【千歌繚乱インタビュー】JILUKAという総合芸術
――以前<千歌繚乱>にご出演いただいた際は、ちょうど4thシングル「Divine Error」のリリース時でした。その後、2017年6月に3rdミニアルバム『Xenomorphic』がリリースされましたね。これはどんなアルバムでしたか?
Sena:作品に入れる曲数が多ければ多いほど、バンドのその時の状況をフルに表現できますよね。JILUKAはただ激しいだけのバンドじゃないので、そういった意味で自分たちのカラーを多く出せた作品ですね。「Divine Error」からの流れも強く打ち出しました。
――続いて『Xenomorphic』収録曲の「Ajna」を「Ajna -SgVer-」として2017年10月にシングルカットしました。
Sena:「Ajna -SgVer-」はシングルで曲数が少ない分、JILUKAの激しい部分にフォーカスを当てて曲を変化させました。最初は「Bloodshot」って曲をシングルカットする予定だったんですが、「Bloodshot」は自分の中ではライブでの楽しさも含めてひとつの形が出来上がってしまっていて。ここから変える必要性というか、決め手が自分の中で見つからなかったんです。それより激しさにフォーカスを当てて、「Ajna」をシングルカットした方が映えると思ったんです。
――「Ajna -SgVer-」のアレンジが本当にすごくて、イントロから度肝を抜かれました。
Sena:あそこで一体何人の人が音量を下げたのでしょうね(笑)。リスナーを驚かせる前に、まずメンバーを驚かせなきゃなって思ってて。デモの段階でメンバーが聞いたら笑うような、悪ふざけみたいなイメージで作ったので、ギターは割と楽しく弾けました。
Ricko:ボーカルは周りがより激しくなったから、あわせてさらに激しく。僕のイメージではもとの「Ajna」より海外っぽくなったと思います。
Zyean:ドラムフレーズ考えるときにSenaとやり取りするんですが、Senaから「どれだけ難解でもいいよ」って言われて。それで何やってもいいんだと思って、一番好き勝手にフレーズ考えてほんとにやりたい放題やったのが「Ajna -SgVer-」です。
Boogie:ベースに関していえば、激しいんですけどフレーズがその分繊細ですごく難しいんです。ちょっとでもよれたりずれたりするとそれだけでぐちゃぐちゃになっちゃう。タテのリズムとかフレーズフレーズでしっかり弾けてるかどうかを注意しました。
――カップリングの「M.A.D」は雰囲気がガラッと変わりましたね。
Sena:実はミクスチャースタイルというのも僕たちのルーツのひとつとしてあって。
Ricko:ラップは1stミニアルバム『Brave Agonistic Letters Under Segregation』から入っているし、これも僕たちのひとつの特徴として掘り下げてみようとしたんです。ラップの入った曲はたくさんあるけど、ここまで攻撃的でワルっぽいラップは初めてです。
――ミュージックビデオも今までにない感じでした。
Sena:これまではかっちりとした世界観で映像作品としてミュージックビデオを作ることが多かったので、「M.A.D」を映像化するというのはこれまでのJILUKAにはなかった選択肢。JILUKAなりの遊び心ですが、僕たちがメタルって一言だけでは測れないようにいろんな面があっても面白いのかなと。
――そして八カ月ぶりに新衣装、新アーティスト写真も公開されましたね。
Sena:ちょっと今回は変わったことがやりたかったんです。いろんなバンドさんがいろんなアーティスト写真を発表する中で、インパクトを出すならもう構図を変えないとダメだって思って。
――Senaさんが衣装やアーティスト写真のイメージを考えてるんですか?
Sena:そうですね、大まかな部分では。
――Senaさんはいつも衣装セクシーですけどそれも自分で…。
Sena:いや、それは弁解させてください! 僕の意志よりも、衣装決めのときのメンバーの煽りが強くて。「まだ布面積多くない?」とか「え、びびってるの?」とか言われて、結果的にどんどん露出が増えてしまっているんです…。衣装さんもグル組んでるし。
Boogie:みんなが求めてるんだよ。これでお腹出さなくなったら「逃げたのかな」って思われるよ?
Sena:それは良くないかもしれない!
――Senaさんの衣装もすごいですが、やはりRickoさんのインパクトがすごいですね。
Sena:いつもは音源とリンクしてアーティスト写真を撮っていたんですが、今回はそうじゃないので自分たちの姿を打ち出すことをメインに考えました。
Ricko:多分俺のこといじめたかったんでしょうね。だって、突然「磔になってもらう」ってLINEきましたもん。何の話だって思ってびっくりしましたよ。
――でもRickoさんの眼差しから決意というか、強い意志が感じられます。5月20日にはTSUTAYA O-WESTにて4thワンマンライブ<BIGEMINY>も決まっていますし、今バンドとしてはどのような心境でしょうか。
Ricko:やるぞ、やってやるぞ、やってやる!おー!以上です。
Boogie:僕らは2017年11月にもTSUTAYA O-WESTでワンマンライブを行ったんですが、その時に感じた、まだまだやれるんだっていう気持ちをさらにぶつけていきたいですね。
――ちなみに<BIGEMINY>とは?
