【インタビュー】SUPER★DRAGON、男性目線のラップと女性目線のメロディーが絶妙に絡み合うエモヒップホップナンバー
■「City Noise」はトロピカルハウスという世界的な人気を誇るジャンル
■アプローチの仕方がヒップホップ寄りなので、そこがスパドラらしい
――今作はカップリングも3タイプあるんですね。「SOUL FLAG」はファンに向けての楽曲ですね。
楽:スパドラらしいエモさとロックを合わせた楽曲です。今までの曲の中でも、ファンの皆さんも僕たちと共に共感してもらう曲があったんですけど、ファンの皆さんに向けて、ファンの皆さんと手を繋いで歌うみたいな感じの曲なので。この曲から、ファンの皆さんとSUPER★DRAGONがもっと近づけたらいいなって思いました。
彪馬:レコーディングしていても、ファンの皆さんのことを思って歌ったら、自分的に感情移入もすごくしやすかったです。この曲は、皆さんに覚えてもらって一緒に歌いたい曲だなって思います。
ジャン:この曲のタイトルと同じリリース・フリーライブツアーでは、フラッグを持ってファンに寄せ書きをもらいながら全国を回っているんです。そこでファンの方達と繋がるというイベントなので、「SOUL FLAG」の歌詞とも通じるものがありますね。このフラッグを持って、今度は3月24日からのワンマンツアーを回るんです。
▲「Monster!」[TYPE-A]
▲「Monster!」[TYPE-B]
▲「Monster!」[TYPE-C]
――「City Noise」はEDM的な楽曲ですね。
毅:EDMの中でも今まで挑戦してこなかったトロピカルハウスという、いま世界的な人気を誇るジャンルなんです。今までのスパドラだと、ダンスミュージックにロックを合わせることが多かったんですけど、今回の場合は、ロックが入っていなくて、とにかく「チル」な感じというか。トロピカルハウスではあるけど、アプローチの仕方がヒップホップ寄りなので、そこがスパドラらしいですよね。またダンスだったり、歌、ラップの表現も今までのどの曲ともかぶらない、違った表現ができているので、客観的に見ても心地いい曲です。
ジャン:スパドラらしさも混じっているので、世界中で発信されているトロピカルハウスのなかに埋もれたりはしないと思っています。僕は歌い出しということで、そこから雰囲気を作らないとこの世界の中に持っていけないので、歌い出しは、イヤホンをしながら街の中をけだるそうな感じで歩くような雰囲気を意識したんです。家で2時間ぐらい自分で録音して聴き比べて、「これかな」って思ったものをディレクターさんに送って、やり取りをしてレコーディングに挑んだという感じなんです。これも自分を出すのに時間がかかりました。
和哉:このラップは「Monster!」とは打って変わって、全然違った雰囲気で感情は無に近い感じなんですよ。けだるいけど、元気なさそうにならない感じのバランスがめちゃくちゃ難しくて。何回も何回も録り直してディレクターさんと一緒に考えて、自分の中ではいい感じで消化できたし、違った感じの表現も見つけるきっかけになったなと思います。
洸希:今回はメロラップみたいなのがあるんですよね。僕自身、ライブでは、歌い方を変えてみたりしているんですけど、この曲では、ライブでも音源通りに魅せることを求められるなぁと。結構、制限された中で自分を出して聴かせるということが難しいと思いました。レコーディングの時にも、感情を入れすぎず、感情をおさえながらラップをするのがすごく難しかったんです。自分の中で新たな課題も見つかったなと思いました。
彪馬:さっき和哉が「感情が無に近い」って言ってたんですけど、本当にその通りで。この曲ではメロディーでも脱力感を歌に乗せようかなと思って。歌の場合、けだるそうっていうのとはちょっと違うんですけど、街でプラッとしている雰囲気を出せたらいいかなって。ただメロディの場合は、感情が無に近いと、ただ歌っているだけになってしまうので、「Monster!」とは違う、品のある声の出し方を意識しました。最後のところで僕と毅くんがフェイクの掛け合いをしているんです。ここは、歌い上げるということじゃなく、「City Noise」っていうトロピカルハウスの音源の中で僕たちが楽しすぎてフェイクしちゃったみたいな軽い感じにこだわっています。そこも伝わると嬉しいですね。
▲彪馬
▲和哉
▲楽
――今作は初挑戦が多いんですね。ダブレゲエチューンの「ゲットレジャーニー」は歌詞も面白いですよね。90年代に発売されたスニーカーを探しに行く!みたいなちょっとファンタジックな内容で。
ジャン:ラップも語り口調ですからね。フックでは急にダブステップがくるという。
――これは洸希くんが歌い出しなんだね。
洸希:はい。レゲエなんだけどラップはBPMがゆったり目。そういうリズム感を大事にしなきゃなって思って。掛け合いが多いので、雰囲気をみんなに合わせるということが大事で。一人だけ違っていると違和感が出ちゃうから、合わせるのが難しかったです。一番難しいと思ったのは、完璧に合わせるんじゃなく、自分の味も出しながらもみんなと合わせるというそのバランス。そこは結構レコーディングで苦戦しました。
