【インタビュー】MINT mate box、10代特有の青春の姿を絶妙に描いた野心作2nd E.P.「beside」

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温かみや軽やかさを纏った心地好い音楽性やポップなヴィジュアル、デザイナー等のファッション関連の活動もしているやすだちひろを含んだ男女混合のメンバー構成といった個性が話題を呼んでいるMINT mate box。2月7日リリースの2nd E.P.「beside」は、本格始動から1年を経てより磨きが掛かったMINT mate boxらしさや、彼らの新たな顔を味わえる一作となった。充実した作品を完成させたメンバー3人をキャッチして、「beside」の話を軸にしつつ様々なことを語ってもらった。

◆MINT mate box~画像&映像~

■私は元々インスタグラムとかでかわいい女の子を見るのが超好き(笑)
■mahocatoの弾き語りの動画を見てこの人とバンドをやりたいって!


――まずはMINT mate boxのプロフィールから聞かせてください。

やすだちひろ:MINT mate boxは、私がバンドを組みたいと思ってメンバー探しを始めたことから始まりました。ただ、どうやってメンバーを見つければ良いのかは分からなかったんです。で、私は元々インスタグラムとかで、かわいい女の子を見ることが好きでして(笑)。それで、SNSを見ていたら偶然mahocatoがアップしていた弾き語りの動画を見つけて、“この人と一緒にバンドをやりたい!”と思ったんです。それで連絡してみたらmahocatoが知り合いにギターを弾ける子もいるからといってKJ君を紹介してくれて、この三人で一緒にバンドをやることになりました。

――良い出会いが、ありましたね。三人でバンドを組んだ時点で、目指す音楽性やバンド像なども明確にあったのでしょうか?

やすだちひろ:各々やりたいことはあったと思うのですが、バンドとして、というのは組んだ時点ではなかったかもしれないです。

mahocato:いろいろやっていくうちに固まっていった感じだよね?

KJ:そうだね、初めはこういう色のバンドにしたい…くらいしかなかった。

やすだちひろ:そう、色のイメージを話したよね。それで、ミントカラーって良いよねという話になって、MINT mate boxというバンド名にしたんです(笑)。

――バンド名と音楽性やイメージが合っていて、すごく良い名前だと思います。それぞれの音楽的なバックボーンなども話していただけますか。

やすだちひろ:私は兵庫県の田舎で育ったんです。地元にいた頃はバンドとかはあまり知らなくて。音楽を聴くことは好きだったし、ダンスとかもしていたので、身体を動かしたり、人前に立つことも好きだったけど、自分が音楽をやるということは考えたことがなくて。その後、東京に出てきてフェスとかに遊びに行くようになって、ロックシーンとかバンドシーンとかに出会ったんです。フェスはすごい数の人が来ますよね。何万人という人が楽しそうにしているのを見て、音楽が人の心を動かす力だとか、これだけ多くの人が一斉に楽しめる空間を創れる力だとかにすごく憧れたんです。私は多くの人に自分の想いを届けたいという想いを抱いて東京に出てきて、自分のブランドを創ったんですけど、想いを届ける方法って他にもたくさんあるんだなって。自分もやってみたいなと強く思って。それが、きっかけになってバンドを組むことにしました。


――フェスを体験されたことが、大きな転機になったんですね。では、いろいろな楽器がある中でベースを選んだ理由は?

やすだちひろ:当時、ベースという楽器のカッコ良さにすごく憧れたのと、私は顔が童顔なのでフンワリしているように見られがちで、それが嫌だったわけではいんですけど、自分の殻を破ってみたいなという想いがあって、ベースにチャレンジしてみたいと思うようになって。それから、いろんなバンドを聴くようになって、惹かれたベーシストは赤い公園の(藤本)ひかりちゃんです。女の子ベーシストならではのサウンドってありますよね。柔らか味や温かみがあったりという。バキバキしたスラップとかも好きでよく聴きますけど、そういうものよりもちょっと温かみのあるベースに惹かれたんですよね。だから、最初からピック弾きではなくて指弾きにしたんです。テクニカルなプレイもカッコ良いなと思いつつ、女の子ベーシストならではのサウンドや、プレイを大切にしたいなと思っています。。