Sena:直訳すると、心室性二段脈。僕たちによってTSUTAYA O-WESTでのワンマンってひとつの大きな試練なんです。今それに向かって活動しているので、自分たちにとってこれが2回目の大きな脈というか、そんな風な意味を込めています。
――その前に4月8日にはBoogieさんの生誕祭もありますね。
Boogie:この日は普通のワンマンと違って、自分のキャラを出せるような何か特別なこともしたいですね。
――4月22日には初の主催ライブも。
Sena:<千歌繚乱>もそうですし、これまではイベントに呼んでもらって出る側でしたが、O-WESTワンマンなど自分たちのバンドとしてのキャリアを作っていくにあたって、自分たちもシーンを盛り上げたいという気持ちもあります。
――楽しみな予定がたくさんですね!
Ricko:まずはO-WESTワンマンをしっかり決めること。そのあとのことは、それから。頑張ります。
Boogie:どんどん自分たちのステージが上がってきたと感じているので、置いて行かれないように自分たちもどんどん成長していけるようなバンドになりたいです。
Zyean:そして今後もいろんな楽曲を出していきます。メタルという基本は守りつつ、欲張りなバンドなんでいろんなことを貪欲に取り入れて。「JILUKAってこんな曲もあるんだ!」という驚きを与え続けていきたいと思っているので、楽しみにしていてください。
Sena:今はO-WESTワンマンに向けてひとつひとつのライブや発信を大切にしていかなければいけない時期です。なので<千歌繚乱>でのステージも期待していてください。もちろんO-WESTワンマンで終わるつもりはないですし、その先はシーンの中で自分たちの爪痕を残すために突っ走っていきます。
取材・文◎服部容子(BARKS)
◆ ◆ ◆
JILUKAが出演するBARKS主催ライブイベント<千歌繚乱vol.15>は、4月2日(月)、渋谷REXにて開催。チケットは現在イープラスにて一般発売中。
また、JILUKAの<千歌繚乱vol.15>出演を記念して、メンバー全員の直筆サイン入りタオルを抽選で1名様にプレゼントいたします。ご希望の方は応募フォームよりご応募ください(締め切り:4月1日(日)12:00)。
<千歌繚乱vol.15>
出演:アイオリン/SARIGIA/JILUKA/MIZTAVLA/MISERIA
会場:渋谷REX
料金:
【一般チケット】3,800円
【当日券】4,000円
※ドリンク代別途
※ご来場の方に出演バンドのインタビューが掲載された「千歌繚乱ARTIST BOOK」を差し上げます
※当日会場ではバンドのレアグッズが当たる「バンドくじ」企画実施
※その日のライブの写真がすぐに手に入る「ライブ写真即売会」開催
チケット販売スケジュール:
【一般先着受付】
3月9日(金)12:00~4月1日(日)
チケット購入ページURL:
[イープラス]http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002252514P0030001
<JILUKA 5th ONEMAN LIVE「BIGEMINY」>
[渋谷]Shibuya TSUTAYA O-WEST
【時間】開場16:30/開演17:00
【料金】前売¥3800(当日¥4300) ※別途ドリンク代
【チケット】
◎一般発売:12月9日(土)10:00〜
・チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:349-906) http://t.pia.jp/
・ローソンチケット TEL:0570-084-003(Lコード:71567) http://l-tike.com/
・イープラス http://eplus.jp
・JILUKA ライヴ物販(Aチケット)
<JILUKA presents H.B.B EXTRA-ONEMAN LIVE「B生誕祭2018」>
【出演】JILUKA
【時間】開場17:30/開演18:00
【料金】前売¥3500(当日¥4000) ※別途ドリンク代
【チケット】1月20日(土)12:00〜
e+ http://eplus.jp
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002247959P0030001
【問】四谷LOTUS 03-5315-4781
<JILUKA初主催「MAD PIT FES #0」>
【出演】JILUKA/Serenity In Murder/Leetspeak monsters/breakin’ holiday/TRNTY D:CODE/FIXER/VRZEL/ヴァージュ
【時間】開場15:30/開演16:00
【料金】前売¥3500(当日¥4000) ※別途ドリンク代
【チケット】一般発売:2月3日(土)10:00〜
e+ http://eplus.jp
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002250051P0030001
【問】池袋BlackHole 03-5955-7396(15:00~21:00)
5thシングル「Ajna -SgVer-」
DPR JAPAN:DPRJ-1008
定価 ¥1800+税
[収録曲]
1. Ajna -SgVer-
2. M.A.D(新曲)
3. Ajna -KARAOKE(SgVer)-
[附属DVD]
1. Ajna(music video)
2. Omelas(music video)
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