いい音爆音アワー vol.93 「清涼♪コーラス特集」

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爆音アワー
いい音爆音アワー vol.93 「清涼♪コーラス特集」
2018年8月15日(水)@風知空知
聴くだけで涼しく感じるような音楽ってありますよね。
楽器でも、ウクレレ、アコースティック・ギター、マリンバ、アンクルン(竹でできた打楽器)などは、音そのものが涼やか。
人の声は、単独ではまず「個性」が目立つので、涼しい声ってのも無きにしもあらずながら、むしろ温かいとか、熱いとかが多いと思いますが、これが合唱、つまりコーラスになると、変身します。
物理的にどうなっているのかは分からないけれど、混じり合うことで「個性」が薄まり、倍音成分が掛け合わさって、シュワーッと、細かい炭酸の泡がはじけるような余韻をともなった、清涼感あふれるなめらかな音色に生まれ変わるのです。
ただし、あくまでも、上手な人が集まった場合ね。
そして声質の向き不向きもあります。ハスキーと言われるような、倍音の多い声はコーラス向き。倍音が少ない、輪郭がはっきりした声は、重ねてもシュワシュワ感が出てこないので向いてないのです。ザックリ言うと、日本人より西洋人のほうがコーラス向きですな。


福岡智彦 (いい音研究所)

セットリスト

  • Eagles「Take It Easy」
    意外なことにロンドン録音。
  • America「Ventura Highway」
    バンド名を“America”としたのは、「アメリカっぽい音楽をやっているイギリス人」と思われたくなかったから。
  • Dixie Chicks「I Hope」
    ハリケーン・カトリーナの被災者支援のために作った曲
  • Sneaker「Before You」
    短命に終わったバンドだが、なかなかの名作。
  • Basia「Drunk on Love」
    本人多重録音によるコーラスは清涼かつ多彩。
  • コロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズ「山寺の和尚さん」
    元は童謡ではなく、ジャズコーラスによる大人の歌。「山寺の」の「の」もシンコペしてた♪
  • Zap Mama「Plekete」
    ピグミー(バヤカ)族のサウンドとヨーロッパのハーモニーの合体。
  • Imogen Heap「Hide and Seek」
    エンジニアもやってしまう多才な歌姫ならではの画期的なサウンド。
  • Glee cast「Teenage Dream」
    CD収録テイクよりドラマ挿入テイクのほうがよいと思うのです。
  • サザンオールスターズ「If I Ever Hear You Knocking on My Door」
    桑田佳祐の一人多重コーラス、アカペラ。
  • 山下達郎「僕の中の少年」
    いい音爆音で聴くと、このコーラスの凄さがよくわかりました♪
  • 竹内まりや「明日の私」
    コーラスは山下達郎の一人多重録音。
  • Fun.「Some Nights」
    ネイト・ルイスはこれからも楽しみなヴォーカリスト。
  • Corinne Bailey Rae「Put Your Records On」
    私がオーディオ・チェックに使う音源。コーラス含めいい音いいアレンジです。
  • Carpenters「We've Only Just Begun(愛のプレリュード)」
    昔はイージー・リスニングだと、少しバカにしてました。改めてこのクオリティに脱帽です。
  • Daryl Hall and John Oates「Hard To Be In Love With You」
    サウンドに、コーラスに、ワクワク感みなぎるこの音で彼らの80年代快進撃が始まりました。
  • Fleetwood Mac「Everywhere」
    スティーヴィー・ニックスはあんなにダミ声なのに、コーラスになるとなんでこんなに美しいのでしょう。
  • Queen「Killer Queen」
    彼らのコーラスワーク、何度聴いても心躍る。やっぱり世界一です。

次回の爆音アワーは・・・

                        
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