【対談】風弥 -Kazami- (DaizyStripper) × みのり(まなみのりさ)、異彩の3者がチャリティー曲「ちぃたん☆の気持ち」で以心伝心

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■初めて歌詞を見た時
■単に動物の歌ではないと感じた──みのり

──楽曲の具体的な話の前に、まずテーマについてお訊きしますが、今回のチャリティソング「ちぃたん☆の気持ち」は、カワウソのちぃたん☆を題材としたものですね。

風弥:“動物たちを支援したい”という想いからスタートしたチャリティーソングですから、ペットに関わる歌を作りたいと思ったんですね。SNSにペットの写真を上げる人ってたくさん居るじゃないですか。なぜそういう写真を上げるかっていうと、みんなを笑顔にするから。僕らが音楽をやっている目的も同じなんです。僕は、ちぃたん☆の動画をTwitter上でよく見ていていたんですけど、僕と同じように動物を愛している数十万人のフォロワーさんが笑顔になっているんだろうなって。そう考えると、ちぃたん☆の可愛らしさはもちろん、笑顔にするということに親近感が湧きました。ちぃたん☆と一緒に支援活動がしたかったし、世の中に僕たちの活動を知ってもらいたかった。だから、ちぃたん☆ありきの発想で楽曲制作を進めたんです。みのりさんのスタッフに話を聞いてみると、みのりさん自身もカワウソがお好きだと。

みのり:このお話をいただく前から、私もちぃたん☆の動画を何回も見ていて。私自身、動物が大好きなんですけど、特にカワウソが好きなんです(笑)。

風弥:そういう偶然の一致もあって、ちぃたん☆とみのりさんにご協力をいただくことができました。たとえば、ちぃたん☆もみのりさんも、すごく元気でパワフルというか、活力がある。それって人を幸せにしてくれると思うんです。楽曲はミディアムテンポですけど、そういう部分を描きたかった。

──歌詞は震災復興や動物支援をテーマとしたものではなく、ペット目線で飼い主への想いが描かれています。

みのり:そうなんですよね。それに初めて歌詞を見た時、ただ単に動物の歌ではないと感じたんです。もちろん“動物の気持ち”なんだけど、人にもたとえられるような気がして。そもそもカワウソのちぃたん☆の曲だと思っていたから、もっと明るい曲を想像していたんです。でも、聴いてみたらバラードで、良い意味で予想と違うすごく素敵な曲だと思いました。

風弥:動物は喋れないからどういう言葉を伝えたいのかわからないけど、僕がちぃたん☆を見て感じることは、絶対メンヘラだなということで。

みのり:メンヘラですか!? ああ、でもわかります。

風弥:感情の起伏が激しいし、すごくかまってちゃんだから。メンヘラって別に悪いことじゃないんですよ。ちぃたん☆も寂しいときは飼い主が関心を持ってくれるよう過剰にアピールするし、楽しい時の感情表現も豊か。ということを動画から感じ取りながら、“ちぃたん☆はこういうことを言っているんじゃないかな?”って想像しながら作ったんです。

みのり:うんうん。私、ペットを飼っているんですけど、デモ音源を聴いた時に“私のペットもこう感じてるのかな?”って思って。そう考えたら、もっと可愛がってあげたいと思ったし、私の周りのスタッフやファンの方々は「この曲を聴いてペットとの絆が深まった」と言ってくれてます。

風弥:そうそう。犬とか猫とかを飼っている人は、ペットと会話をすると思うんですよ。一人アフレコじゃないですけど、“本当はこう話しているんじゃないかな?”って動物の気持ちを汲み取りながら愛していると思う。歌詞に描いたペットと飼い主のやりとりって、みんなやっていることなんですよね。たとえば、飼い主が仕事に行ってしまえば、ペットは何時間も待っている。寂しいはずなんですよ。それを想像すると、被災地のペットは本当に辛い思いをしているんだなって。

みのり:風弥さんもペットを飼っているんですか?

風弥:今は飼っていないんですけど、前にハムスターとモルモットを飼ってました。もちろん喋れないし、ハムスターとかモルモットは一人で勝手に遊ぶじゃないですか。でも、僕は毎日楽しかった。亡くなった時、僕や家族に「楽しかったよ」と言ってくれてたんじゃないかなと。そういうことを考えながら書きました。

──その時の気持ちを思い起こして曲を作ったら、あの穏やかで優しいメロディーラインが完成したという?

風弥:そうかもしれないですね。この曲は、ありがとうって気持ちなんです。曲の中ではテンポも変わったりするんですけど、描いたイメージは飼い主と一日中遊んで、“あー、今日も一日楽しかった”って寝る。そんな何気ない日の回想ですね。

みのり:そういう感じ、オケ音源の段階で出てました。

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