いい音爆音アワー vol.55 「ドラマー特集」

ポスト
爆音アワー
いい音爆音アワー vol.55 「ドラマー特集」
2015年6月17日(水)@風知空知
「おやじバンド」でドラムを担当している私ですので、ドラムにはうるさいのです。
筒に張られたプラスチックの皮や金属の板を叩くだけなのに、なぜこのように人によって、グルーヴが違い、音が違ってくるのか。ドラムマシンやサンプラーが発達して、ドラマーは休業に追い込まれるのではないか、というような心配をした頃もありましたが、ぜーんぜん。シンプル故に人の個性が如実に現れるこの楽器は、今後もなくてはならないものであり続けるでしょう。
好きなドラマーの好きなドラミングの曲ばかり集めてみました。
福岡智彦 (いい音研究所)

セットリスト

  • Ringo Starr - The Beatles「Get Back」
    ドラマーの楠均君曰く、この曲のリンゴのドラムはすごい。細かいフレーズを延々と、涼しい顔してやっている。
  • Al Jackson Jr. - Al Green
    「Let's Stay Together」
    超シンプルなのにめちゃくちゃ気持ちよいグルーヴと音。
  • 青山純 - 遊佐未森「雨上がりの観覧車」
    1拍目キックの3拍目スネアという超シンプルパターンなのにこのグルーヴ。そしてかなりでかいのにボーカルをじゃましないスネアの音色。
  • Steve Gadd - Patti Austin「Say You Love Me」
    いつまでも聴いていたい優しいグルーヴです。
  • Bernard "Pretty" Purdie - Aretha Franklin「Rock Steady」
    唄も他の楽器もみんな、このドラミングに乗っかって踊っているよう。
  • David Garibaldi - Tower Of Power
    「You Got To Funkifize」
    正確なビート。きれいな音。シンプルなセット。変則的なフレーズ(この曲ではマトモ)。
  • Bill Bruford - King Crimson
    「One More Red Nightmare」
    イエスも好きだけど、キンクリもね。チャイナ・シンバルが印象的。
  • Narada Michael Walden - Jeff Beck
    「Led Boots」
    この辺からそろそろ何をやっているのか分からなくなってきます。
  • Billy Cobham - Mahavishnu Orchestra
    「One Word」
    こちらはマハビシュヌ・オーケストラ初代ドラマー。スティックが見えない(ほど手数が多くて速い)という都市伝説があったなあ。
  • Vinnie Colaiuta - Gino Vannelli
    「Stay With Me」
    2009年に来日したジェフ・ベックのバックで叩きまくる生カリウタを観ました。口があんぐりしてしまいました。
  • Jeff Porcaro - Boz Scaggs「Lowdown」
    軽やかで鮮やか。華があるドラム。
  • Harvey Mason - Herbie Hancock「Chameleon」
    スネアの粒立ち、小気味よさが驚異的です。
  • Harvey Mason - Herbie Hancock
    「Shiftless Shuffle」
    特別にもういっちょ。この手数・足数で7分以上もプレイしているだけで超人。
  • Phil Collins - Philip Bailey
    「Easy Lover (Duet with Phil Collins)」
    スネアの音が男前だねぇ。
  • Stewart Copeland - The Police
    「Driven To Tears(世界は悲しすぎる)」
    ハイピッチのスネア。リムショットを多用。フラムショットがかっこいい。それだけでフィル・インになる。
  • John Bonham - Led Zeppelin
    「Misty Mountain Hop」
    この人の大きなグルーヴは誰にも真似できません。
                        
この記事をポスト

この記事の関連情報