【ライブレポート】乃木坂46、東京ドーム公演ラスト曲は伊藤万理華センターの「きっかけ」

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乃木坂46による初の東京ドームでのワンマンライブ<真夏の全国ツアー2017 FINAL!>が11月7日・8日に開催され、ドーム2日間2公演で各5万人、合計10万人を動員した。

◆乃木坂46 画像

2011年8月にグループ結成して以降、6年目で初のドーム単独公演へと辿り着いた乃木坂46。チケットは即完売のうえ、ステージ裏の座席(通称:音席)を開放しての壮観な景色でこの日を迎えた。また、メンバーのうち伊藤万理華と中元日芽香は既に卒業を発表しており、この東京ドーム公演が最後のライブとなる。

開催を待ち構えるハンドクラップとオイコールがSEに重なってこだまする中、ステージ上には総勢460名にわたるフラッシュモブが様々な制服姿で登場。彼らのダンスパフォーマンスを前フリに「制服のマネキン」でメンバーがメインステージに現れ、ドームは大きな歓声に包まれた。「東京ドーム、最っ高の時間にするぞ!」という西野七瀬の掛け声から「夏のFree&Easy」でメインから花道沿いにセンターステージへではメンバーがトロッコに乗ってアリーナの隅々まで笑顔を贈る。

MCでは、キャプテンの桜井玲香による挨拶からスタート。ドーム公演への意気込みは各メンバーとも相当なもので、西野七瀬が「既に結構汗かいてて、汗が口に入ったらしょっぱい感じ。昨日(ドーム初日の)ライブ終わった後にペットボトルの水を一瞬で全部飲み干しました。今までそんな経験なかった」とコメント。「大分から一族が来てます」と語った衛藤美彩や、毎公演ごとに変顔を入れている堀未央奈がドーム初日に変顔を忘れたと語って「今日の公約で、ライブ中に46回変顔します!」と早速最初の変顔をきめた。


序盤から観客の興奮で酸素も薄い中、ライブ中では1stシングル曲「ぐるぐるカーテン」を当時の衣装で、ドームで披露という胸が熱くなる展開も。さらに「三番目の風」からのパートでは三期生のみでドームのメインステージに立った。「他の星から」「でこぴん」「あらかじめ語られるロマンス」と、ユニット曲のパートへ。「ダンケシェーン」では大型フロートがアリーナをまわり、「ハウス!」ではサビの“好き”に対して開場から大音量で「オレも!」とレスポンスが沸く。

松村沙友理と生田絵梨花の“からあげ姉妹”のMCでは生田が「皆の声援と音圧で地鳴りがするよね。こんな体験は初めてです。皆さんダンケシェーン」、松村も「皆さんの声がすごくて今日から1年間頑張れそうな気がします!」とテンションも高め。ステージに“からあげ半生シスターズ”こと三期生の面々を迎え入れ、ドームを煽りに煽って次へ繋いた。



ここでアンダーメンバーにフィーチャーしたVTRから、ドラマティックな「ここにいる理由」へ。続く「僕は君と会わない方がよかったのかな」では開場がピンクのペンライトの光で染まった。伊藤万理華が「東京ドームのみんな、乃木坂46は好きですかー!私も大好きだ~!」と叫ぶ声には喝采が湧いた。

さらに、花道先端のステージの床一面のスクリーンに映し出されるアートが、メンバーのダンスと見事に連動する幻想的な演出がなされたのが「命は美しい」だ。大園桃子と与田祐希がWセンターに選ばれた「逃げ水」ではセンターステージの円形リフターが巧みに2人の見せ場を作った。「インフルエンサー」の導入では白石麻衣のかざした手でメインステージが炎に包まれる映像演出もあり、会場の大きさがダイナミックに生かされたパフォーマンスで会場もテンションをせり上げてゆく。



本編終盤を飾ったのは生田絵梨花のピアノ伴奏による「君の名は希望」。さらに「何度目の青空か?」で会場を爽やかな感動につつみ、メンバー挨拶へと繋ぎ、本編ラストには最新シングル曲「いつかできるから今日できる」を披露。桜井玲香が「ここが終わりではないです。ここがスタート。皆さんとまた、いろんな夢を見ていければいいと思います。」とファンへの感謝の気持ちを伝えて締めくくった。

アンコールでは、三期生も入って46人全員で初めて歌唱した「設定温度」、そして乃木坂46には欠かせない「乃木坂の詩」を披露。さらに観客からの逆サプライズとして、観客席に白いペンライトの光で「乃木坂46 アリガトウ」という文字が大きく描かれ、メンバーが感極まって次々に涙を見せた。曲の終わりにはドームの天井近くのステージにメンバーも移動し、満員になったドームを見つめる。「皆さんを、もっとすごいところに連れていきますんで!楽しみにしていてください!」と桜井がメンバーを代表して宣言。


そしてこの日はダブルアンコールとして、伊藤万理華がセンターをつとめての「きっかけ」がラスト曲に披露された。伊藤万理華が桜井玲香とともに花道の先頭をいき、後ろでは中元日芽香が生田絵梨花らと肩を組んで花道先端のステージで。ファンに見守られ、メンバーが二人を中心に全員でぎゅっと集まりながら歌う。

中元日芽香「皆さん、ありがとうございます。「君の名は希望」の歌詞にある「未来はいつだって 新たなときめきと希望の場」ってフレーズが私すごく好きで、万理華と、そしてこれからの乃木坂46が未来がときめきに満ちた素敵なものになると私は信じています。これからも乃木坂46をよろしくお願いいたします。6年間ありがとうございました」

伊藤万理華「私は一期生として6年間活動させていただいたんですけど、ありきたりな言葉かもしれないけど、皆さんの応援があって大好きなメンバーがいて、大好きなスタッフさんがいたから私はアイドルとしてこのステージに立つことができたんだなと思っています。最後にこの大好きな「きっかけ」という曲を歌うことができて本当に幸せです。これがスタートだと思っているので、乃木坂46にとっても私にとっても日芽香にとっても。ここからは皆で突っ走って行きたいと思うので、これからも乃木坂46の応援をよろしくお願いいたします。みなさん本当にありがとうございました!」

メンバーそれぞれが史上初の大舞台にあって、前向きにその先を見つめたライブ。そんな印象を残し、5万人以上の熱気が醒めやらないまま乃木坂46初の単独東京ドーム公演は締めくくられた。

(2017/11/9 17:03更新:文中の一部表記を訂正いたしました )

セットリスト 乃木坂46<真夏の全国ツアー2017 FINAL!>

2017年11月8日 東京ドーム公演
1.制服のマネキン
2.世界で一番 孤独なLover
3.夏のFree&Easy
4.裸足でSummer
5.太陽ノック
6.ぐるぐるカーテン
7.バレッタ
8.三番目の風
9.思い出ファースト
10.他の星から
11.でこぴん
12.あらかじめ語られるロマンス
13.ダンケシェーン
14.ハウス!
15.ここにいる理由
16.あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
17.僕は君と会わない方がよかったのかな
18.生まれたままで
19.アンダー
20.My rule
21.命は美しい
22.逃げ水
23.インフルエンサー
24.君の名は希望
25.何度目の青空か?
26.いつかできるから今日できる
EN1.おいでシャンプー
EN2.ロマンスのスタート
EN3.ガールズルール
EN4.設定温度
EN5.乃木坂の詩
WEN1.きっかけ

19thシングル「いつかできるから今日できる」

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◆乃木坂46オフィシャルサイト
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