【インタビュー】SUPER★DRAGON、グループ史上最高スキルの歌とダンスを詰め込んだ快心作「SWEET DEVIL」
2018年前半は、グループ史上最大規模の5ヶ所7公演のホールツアーを行い、各地でその成長を見せてくれたSUPER★DRAGON。8月1日には、ツアーで得た糧を思う存分詰め込んだ4thシングル「SWEET DEVIL」をリリースする。この曲はMBS/TBSドラマイズム枠で放送のドラマ『覚悟はいいかそこの女子。』の主題歌としても流れているので、すでに耳にした人もいるだろう。新作を出すたびに新たなスキルを身につけ、進化も著しい九人に話を聞いた。
■同じ恋愛ソングでも「Monster!」の時とは違う恋愛観も感じたので
■疾走感をしっかり届けられるように意識して歌いました
――5月13日に全国ツアーが終わりましたが、今回のツアーはどうでしたか?
和哉:今回、5ヶ所7公演っていう初めてのホールツアーだったんですけど、以前のワンマンツアーよりも多い回数だったので、体力面にも気を使わなければいけなかったです。コンディションも各自が前よりも気にするようになったかなと思います。いろんな意味で成長できましたね。
毅:ツアー中に1ヶ月間くらい中空きする期間があったんですけど、その期間で振りのバラついていたところを後半からもっと気をつけようって、九人で話し合ったんです。1日6時間踊ったり、何日も何日も繰り返して振りを揃えたりして、その中空き期間にいろんなことが挑戦できた。今までのツアーにはなかったことですし、ホールという規模に合わせて、僕らもまた大きい姿を見せていかなきゃいけないので、そういうところは試行錯誤しましたね。
――中空き期間の前と後ではだいぶ変わった?
ジャン:そこで固めて、また一つ上に上がった感じがしますね。
――その“ひとつ上がった”状態で、ニューシングル「SWEET DEVIL」を制作できた感じなのかな?
一同:はいっ!!
――今回は中川大志さん主演の『覚悟はいいかそこの女子。』というドラマの主題歌ということですが、ドラマ主題歌は初めてですし、心構えは違いますか?
玲於:想像ができなかったですよね。今までアニメの主題歌はやらせて頂いたことがあるんですけど、ドラマの主題歌は初めてなので、ドラマを見た人がどういう反応するのかなぁと。
和哉:アニメの主題歌の時は、「こういう年齢層の人が見るから、そこをメインターゲットに歌おう」っていうのがあったんですけど、ドラマって年齢層が関係ないですよね。聴きやすさも大事だけど、スパドラらしさも出して、いろんな人にいいなと思ってもらえるような曲になっていると思います。
▲「SWEET DEVIL」TYPE-A
▲「SWEET DEVIL」TYPE-B
――歌詞では小悪魔的な女の子に翻弄される姿が描かれていますね。ドラマともリンクしているの?
毅:ドラマはどちらかというと小悪魔に翻弄される男子達の友情物語ですね。恋愛観はドラマと楽曲でリンクしていますが、題材にする視点が違うという感じです。歌詞とはまた別に、疾走感のあるサウンドでヘタレ男子達の背中を押すようなナンバーにもなっています。
彪馬:曲自体、テンポが速いんですよ。でも恋愛の曲なので、歌詞一つ一つに想いを入れたいと個人的に思っていたんです。同じ恋愛ソングでも「Monster!」の時とは違う恋愛観も感じたので、そこでどういう風にこの「SWEET DEVIL」を歌い上げようかなというのはすごく考えました。そういった意味ではレコーディングは結構苦戦しましたね。さっき毅くんが言ってくれたみたいに、サビにも疾走感があるので、そこで恋愛の歌詞が伝わるように、さらに自分の声で疾走感もしっかり表現出来るようにっていうことを意識して歌いました。
――この曲、ラップパートの印象も強いですよね。
ジャン:はい。僕は出だしのところなので、その部分でどれだけこの曲の世界感に持っていけるかというところが重要だと思って、歌詞の意味を理解しながら気持ちを込めました。
和哉:僕のパートは、「今日もまた振り回されちゃう俺を」ってところから始まって、曲のイメージがわかるような部分が全部リリックに入っているんですよ。この曲の全部を代弁しているかのような感情の出し方をしました。あと、今回、玲於くんがレコーディングに参加して、二人でデスボイスを担当したんです。ラップのかぶせの部分もデスボイスでやったんですけど、二人でのどを枯らして、命を削りながら(笑)。
玲於:今までデスボイスをやったことがなかったので、デスボイスについてとにかく調べて、「こういうのがあるんだ!」って、どんどん真似して挑戦して、自分なりに研究したんですよ。レコーディングに至るまでの時間、ずっと練習していましたね。すごくいい経験になりました。ここまでスパドラはできるようになったんだって驚いてほしくて。
――今回、どうして玲於くんに白羽の矢が立ったの?
