デヴィルドライヴァー、アウトロー・カントリーを鮮烈カバー
世界最大規模のサークル・ピットを生み出すグルーヴ・メタル・モンスター:デヴィルドライヴァーの最新作が、2018年7月6日に世界同時発売となる。約2年ぶりとなった新作はアウトロー・カントリーのカバー作『アウトローズ・ティル・ジ・エンド Vol.1』だ。
◆デヴィルドライヴァー映像&画像
2003年にセルフタイトル・アルバムをリリースして早くも15年が経つが、デヴィルドライヴァーの8枚目となるこのアルバムは、アウトロー・カントリーとグルーヴ・メタルが真正面から衝突を起こした凄まじい内容となっている。
アウトロー・カントリーとは、1960年代に主流となったナッシュヴィル派の商業主義カントリーに背を向け反旗を翻すものとして生まれたカントリー・ミュージックのこと。お茶の間で聴けるような大衆性はなく、ならず者たちによるアンチ・コマーシャルでリアルなカントリー・ミュージックが骨子だが、デヴィルドライヴァーのボーカリスト:デズ・ファファーラもそんなアウトロー・カントリーに感銘を受けているミュージシャンのひとりだ。
「子供の頃から両親の影響でアウトロー・カントリーを耳にしていたけど、ハマったきっかけはパンテラとのツアーだった。彼らはツアーバスで、アウトロー・カントリーの曲をよくジャムっていた。最高にクールだったのが、歌詞にとんでもないリアリティがあるってことなんだ」──デズ・ファファーラ
今作では、そんなバンドのチャレンジに豪華なゲスト・アーティストから多くの賛同を得ている点も注目だ。ハンク・ウィリアムスを祖父に持つハンク・ウィリアムス3世が自身の曲を歌い上げる「カントリー・ヒーローズ」から幕を開け、ウィリー・ネルソン「ウイスキー・リヴァー」には、ランディ・ブライとマーク・モートン(ラム・オブ・ゴッド)が参加、バーボン・クロウ名義でアウトロー・カントリー作品をリリースしているウェンズデイ13やブロック・リンドー(36クレイジーフィスツ)、バートン・C・ベル(フィア・ファクトリー)、フィアのリー・ヴィング(Vo、G)も参加を果たしている。ジョニー・キャッシュの息子であるジョン・カーター・キャッシュは、今作に欠かせない存在としてデズが招いたミュージシャンだ。
巨大なグルーブとダイナミズムをともなう暴虐サウンドが、アウトロー・カントリーと見事に融合された『アウトローズ・ティル・ジ・エンド(Outlaws 'til The End)』に是非ご注目を。
写真:Ben Hoffman
デヴィルドライヴァー『アウトローズ・ティル・ジ・エンド Vol.1』
【通常盤CD】GQCS-90608/ 4562387206551 / ¥2,400+税
※日本語解説書封入
1.カントリー・ヒーローズ
2.ウイスキー・リヴァー
3.アウトロー・マン
4.ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ
5.アイム・ジ・オンリー・ヘル(ママ・エヴァー・レイズド)
6.イフ・ドリンキング・ドント・キル・ミー(ハー・メモリー・ウィル)
7.ザ・マン・カムズ・アラウンド
8.ア・サウザンド・マイルズ・フロム・ノーウェア
9.コパーヘッド・ロード
10.ダッズ・ゴナ・キル・ミー
11.ア・カントリー・ボーイ・キャン・サヴァイヴ
12.ザ・ライド
【メンバー】
デズ・ファファーラ(ヴォーカル)
マイク・スプリッツァー(ギター)
ニール・ティーマン(ギター)
ディエゴ・イバーラ(ベース)
オースティン・ダモンド(ドラムス)
◆デヴィルドライヴァー『アウトローズ・ティル・ジ・エンド Vol.1』レーベルページ