フェンダー、自分だけのサウンドメイクを可能にするブースター、ファズ、ディストーションの最新3モデルを販売開始

Summer NAMM 2018で発表されたフェンダーの最新エフェクトペダル3モデル、「Engager Boost」、「The Pelt Fuzz」、「Full Moon Distortion」の国内発売がいよいよ開始。プロフェッショナルから、初めて歪み系ペダルを使うギタリストまで、さまざまなレベルのプレイヤーに合った多彩な最新エフェクトが魅力的な価格で登場した。

フェンダーは2018年第1四半期にエフェクトペダル市場への本格参入を果たし、定番エフェクト6モデルを3月に国内で発売。それから約半年という短いスパンで、早くもラインナップを拡充する3モデルが新たに登場した。今回のモデルもスタジオ・ミュージシャン、アーティストといったプロフェッショナルや、業界の専門家たちの協力を得て製作。開発に際しては、オーディオのプロとして25年、トーンのエンジニアとして12年の経験を持ち、フェンダーのデジタルアンプやチューブアンプの設計を多く手がけてきたエキスパートである、スタン・コーティが設計リーダーを努めた。スタンは、エリック・クラプトン、ジ・エッジ、ジョー・ボナマッサといったギタートーンに強いこだわりを持つアーティストのシグネイチャーアンプの開発にも深く携わってきた人物。今回のペダル開発にもそうした経験に基づいた彼自身の視点が生かされている。

「Engager Boost」は、透明感のあるサウンドとカラフルなトーンを作り出す性能を持ち、あらゆる状況に対応するアグレッシブなゲインを得られるブースター。「The Pelt Fuzz」は、ヴィンテージとモダン、どちらにも合ったフレキシブルなトーンを実現するファズ。そして、「Full Moon Distortion」は、今日のラウド・ロックやメタルのギタリストが好むような、幅広いレンジのモダンでアグレッシブなトーンを作り出す、フェンダー初のハイゲインペダルとなっている。


いずれもステージでの使用を念頭に設計、軽量かつ耐久性に優れたアルマイトのシャシーを採用し、過酷な使用にも耐える頑強な作り。LEDバックライト付きのコントロールノブと、フェンダー・アンプにも採用されているジュエルランプで暗転時のステージでもセッティングがひと目で確認可能。バッテリードアはマグネット式で、ドライバー不要ですばやく交換できるのもポイント。そして、それぞれに他にはないサウンドメイクのためのフィーチャーが盛り込まれている。

●Engager Boost


ファットなトーンを実現する、最大20dBのレベルゲインが可能な理想的なクリーンブーストペダル。3バンドEQに加え、ミドルFREQUENCYスイッチを搭載することで、好みのトーンを正確に得ることが可能。FETインプットバッファーを内蔵し、チューブアンプのプリアンプへのシグナルをブーストするのにも適している。TRUE BYPASS/BUFFER BYPASSの両モードを搭載し、さまざまなセッティングに対応。どこまで上げても歪まないのがウリで、音色を変えずに全体を持ち上げてくれる。

●The Pelt Fuzz


LEVEL、FUZZ、TONEといった標準的なコントロールに加え、サウンドの輪郭をつくるBLOOMコントロールを採用。またミッドレンジのブースト/カットを切り替えることができるMIDスイッチと、サウンドに厚みを付加するTHICKスイッチを装備。エフェクターボードのどの位置につなぐこともできるシリコンベースのストンプボックスで、フレキシブルなトーンを実現する。音作りが難しいファズの中でも、本機はどんな設定でもおいしい音が作りやすいのが特徴。艶のあるサウンドも魅力。

●Full Moon Distortion


3バンドEQ、Hi-Trebleフィルターなど荒々しいハイゲイントーンをイメージどおりにサウンドメイクするための、豊富なオプションを詰め込んだディストーション。TEXTUREスイッチはSymmetrical/Asymmetricalクリッピングモードを切り替えられ、荒々しいサウンドとよりシルキーなサウンドを選択可能。BITEスイッチはアッパーミッドレンジとハーモニクスをシフトし、ピックのアタック感をはっきりとさせることで、カッティングやブリッジミュート時の表現を豊かにする。さらにフットスイッチブーストも搭載。第一弾の「Plugilist Distortion」がけっこう歪むオーバードライブといった印象だったのに対し、本機はよりディストーションらしいサウンドが得られる。