プロデュースは糸井重里、前川清がデビュー50周年に<はじめての前川清>開催

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今年2018年に歌手デビュー50周年を迎えた前川清が6月10日に東京・恵比寿ガーデンホールにて、糸井重里のプロデュースにより、<はじめての前川清>と銘打ったコンサートを開いた。

◆コンサート風景

同公演は、「前川清をよく知らない」「前川清のコンサートは観たことがない」といったリスナーに向けて、歌手・前川清の魅力を発信すべく開催された二部構成のコンサートである。一部では本人は現れず、いきものがかりの水野良樹と徳光和夫の2人がゲストとして登場し、それぞれ糸井と対談しながら、前川の魅力を披露していった。二部になると、前川が名うての演奏者を従えてステージに登場。糸井が選曲した12曲を、いつもと変わらぬ直立不動のスタイルで歌唱した。また、魅力がより伝わるようにと、ステージの左右に掲げられたモニターに歌詞を表示するなど来場者に向けたやさしい演出もなされ、昼夜あわせて1,400人の喝采を浴びた。





また、糸井が作詞した前川の最新曲「初恋 Love in fall」が5月16日に発売されたが、2人の縁は前川がクール・ファイブから卒業し、1982年に発売したソロデビュー作「雪列車」にさかのぼる。そして「雪列車」以来、糸井が「死ぬ前にもう1曲歌って欲しいと思って作っていた」というのが今作であるという。

▲前川 清 50周年記念シングル「初恋 Love in fall」

前川は8月には古希を迎えるが、自らの50年を「あっという間。そんな風に過ごせたのがいちばん幸せ」と振り返る一方で、「50年たっても本番には弱い」と気弱な一面も見せたとのこと。弱さを隠さず、強さも見せない、飄々としたその佇まいは健在だ。




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■ 前川 清 コメント

「2月から、50周年のコンサートをずっとやってきていますが、この「はじめての前川清」が終わるまでずっと落ち着かない状態でした。こんなに緊張したのは初めてで、今は、ただただ脱力感…。僕のコンサートを見たことがない、歌謡曲のコンサートに行ったことがない、僕に興味がないなど、まったく畑の違う人の前で歌うことはこれほどの緊張感になるとは、想像以上でした。一つ驚いたのは、「そして神戸」を歌い終わったあとの拍手が、これまで僕がもらってきた拍手とは違っていて、なんか感動しました。糸井さんには感謝しかありません。同じ歳だけど、兄貴みたいな感じで、これからも頼っていけたら嬉しいです。こんな弟を持って、しょうがないなぁ…と思ってください。いつかどこかで恩返しができるよう頑張ります!」

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■ 前川 清 50周年記念シングル「初恋 Love in fall」

2018年5月16日発売

<収録曲>
1.初恋 Love in fall 作詞 糸井重里 作曲 酒井省吾 編曲 若草 恵
2.それは、ラララ。 作詞 糸井重里 作・編曲 酒井省吾
3.初恋 Love in fall(オリジナル・カラオケ)
4.初恋 Love in fall(メロ入りカラオケ)
5.それは、ラララ。(オリジナル・カラオケ)

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