【レポート】Soanプロジェクト、ロリイタ&浴衣のコンセプトワンマン
8月23日(水)には同じく渋谷REXにて<真夏の夜の夢-下駄と帯紐と私、愛する貴女のため->と題されたワンマンライブを開催。この日は9月6日に発売される最新アルバム『調律、その脈動に問う』を掲げて開催され、Soanプロジェクトの「静」と「動」というコンセプトにおいて「動」を担う芥との公演だ。
舞台の上には、彩り豊かな浴衣を身に着けたメンバーたち。フロアにも浴衣姿の観客が多く見られた。ステージは雅な香りと重厚な音を重ねた新曲「Soan_B014_20170727通常ver.(仮)」からスタートする。観客が頭を振り暴れる「不確かな箱庭」「隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬」も繰り出され、浴衣姿での公演とは思えないほど激しく熱いライブが繰り広げられていく。
「さぁ、この首筋をずっとずっと…」という芥の嗚咽にも似た叫びを合図に「透過幕」、艶やかで刹那を秘めた芥の歌声が美しい「sign…」なども披露される。そして「undelete」では、場内は一気に荒れ狂う戦いの地へ塗り変えられていく。「天井をぶち破るつもりでいこうぜ!」という芥の声に続きSoanが「いっちゃおうぜ!」と煽ると、「arrive」でフロア中が全力で飛び跳ねはじめる。まさに夏の宴に相応しい光景だ。
その宴へ花を添えるように演奏されたのが、JITTERIN'JINNの「夏祭り」。打ち上げ花火のような派手な勢いを持ってパンキッシュなロッカビートが炸裂し、観客たちはタオルを振りまわす。原曲以上に重厚さと黒い火花を撒き散らしていたのも、Soanプロジェクトwith芥らしさか。 アンコールでは、冒頭を飾った新曲「Soan_B014_20170727」がロングバージョンで演奏される。ラストは「hysteria show time」で幕が下ろされた。
写真◎遠藤真樹
文◎長澤智典
編集◎BARKS
Soanプロジェクトwith芥 Member
Lyric・Vocal:芥(from Chanty)
Guitar・Voice:K
Guitar・Voice:Shun
Bass:Ivy(from ラッコ)
セットリスト
2.「不確かな箱庭」
3.「隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬」
4.「薄紅は舞い散り寂光に消える」
5.「透過幕」
6.「sign…」
7.「パラドクス」
8.「undelete」
9.「朽ち木の行方」
10.「meteo trive」
11.「arrive」
12.「夏祭り」(Cover)
13.「躁狂の踊り子~山紫水明の宴~」
En1.「Soan_B014_20170727煽りループver.(仮)」
En2.「hysteria show time」
◆Soan オフィシャルブログ
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