ローランドと鼓童が共同開発した「電子和太鼓」がさらに進化、ワイヤスレス化した最新版を「アース・セレブレーション 2018」で披露
ローランドと太鼓芸能集団 鼓童が、共同で開発を進めている世界初の「電子和太鼓」試作機の最新バージョンを製作。2018年8月新潟県佐渡市で開催される国際文化交流フェスティバル「アース・セレブレーション 2018」において、鼓童のメンバーによる演奏を披露する。
「電子和太鼓」は、ローランドと鼓童が、電子楽器と和太鼓の可能性を探求し、太鼓文化をさらに発展させることを目的に共同開発。2017年に世界初となる本格的な「電子和太鼓」試作機が作られ、同年佐渡市で開催された「アース・セレブレーション2017」での初めての演奏は多くの反響を呼んだ。
▲さまざまな音色で和太鼓の表現の可能性を大きく広げる「電子和太鼓」。センサーは打面中央部のほか外周部にも搭載する。
伝統的な和太鼓のデザインや構造をベースに、電子ドラムの開発で培ったローランドの技術や独自のノウハウを注ぎ込んで設計された「電子和太鼓」は、伝統的な和太鼓の音色だけでなく、さまざまなパーカッションや電子サウンドなど幅広い音色で演奏が可能。その仕組みは、打面を叩いた時の振動をセンサーが感知し、その信号を音源部に送って発音するというもの。センサーは打面の中央部に加えて、「フチ」と呼ばれる外周部にも搭載。伝統的な和太鼓と同じ打感や奏法で演奏できる。また、打面にはローランド独自のメッシュ素材を採用。同社の電子ドラム「Vドラム」同様、演奏時の消音性にも優れ、場所や時間を選ばず練習ができるようになっている。
今回発表の最新バージョンでは、打面の小型化や構造の改良を行い、重量も昨年の試作機に比べ約30%の軽量化に成功。さらに、演奏を無線で送信するワイヤレス・システムの搭載や、電池での駆動も可能となり、演奏者が舞台上で自由に動ける「完全ワイヤレス化」を実現。ステージでのパフォーマンス性が大幅に高まった。
「アース・セレブレーション2018」では、初日となる8月17日(金)に行われるプログラム「鼓童 Dance Night~CHAKKA FES~」において、大塚勇渡氏をはじめとする鼓童のメンバーが「電子和太鼓」を演奏。伝統的な和太鼓や電子ドラム、さらにはストリート・ダンサーとの共演により、昨年にも増して表現性豊かで躍動感溢れるパフォーマンスを楽しめる。
ローランドと鼓童は、東京オリンピックが開催される2020年の完成・製品化を目標に、今後も「電子和太鼓」の共同研究開発を継続。さらなる表現力の向上と、和太鼓文化の発展を目指す。
▲「電子和太鼓」演奏イメージ
アース・セレブレーション 2018 開催概要
会場:新潟県佐渡市 小木みなと公園ほか
「電子和太鼓」の演奏日時
ハーバーマーケットライブ「鼓童 Dance Night~CHAKKA FES~」
会場:小木みなと公園 特設ステージ
料金:大人 5,000円、小中学生1,500円(以上前売り料金。当日は+300円)
ハーバーマーケットライブ3日間通し券 13,500円(大人のみ)
※未就学のお客様は無料でご入場頂けます。
定員:1,200名(全席自由)
演出:小松崎正吾(鼓童)
音楽監督:池永レオ遼太郎(鼓童)
出演:PInO、TATSUO、長谷川達也(DAZZLE)、荒井信治(DAZZLE)、佐藤喬也(BLUE TOKYO)、松田陽樹(BLUE TOKYO)、石井侑佑(BLUE TOKYO)、鼓童(中込健太、蓑輪真弥、小松崎正吾、住吉佑太、三浦康暉、池永レオ遼太郎、大塚勇渡、米山水木、小平一誠、前田順康、木村佑太、平田裕貴)
ゲスト:マイケル・シャック(ベルギー/ローランド開発アドバイザー)
※当日は大塚勇渡氏ほか鼓童のメンバーが「電子和太鼓」を、マイケル・シャック氏がローランドの電子ドラムを演奏します。
この記事の関連情報
BOSS、豊かな低域を実現するギターアンプ「KATANA-MINI」の上位モデルを発売
ローランド、KDJ Recordsとのコラボによるサンプラー「SP-404MKII」の限定モデルを発売
打撃音と振動の発生を75%軽減したローランド史上最も静かな電子ドラムを発売
ローランド、いい音、軽量、簡単操作のライブ用シンセサイザー 3機種を発売
ローランド、ポケットサイズの電子楽器「AIRA Compactシリーズ」に本格的機能のサンプラーが登場
BOSS、ユニークなサウンドと新機能を搭載したディレイ・ペダルを発売
ローランド、プロ・ミュージシャン愛用のステージピアノ新モデル2機種を発売
BOSS、磨き抜かれた「Tube Logic」により表現力が大きく向上した「KATANA」の新モデル7機種を発売
ローランド、「FANTOMシリーズ」がアップグレードして登場