スティーヴ・ルカサー、「ここ数年は自分にとっても興味深い年だった」
スティーヴ・ルカサーのコンピレーション・アルバム『セッション・ワークス』の第2弾が、11月22日(水)に発売される。
◆スティーヴ・ルカサー画像
本作には、ルカサー自身やTOTOのナンバーはもちろん、ボズ・スキャッグス、エアプレイ、アース・ウィンド&ファイアー、ライオネル・リッチーらの作品から、ルカサーがレコーディングに参加したヒット曲や名曲、レア曲を全16曲収録。“たとえどんなスタイルの音楽であっても、スタジオに来れば一発で最高のプレイを録音する”と世界的なプロデューサーやアーティストから絶大なる人気と信頼を得てきたルカサーの華麗なプレイに乗って、AOR/LAシーンを一挙横断できるコンピレーション盤だ。
▲1980年、TOTO初来日公演リハーサルより Photo by 井出情児
『セッション・ワークス』のリリースにあたってルカサーは、「これらのセッション・ワークの全てが、僕の人生にとって最高の時間を思い出させてくれる。是非、僕のこれまでの旅を一緒に楽しんでもらいたい」と語っている。
なお、ルカサーは本作発売に続き、12月に自ら“殺人級ジャム・バンド”と称するNerve Bundleを率いて来日することも決定している。日本公演を前に、ライブに向けての思いが語られたショート・インタビューが公開された。
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■スティーヴ・ルカサー インタビュー
──12月に来日を控えていますが……。
ルカサー: 今回のバンドは殺人級ジャム・バンドで、7年前に結成したバンドだが、このバンドが活動するのは12月だけ。12月限定バンドなんだ。Nerve Bundleと名乗って5年。その前2年は別の名前だった。
──Nerve Bundleという名前って?
ルカサー: “Head of your cock(ペニスの先端)”っていう意味の卑猥な言葉さ。医療用語では“nerve bundle(神経の束)”って呼ぶのさ。
──真面目に???
ルカサー: (笑)ガハハハ! 知らなかっただろう? ルカサーが考えたことなんだから、これくらい当然だよ! でも日本じゃきっと誰も知らない。それがおかしいんだ。アメリカだったらみんなわかるが、それでもこの名でやってる。こちらで何回かライヴをやって行くので、日本に行く頃には十分にウォームアップもされた状態だろう。とにかく最高のミュージシャン達だ。キーボードのジェフ・バブコ、ドラムにトス・パノス、ベースはガヴァメント・ミュールのヨーゲン・カールソン、そして俺。いろんな音楽が渾然一体となったクレイジーなフュージョン・バンドだ。
──曲は新曲をやるんですか?
ルカサー: 以前、ジェフ・バブコなんかと出したクリスマス・アルバムの曲もやるよ。でもあれはだいぶ昔のアルバムなんで、アレンジは変える。ジェフがアレンジをするよ。他にも一緒に書いた新曲、クラシック・チューンも。あとはその時、ステージの気分でやることも考えてる。ロビン・トロワーのカヴァーとか。短い曲から20分の曲までなんだってありさ。自分でもどうなるかわからないし、同じ曲をやったとしても、同じ演奏にはならないからね。だからエキサイティングなのさ。サプライズとしてTOTOの曲も考えているので、それは期待しててくれていいよ。あ、でも「I'll Be Over You」じゃないからね。
──(笑)
ルカサー: それよりは、もう少し“筋力”を使う曲だ! とにかくジェフ・バブコを含め、全員友人だ。これは仲良しの友達と一緒に何かをやる、よい口実だってことさ! でもハッピー・ジャズ、スムーズ・ジャズじゃないことだけは約束する。ジャズ、ロック、フュージョン、ブルースのいいとこも悪いとこも全部合わせたような、言葉じゃ説明できない折衷的な音楽なんだ。肩の怪我をしてしまってから、俺の演奏の仕方は少し変わったかもしれないが、俺であることには変わりない。ここ数年は自分にとっても興味深い数年だった。本来の自分を取り戻す、という意味で。でもうまくいっていると思うよ。
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来日公演は、12月18日(月)に愛知・Bottom Line 名古屋、19日(火)、20日(水)に東京・ビルボードライブ東京、21日(木)、22日(金)に大阪・ビルボードライブ大阪にて開催される。
▲アルバム『セッション・ワークスII』
■リリース情報
2017年11月22日(水)発売
SICP31101 ¥2,000+税
※スティーヴ・ルカサー本人による全収録曲解説付
※歌詞・対訳付
※高品質Blu-specCD2仕様
1.「ホワイト・シスター」TOTO
2.「ラニング・ウィズ・ザ・ナイト」ライオネル・リッチー
3.「アイム・フリー」ケニー・ロギンス
4.「ヒズ・ワールド」ジミー・ウェッブ
5.「シーズ・ア・ビューティ」ザ・チューブス
6.「リーヴ・ミー・アローン」エアプレイ
7.「悲しみを越える道」アース・ウィンド&ファイアー
8.「ロンリー・ビート・オブ・マイ・ハート」スティーヴ・ルカサー
9.「スクール・ガール」フィニス・ヘンダーソン
10.「ユー・アー・ザ・フラワー」TOTO
11.「ミドル・マン」ボズ・スキャッグス
12.「トップ・オブ・ザ・ワールド」ジョン・アンダーソン
13.「エクスティンクション・ブルース」スティーヴ・ルカサー
14.「イッツ・オンリー・マイ・ハート」マイケル・ボルトン
15.「愛は果てしなく」デニース・ウィリアムス
16.「サムバディ・ライク・ユー」ロニー・ミルサップ
■ライブ情報
2017年
12月18日(月) 愛知・Bottom Line 名古屋
公演詳細: http://www.bottomline.co.jp/pickup/p1712/#171218
12月19日(火)、20日(水) 東京・ビルボードライブ東京
公演詳細: http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=10595&shop=1
12月21日(木)、22日(金) 大阪・ビルボードライブ大阪
公演詳細: http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=10596&shop=2
メンバー
スティーヴ・ルカサー / Steve Lukather(G,Vo)
ジェフ・バブコ / Jeff Babko(Key)
ヨルゲン・カールソン / Jorgen Carlsson(B)
トス・パノス / Toss Panos(Dr)