【インタビュー】千歌繚乱出演バンド・ヴァージュ、目指すは雲の上の存在
<千歌繚乱vol.13>に出演するヴァージュは、2017年に始動したばかりのバンドだ。透明感ある遼(Vo)の歌声と妖しくも美しい雰囲気を纏った彼らは、まさにヴィジュアル系バンドのイメージそのもの。BARKSでは彼らに7月26日(水)にリリースされたばかりの最新シングルについてと、今後の目標についてインタビューを敢行した。
◆アーティスト写真・試聴映像
※本記事は8月29日(火)に渋谷REXで開催される<千歌繚乱vol.13>において、来場者限定で配布される「千歌繚乱 ARTIST BOOK」掲載のインタビューの一部を事前に公開するもの。「千歌繚乱 ARTIST BOOK」ではメンバーへの一問一答アンケートなど、より深い内容が掲載されている。
◆ ◆ ◆
■一昔前のヴィジュアル系の要素を取り入れた、少し懐かしいようなメロディ
――もともとみなさんは昨年まで別々のバンドで活動されていましたね。
遼(Vo):はい、僕以外の三人が同じバンド、僕は別のバンドで活動していました。当時はお互いのバンドで2マンライブをしたり、何度も一緒にイベント出たりとか親交が深かったんですよね。
紫月(G):でもそれより前に僕と遼、沁の三人が出会っていて。もう五年前くらいになるかな? 一回三人でバンドを組もうって話をしていたんですが叶わなくて。五年越しにその願いが叶ったんです。
▲遼(Vo) |
沁(B):はい、或とはもともと同じバンドでリズム隊として組んでいたので彼のセンスは信頼していますし、ここでヴァージュという形が完成されました。
――或さんはどんなきっかけでヴァージュに加入したんですか?
或(Dr):前のバンドが解散してから、バンドをするかしないか悶々としている時に一度ヴァージュとスタジオに入ったんです。そしてその日に加入が決まったんですけど、それぐらいの何かをメンバーから感じ取りましたね。相変わらずのメンバーの居心地の良さにも安心します、良くも悪くも(笑)。
――息の合ったメンバーが揃い、新体制のヴァージュの始動というわけですね。ちなみにヴァージュのバンドコンセプトは?
遼:特にないんですよね(笑)。
沁:ガチガチなコンセプトはないです。それぞれ前のバンドでは神聖なイメージを大事にしていたんですが、今回は人間味を出して行こうかと。
――自分たちの一番の魅力は何でしょうか。
紫月:みんなの発想力。「ここでこの音を入れる!?」みたいな。
沁:メンバー全員、持ってる引き出しが全然違うから、それが混ざったときの化学反応がすごいよね。
或:メロディーの強みですかねぇ。暗い雰囲気からパッと開ける感じが癖になります。
紫月:あと、遼の声は特徴的だと思います。見た目のイメージと違って声が高くて、それがいい味になってます。
▲紫月(G) |
遼:一昔前のヴィジュアル系の要素を取り入れて、少し懐かしいようなメロディを作ることです。」
紫月:ギターはちょくちょく変わったフレーズを入れるところですかね! 遼も沁もギターを弾くので、みんなで試行錯誤しながらフレーズを作っています。
沁:毎回新鮮なものを求めて曲を作っていますね。
或:演奏してても聴いてても楽しいドラムプレイを心がけています。
――みなさんの音楽のルーツはやはりヴィジュアル系なのでしょうか。
沁:僕はL'Arc〜en〜Cielさんが好きで。ヴィジュアル系も好きだけど、どちらかというとロック寄りのヴィジュアル系バンドが好きですね。
遼 :僕はヴィドールさんですね。ヴィドールの曲はメロディがすごく独特で。
或:子どもの頃に見たDIR EN GREYさんが衝撃でした。俺もそんな風になれたらなぁ。
紫月:俺はEXILEとかJ-POPがルーツです。7月26日にリリースした最新シングルに入っている「凶夢」も、実はORANGE RANGEさんからインスピレーションを受けて作ったんですよね。
――え、それは意外でした!
紫月:「パリピ曲ができた!」って2人に持っていったんですが、ヴァージュはパリピじゃないって否定されて…。で、みんなでアイディア出して完成させたらこんな形に仕上がりました(笑)。
沁:原曲とぜんぜん違うよね(笑)。
――「凶夢」を聴かせていただきましたが、確かにパリピ感はないですね。
遼:こんな世の中は嫌だ、死にたくなる、というようなイメージで歌詞を書きましたし、歌詞カードも漢字と片仮名だけで。紫月が最初に考えてたイメージとは真逆になってると思います。生きることに疲れた時に聴いてください。
――この曲はリズムが独特な印象です。
或:自然に体が動くリズムを大事にしました。途中のベースソロのとこのドラムは沁と擦り合わせたけど、とっても楽しかったです。
――ベースもスラップですか?
沁:そうなんですよ、ずっとスラップなので結構大変です(笑)。それに唯一ベースソロがある楽曲なので、僕の見せ場が多い曲かも。
◆インタビュー(2)へ
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