いい音爆音アワー vol.87 「ナイス♪シンコペーション特集」

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爆音アワー
いい音爆音アワー vol.87 「ナイス♪シンコペーション特集」
2018年2月7日(水)@風知空知
当イベントでは音楽の技法とそれを上手に使っている作品にフォーカスする特集をたまにやっておりますが、これもそのひとつ。
「シンコペーション」を言葉で説明すると、「音楽で、拍節上の強弱の位置を本来の場所からずらしてリズムに変化を与えること(by 広辞苑)」みたいになってよくわからんのですが、とてもよく使われる技法です。逆にまったく使わないと”咲いたー咲いた−“の「チューリップ」みたいになってしまいます。ある人は鉄腕アトムの歌で説明してくれました。”そらをこーえてー”の”こ”がシンコペーションだと。本来は”こ”のうしろの”—“のところが強拍なんですが、半拍前の”こ”にずらしています。解りやすいですね。ミュージシャンは”食う”という言い方をします。前に食い込んでいるからでしょうか。
前述のように、とてもよく使われるのですが、特にシンコペーションがその曲の特徴&魅力になっているような名曲・名盤を集めてみました。

福岡智彦 (いい音研究所)

セットリスト

  • 寺尾聰「ルビーの指環」
    「こんなお経みたいな曲が売れるわけがない」と言われたらしいですが、こんなにシンコペーションしているお経はありません。
  • Erich Kunzel指揮/Rochester Pops Orchestra「Syncopated Clock」
    タイトルのわりに、とてもやさしいシンコペーション。
  • Char「Smokey」
    Charの定番曲のロス録音バージョン。おなじみの”キメ”のシンコペーションが落ち着いて聴こえる。
  • Sheena & the Rokkets「レモンティー」
    ブルース進行のV度のところで”裏打ち”(シンコペーション)になるリフ。
  • The Yardbirds「The Train Kept A-Rollin’」
    おっと「レモンティー」と全く同じリフ!こちらが先輩です。
  • 荒井由実「14番目の月」
    4小節に渡って”裏打ち”が続く”キメ”がアレンジのポイント。
  • Swing Out Sister「Breakout」
    ここからはどんどんシンコペーションがハデになります。
  • TOTO「Girl Goodbye」
    6分を超える曲の大部分で繰り返される強力なリフはシンコペーションが2小節毎に7回。
  • キャンディーズ「その気にさせないで」
    単なるアイドルではありません。シンコペーション多用のサウンドも、ランちゃんの歌もグレートです。
  • Earth, Wind & Fire「Getaway」
    シンコペーションはお手の物。”食い”の鋭さは天下一品。
  • Tower Of Power「What Is Hip?」
    EW&Fに負けない”食い”のシャープさ。でも味わいは全然違います。
  • Queen「Don't Stop Me Now」
    ここからはサウンドだけでなく、歌メロディにもシンコペーションが効いている曲たちです。
  • Michael Jackson「Human Nature」
    Steve Porcaro作曲。“TOTO”はやはりシンコペーション好き?
  • Jason Mraz「Butterfly」
    今回唯一の21世紀曲。昨今はシンコペーション流行らない?
  • Simon & Garfunkel「Baby Driver」
    彼らは実はなかなかファンキーだと思います。
  • ブレッド&バター
    「ピンク・シャドウ (album ver.)」
    サビ頭4音連続”食い”は他にないんじゃないかなー。よく思い切りました。
  • Derek and the Dominos「I Am Yours」
    静かな曲だけど、メロディがほとんどシンコペーションしているというツワモノ。
                        
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