▲やすだちひろ(Ba)

mahocato:私は小さい頃から音楽を聴いてはいたけど、本格的にロック系が好きになったのは高3の終わりでした。その頃に、チャットモンチーさんと出会ったんです。歌い方とか、歌詞のニュアンスとか、サウンドにすごく惹かれて、高校の終わりから専門学校に通っていた2年間くらい、ひたすらチャットモンチーさんを聴いていました。私は一つ好きになると、それしか聴かなくなるタイプなので、3年間チャットモンチーさんを聴き倒しました(笑)。もうイントロの出だしを聴いただけで曲名が分かるし、全曲歌えるし…みたいな(笑)。社会人になってからは相対性理論さんとか、いろんなバンドをちょっとずつ聴くようになったんですけど、自分のルーツは完全にチャットモンチーさんですね。女の子が三人でバンドをしている可愛さやポップさにすごく憧れていて、自分もやりたいなと思いつつ普通に就職したんですよね。でも、気持ちが残っていたからアコギを弾いたり、歌ったりしていて、その結果ちーちゃん(やすだ)と出会えたので良かったなと思います。


▲mahocato (Vo /Gt)

KJ:僕は、ギターを持ったのは中学生の時です。友達が先にベースをやっていて、僕の家に来て自慢げに鳴らすんですよ(笑)。僕も何か一緒にやりたいなと思って、あいつがベースだから僕俺はギターだろうくらいの軽い気持ちでギターを始めました。その友達の影響でELLEGARDENさんとかRADWIMPSさんとかをコピーするようになって、高校3年生くらいまでは地元の公民館とかでライブがあるとコピーバンドで出たりしていましたね。その後、大学に入ってから女性ボーカルのバンド……東京事変さんとかJUDI AND MARYさんとかを聴くようになって、僕が一番尊敬しているPETROLZの長岡(亮介)さんと出会ったんです。だから、mahocatoからバンドに誘われた時も、やってみたいなと思いました。自分がMINT mate boxで弾いているギター・プレイで一番影響を受けているのは、長岡さんやJUDI AND MARYのTAKUYAさんです。


▲KJ(Gt)

――それぞれの指向性が上手く重なり合って、MINT mate boxの個性が生まれていることが分かります。皆さんの人となりなども知りたいので、趣味や最近ハマっていることなども教えていただけますか。

やすだちひろ:先ほども少しお話ししたのですが、かわいい女の子を見たりするのが昔から好きでして(笑)。小学生の頃から雑誌とか、テレビとかでかわいい女の子を見つけるとテンションが上がっていたし、SNSというものが浸透してからは、そこでかわいい子を発掘するのがすごく好きになって。そういうところからSNSにハマって、今一番好きなのはYouTubeです。今はYouTuberとかも流行っていますよね。私は、ああいう風に自己発信している人に惹かれるんだと思います。自分ならではのコンテンツを作っている人たちが好きで、それを見るのが今は楽しいです。

――かわいい女の子が好きということは、MINT mate boxのライブにかわいい子が来たりすると……。

やすだちひろ:嬉しいです! 目の保養になるので(笑)。

mahocato:女の子に気を取られて、ベースのフレーズ飛んじゃうんじゃない?(笑)

やすだちひろ:飛ぶかもしれん(笑)。

mahocato:私は、ヨガにすごくハマっていて、瞑想とかも好きで、ヨガと瞑想は毎日欠かさないです。ヨガをやっている人と会話するのも好きなんですよ。私は向上心のある人と話すのが好きで、音楽をしている人と話すのも楽しいけど、全く違う業界の人と全く音楽と関係のない話をするのも好きです。向上心を持っている人と話すと、いろんな刺激や元気を貰えるから。あとは、犬と散歩に行くのも好きです。トイプードルを飼っていて、もう大好きです(笑)。

やすだちひろ:もう凄いんですよ。推し方がハンパなくて(笑)。

KJ:mahocatoの“トイプー愛”は、本当に凄いです(笑)。僕は、趣味というか、携帯でゲームをすることは好きですね。

やすだちひろ:KJ君は、『パズドラ』が凄いらしくて。

KJ:『パズドラ』は、結構やり込んでますね。課金したりして。

mahocato:『パズドラ』をやっている人達のピラミッドというのがあって、KJはその上位0.1パーセントに入る人なんですよ(笑)。

KJ:今は周りの人が強くなり過ぎて、もう全然ですけど。僕は元々今のツイッターアカウントもゲーム用に作ったんです。そうしたら、4,000人くらいフォロワーがつきました(笑)。そんな人がいきなりバンドを始めて、ギタリスト…みたいな(笑)。

mahocato:フォロワーがザワついたそうです(笑)。

KJ:そう。“どうした?”って(笑)。なので僕は、ひたすら音楽、ゲーム、ツイッターという完全にインドア派で、スポーツとかもしないし…僕もヨガでもやろうかな(笑)。

mahocato:ええっ? 絶対続かないと思う(笑)。

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