃん:………………これは、嬉しいぞ。

マスト:いや、褒められると静かになるんです、僕ら(笑)。嬉し恥ずかし(笑)。

──ははははは!

だいちゃん:やっぱりメロディーはめちゃくちゃ大切にしてます。

マスト:それと、3人のハモリも大切だよね。3人とも歌が上手くてボーカリストになったというよりも、キャラクターの強さだったので。それぞれの単音は味になったりするんですけど、ハーモニーは外すと気持ち悪いし、お客さんに失礼かなと。楽器のチューニングがずれてるみたいなものなので。だからすごく練習してますね。

▲だいちゃん (Vo / G)

──人を楽しませるステージの裏側で、実は楽器も歌も練習を欠かさない努力家だという。そして、きいやま商店10周年の集大成となるワンマンライブ<シャレオツLIVE at ヒューリックホール東京>が12月15日に開催されますが、どんなライブになりそうですか?

だいちゃん:まず、これは<シャレオツLIVE>っていうタイトルで去年から始めた東京ワンマンなんです。

マスト:去年は、“<シャレオツLIVE>だから、さぞシャレオツな格好で登場するんだろうな”とお客さんが期待しててくれてたんです。ところが(笑)。

だいちゃん:チョッキを着て短パンで、幼稚園の入園式みたいな格好だったんですよ(笑)。

リョーサ:おそろしいくらい“シャレオツ”ではない(笑)。そのときのオープニングは、ステージ前に紗幕が張ってあって、そこにバックライトに照らされた3人のシルエットが映し出されるという演出で。ウワーッ!と盛り上がったんですけど、紗幕がストーンと落ちたとたんに客席から笑い声が起きました(笑)。

だいちゃん:で、今年ですよ。そもそもこのライブは、“1年に一回はカッコいいきいやま商店をみせよう”っていうテーマなので、今年こそ“シャレオツ”で行きますからね。

マスト:もちろん“シャレオツ”な衣装も決まってます。あっという間に去年を超えます。ネタを少し明かすと、今回は長ズボンになります!

リョーサ:島ぞうりでもありません!

▲リョーサ (Vo / 三線)

──“シャレオツ”で“10周年のアニバーサリー”となると、これまでにないきいやま商店が観られるわけですね。

マスト:はい。楽しさに加えて、クールな感じも出しちゃいます。セットリストもベストな選曲で、全部のアルバムから楽曲をセレクトしたんじゃないかな。

──しかも、今回も会場が“シャレオツ”。

リョーサ:そうそう。去年の会場はEX THEATER ROPPONGIで、六本木という場所のイメージから“シャレオツ”っていうタイトルにしたんですけど、今回も“シャレオツ”な有楽町。

マスト:バックバンドも豪華なんですよ。ドラムとギターは石垣島の後輩で、内地でも活躍している2人です。いろいろなサポートをしていてテクニックもすごい。ベースは元THE BOOMの山川浩正さん。鍵盤のミトカツユキはソウルシンガーでもあって、ジャミロクワイが出演した『日清カップヌードル』のCMで日本語部分を歌ったことでも話題となった方です。それにホーンセクションも入るから、演奏も楽しめる内容になります。

▲マスト(Vo / G)

──では、最後に<シャレオツLIVE>に掛ける意気込みをひと言ずつお願いします。

リョーサ:去年は“出オチ”みたいな衣装でしたが、今回は衣装の反応が楽しみです。

だいちゃん:今年最後の大きなステージですし、10周年ということもあるので、たくさんのお客さんに観に来てほしいですね。

──という意味では、このライブから11年目のきいやま商店も見えてくるようなものになりそうですね。

だいちゃん:そうなんです。とにかく大成功させたい。

マスト:ゴージャズで大迫力のバンドサウンドだから、僕ら自身も楽しみで。それをバックに歌を届けることで、相当いいグルーヴが生まれるはず。それは絶対お客さんにも伝わると思うので、一緒に躍ってくれたら嬉しいです。

だいちゃん:ただ、ホールが苦手なんですよね、きいやま商店は。大きいところだと萎縮するんです(笑)。映像カメラなんて入ったらもう……(笑)。

取材・文◎梶原靖夫 (BARKS)
撮影◎今井壱克/(c)WWW18 OFFICIAL

■<10th Anniversary きいやま商店 シャレオツLIVE>

2018年12月15日(土) ヒューリックホール東京
OPEN 17:30 / START 18:00
▼チケット
・指定席 一般 ¥6,000 (税込)+1drink
※10th Anniversaryメモリアルブック特典付
・指定席 小学生(12歳)以下 ¥2,000 (税込)+1drink 特典なし
※4歳以上チケット必要 / 3歳以下膝上鑑賞無料 / 申込み1件につき4名様まで
SOLD OUT!!


◆インタビュー(4)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報