毅:今まで、スパドラはダブステップとロックっていうところを大事にした楽曲が多かったんですけど、その中でも、ここまで衝撃的というかハッとするというか、インパクトのあるダブステップは初めてだと思う。そういう意味でもこの楽曲でスパドラの幅が広がったんじゃないかな。「City Noise」ではトロピカルハウスに挑戦して、「ゲットレジャーニー」ではレゲエとEDMの融合に挑戦して。いい意味で期待を裏切るシングルになったと思います。
――パフォーマンスはどうなるのかな。
楽:「SOUL FLAG」と「ゲットレジャーニー」はまだ振り入れをしていないんです。だから、どうなるか楽しみなんですよ。バリバリのかっこいいダンスが来るのかなぁって。
玲於:ぶっちゃけ、「ゲットレジャーニー」が一番わからないですね。どういうダンスになるのか(笑)。一番想像できない。「レゲエかぁ、こういう感じなんだ~」って聴いてたら、いきなりダブステップがボーン!と入ってくるので。今でも聴いててびっくりしますもん。一番楽しみでもあります。
壮吾:これからまだあと2曲、どんな感じか楽しみなんですけど、僕はまだツアーに合流できてないので、9人版のパフォーマンスも早く見せたいんですよね。
玲於:「City Noise」は難しいぞ!(笑)
壮吾:わはは(笑)。「City Noise」はかなりヤバいなと思ってる(笑)。
毅:「City Noise」はこれまでのダンスの中で一番難しい!
颯:「Monster!」の難しさというのは、キレを出すというか、ガツガツの力強い雰囲気かつ、感想の高速フォーメーションダンスを合わせるのが難しいんです。でも「City Noise」の個人的な難しさはサビとかも見ていたらゆるく踊っているように見えるんですけど、足のステップの細かいとり方、そのステップができた上での表現の難しさもあったかなって思って。後半はみんなでラインダンスみたいな感じでノリノリで踊るところもあるんです。自分たちの個性を出しながら、自分の表現をするという部分が難しい。
――どんどん難易度が上がりますね。
毅:今回はカップリングもそうだし、今までのシングルの中で、一番スパドラの音楽面だったり、技術面が誤魔化せないというか、ガッツリ表現しています。そういった意味でもより一層気合いを入れなければいけない楽曲なのかなと思います。メンバーの年齢が上がってきているぶん、求められるものも上がっているので、それに答えて、自分たちもどんどん高みを目指してっていう課題曲でもあるのかなって。
――それが2018年の一枚目だから、今年に対しての意気込みを感じますね。
毅:はい。今年はロックフェスに出てみたいんです。フジロックとか、ROCK IN JAPANとか。そういうところで勝負できているダンスヴォーカルユニットってすごいなと思うんです。音楽を聴かないで、「あぁ、ダンスヴォーカルユニットね」って終わらせないように、僕らも頑張らなきゃいけないですけど。でも、そこで音楽を聴かない人の気持ちも僕はわかるんですね。だからこそ、そこをぶっ壊すようなパフォーマンスをしたい。年始にこういうシングルを出せるのは、そういう意味でも僕らの強みになるのかなって思うし、スパドラの幅や方向性も広がると思うんです。このシングルきっかけで、より多くの音楽ファンの方にも聴いてもらいたいですね。
取材・文●大橋美貴子
リリース情報
2018.1.31 RELEASE
\926+税
[TYPE-A] ZXRC-1129
M1. Monster!
M2. City Noise
[TYPE-B] ZXRC-1130
M1. Monster!
M2. ゲットレジャーニー
[TYPE-C] ZXRC-1131
M1. Monster!
M2. SOUL FLAG
ライブ・イベント情報
「Monster!」リリースフリーライブツアー
1/20(土) 宮城・仙台 EBeans( 13:00~)☆楽
1/27(土) 大阪・なんばOCAT (13:00~)☆颯
1/28(日) 愛知・アスナル金山 (13:00~)☆壮吾
1/31(水) 東京・池袋サンシャインシティ (18:00~)
2/3(土) 東京・ららぽーと豊洲(13:00~)☆ジャン
2/4(日) 埼玉・ららぽーと新三郷 (13:00~)☆洸希
2/10(土) 千葉・イオンモール幕張新都心 (13:00~)
2/11(日) 兵庫・神戸スペースシアター (13:00~)
<SUPER★DRAGON 6th ONEMAN LIVE TOUR 2018>
3月24日(土) 大阪・NHK 大阪ホール
3月30日(金) 福岡・福岡国際会議場メインホール
4月8日(日) 宮城・仙台電力ホール
5月5日(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
5月13日(日) 千葉・市川市文化会館
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