【速レポ】モンパチフェス<WWW!! 18>、オープニングアクト・奢る舞けん茜が残したインパクト

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2016年に引き続き、<What a Wonderful World!!>に出場を果たしたのは、今年3月には1stフルアルバム『Matatabi AkashiCs』を発表し、地元である沖縄だけでなく広く打って出ようと駆け出している奢る舞けん茜だ。

◆奢る舞けん茜 画像

とや(Vo,G)が何度も屈伸し、準備万端でスタートしただけあって、口火を切る「Happy HuntinG」から迫力満点。シンプルなフレーズのリピートも荒々しくもキャッチー。とやの眼光は鋭くシャウト混じりで歌い、まつどー(B,Cho)は全身をしならせ、かつや(G,Cho)はステージ前方で身を乗り出しながら音を奏で、いじゅ(Dr)はそれらを支えるように的確にリズムを叩き出す。生憎の雨模様ではあるが、この大舞台で気合いが入らないわけがないだろう。その姿は実に頼もしい。早くから駆けつけた熱心なオーディエンスもどんどん前のめりになっていく。

そこから一転、つきつけるようだったムードから、言葉をしっかり紡ぎ、ロマンティックな雰囲気も漂う「いってらっしゃい」へ。中盤、「もっと行けよ!」と言わんばかりにとやがかつやの肩を叩く場面もあったほど、集中力を高め、より踏み込もうとする彼ら。雨でステージ上も動きにくさがあるであろうが、そんなことは一切構わず、決して臆病にはならないパフォーマンスを続け、遠くまで届くように「summer fiction」をドロップ。クライマックスではとやがアカペラで高らかに歌い上げ、そこからバンド全体で全力疾走する流れは素晴らしかった。






そして、ここで改めて主宰であるMONGOL800の結成20周年へ祝意を述べ、自らも人生の20年目であることをまつどーが話す。今回の<What a Wonderful World!!>でオープニングアクトをつとめることを噛み締めながら最後まで突っ走っていくという宣言には、とやが「運動会の挨拶みたいだな」とおどけたりもしたが、バンド内のいいムードが伝わってきた瞬間でもあった。




ラストは、とやがDIAMANTESのアルベルト城間にペイントしてもらったというギターに持ち替え、新曲「One Chord」をプレイ。今の自分たちをそのまま注ぎ込めた自信があるのだろう。溢れる想いのまま、どこまでもまっすぐに畳み掛け、エネルギッシュにライブを締めくくり、見事なインパクトを残していった。

取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎(c)WWW18 OFFICIAL

【奢る舞けん茜@マングースSTAGE セットリスト】

01. Happy HuntinG
02. いってらっしゃい
03. summer fiction
04. One Chord

■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!18>


2018年11月3日(土・祝) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
2018年11月4日(日) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場

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