【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>THE CHERRY COKE$、「今日はバンドにとって、ご褒美の日」
陽気で、どこか哀愁もあるアイリッシュ音楽をSEに登場したのは、もちろんTHE CHERRY COKE$。民族衣装風のような、それでいて無国籍な雰囲気も感じさせる格好で、ステージに6人が並んだ姿も壮観。メンバーそれぞれがアイコンタクトを交わした次の瞬間、一気にファンをライブへ巻き込んでいった。
◆THE CHERRY COKE$ 画像
「イヤーハッ!」とKAT$UOの陽気な叫び声を合図に始まったのは、バンドの結成年をタイトルにした「1999」。疾走感あるパンク・サウンドに、独特のアイリッシュ・フレーズが縦横無尽に飛び交う。それがまた心ばかりか、身体も自然に踊らせる。フロアではコブシが上がり、ダンスを繰り出すファンの姿が。後ろのほうではビールをうまそうにあおるファンだって続出。パーティの始まりだ、なんの遠慮もいらない。
2017年、THE CHERRY COKE$はアルバムを発表する予定だったものの、レコーディング費用をツアーにあて、全国ツアーを行なった。ライブ会場ではレコーディング予定だった新曲の数々をひと足早く披露するなど、ライブを重ねながら曲をさらに育てていった。その答えとなるアルバム『THE ANSWER』を6月13日にリリースしたばかりだ。そこに入っている「Polka」などもプレイされるが、お披露目的なムードはなく、ライブ・チューンとして威力も発揮。
「最高だ、ありがとう! とことん、うまい酒、飲んで帰りましょう。バンド、19年もやっていると、たまにご褒美みたいなこともあるんです。今日はバンドにとって、ご褒美の日。たっぷり食らい付くしていきたいと思います」とKAT$UO。
実際にご褒美を楽しむように笑顔の絶えないメンバーたち。そのポジティブなマインドは、プレイもライブ・パフォーマンスもさらに冴え渡らせていった。
「バンドは観れるうちに観ておかなきゃいけない、とよく言うじゃないですか。それはバンドの話だけに限らず、ひとりひとりに対してもそう。今日、あなたの前で演奏できる最後の日だと思って、とびっきりのTHE CHERRY COKE$を置いて帰りたいと思います」
そう言いながらラストの「RISE AGAIN」に突入したとき、客席フロアからは自然に大合唱も上がるなど、陽気な一体感も。ライブ・バンド、THE CHERRY COKE$の実力を見せつけるステージでもあった。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎本田裕二
【THE CHERRY COKE$ セットリスト】
02.John Ryan’s Polka
03.Dong Chang Swag
04.RASCAL TRAIL 〜AMAZING GRACE〜
05.MY STORY ~まだ見ぬ明日へ~
06.RISE AGAIN
■<SATANIC CARNIVAL'18>
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
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