玲於:僕がもともとデスボイスが入っている曲が好きで。SiMさんとかもやっていますよね。僕もやってみたいなと思っていたんです。それで、実際にやってみようかってことで、僕とグループの中で低音担当の和哉がやることになったんです。
――練習していた甲斐がありましたね。
玲於:ありましたね(笑)。でもやっぱり難しかったですね。デスボイスって1日に何回も練習できないので。2回続けて歌うと本当にのどがガラガラになっちゃうんですよ。ただ興味のあったデスボイスが音源になって嬉しいです。
▲玲於
▲毅
――洸希くんのラップパートはどうでしたか。
洸希:2番の一番最初のところをやらせてもらったんですけど、曲のテンポがすごく速くて、その中でもラップの振り回されちゃう感を出すのがすごく難しくて。今回は部分部分で録ったんですけど、それでも何回も何回もやり直して録ってみて。レコーディング中も「もうちょっとこういう歌い方がいいかもな」とか自分なりの表現を試したんです。僕のパートの最後に「振り向かせるまで」ってあるんですけど、その前までは自分が振り回されるんですけど、その最後のところで「今度は自分が振り向かせるぞ!」って、一気に歌詞のベクトルが変わるんですね。その変化もちゃんと表現できたなと思います。
――すごい研究したんですね。
洸希:はい。家でも一人で試していたんですけど、親に怒られました。「うるさい」って(笑)。でもラップを担当させてもらっているからには、いろいろ試してレコーディングに挑みたいので。
――実はこの歌詞に出てくる女の子ってぶっ飛んでますよね。「攻撃的でシド・ヴィシャスのような」って、小悪魔というか、かなり激しい(笑)。
ジャン:シド・ヴィシャスってパンクのアイコンだから、それに例えられるって、相当エグいですよね(笑)。
毅:本当、シド・ヴィシャスに例えられる女の子なんてなかなかいないですからね。想像もつかない。相当ロックですよ。
――ピアス、たくさんついていそうですよね(笑)。
毅:口紅は黒とか。
ジャン:うん。でもカッコいい。きっと、自分のスタイルがある子なんでしょうね。
――登場人物はぶっ飛んでるけど、「Monster!」のヒリヒリした恋愛模様に比べたら、王道のラブソングですしね。
毅:青春の真っ只中で翻弄されている10代の恋みたいなところが強く出ているのかなぁと思います。
――この曲、パフォーマンスもすごく凝っているんですよね。
彪馬:シングル、過去最高難易度です!
――毎回ハードルが上がっていくね(笑)。
彪馬:本当に、毎回難しくなっていってます(笑)。
――それだけみんなのスキルが上がっているから、「できるでしょ?」という、ことなんでしょうね。
彪馬:そう思っていただけているとありがたいですね。毎回現状の自分たちのレベルのものをやるというより、ちょっとだけ手の届かないレベルのものに挑戦し続けて今があります。
――パフォーマンスの特徴としてはデビルポーズというのがあるそうですね。
ジャン:これは誰でも真似できるので、ミュージックビデオを見て一緒にやってほしいですね。
彪馬:結構、ちょいちょい出てくるんで。
壮吾:みんなと一緒に踊れたらいいなと思います。
和哉:僕と玲於くんがデスボイスをやった間奏で、シンクロクランプダンスをするんですよ。そこをいろんな角度から何回も撮ったんですけど、それがすごいヤバかったんですよ。次の日、筋肉痛で首と背中と腰と、いろんなところが痛かったです。その分、めちゃくちゃいいのが撮れたんじゃないかなと思っています。しかも、今回はストーリーじゃなく、ダンスで魅せるミュージックビデオなので、今までとはまた違うミュージックビデオを見せられると思います。
颯:クランプダンスって、怒りを表現したダンスと言われていて、かなり激しいんですね。その分、全力で踊らないと見ている方に強く伝わらないような振り付けも多くて。特に間奏は立ち位置の移動プラス、クランプの動きもしっかりキレ良く伝えるため、本当に何回も練習して。さらに、ちょっとしたアクロバット的な連携技もあるんですよ。
楽:腕で鉄棒みたいなのを作って、僕と壮吾がそこで逆上がりをするんですよ。
▲ジャン
▲颯
――えっ!? どういうこと?
彪馬:腕が鉄棒の代わりみたいになってるんです。僕とジャンくんで一つの鉄棒を作って、毅くんと玲於くんでもう一つの鉄棒を作って、それを二人がそれぞれ逆上がりみたいにくるって回るんです。見てる方は「くるって回った!」ってなると思うんですけど、鉄棒役の僕らはすごい大変で。
ジャン:必死だよね。めっちゃ力を入れて。
彪馬:それでも、壮吾と楽はスパドラの中でも一番軽い二人なので。負担は少ない方ではあるんですけど……。
ジャン:それでもキツかったね。
彪馬:決して真似しないでほしいですね(笑)。
――お互いにメンバーのことを信じてないとくるっと回れないよね。
楽:はい。やるたびに、「大丈夫? 大丈夫? 行くよ? 行くよ?」っていう感じでしたね。毎回聞いていました。ミュージックビデオの時は、そこのアクロバットシーンを連続で何度も撮影したから、最後の方は僕が回れなくなっちゃって。大変でしたね。元から筋肉がないので……。
――そうか、楽くんはお肉が苦手だしね。
楽:最近は頑張っています!
毅:せめて必要な筋肉はつけさせるために俺らで改造しています。
――壮吾くんも、そこが一番大変だった?
壮吾:僕もそんなにできるほうではないので、結構大変だったんです。でも、玲於くんと毅くんにサポートしてもらいつつ、頑張ってくるりんと回りました。
毅:しかも、ただ逆上がりするんじゃなくて、逆上がりしている下を洸希と和哉がそれぞれ床を滑りながらくぐるんですよ。そのタイミングも考えないといけないし、高さも合わせないといけないし、幅も広めにしなきゃいけないし。でもダサく見えたらダメ。そういうバランスがすごく難しかったんですよ。
彪馬:この難易度を夏のリリースイベントでできるのかなぁ(笑)。これから頑張っていきたいです。でも、この激しさが夏に合うのかもしれないです。ファンの皆さんとも楽しめると思うので、頑張ります。
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