フー・ファイターズ、ニューアルバム発売決定。10月には大規模フェス＜CAL JAM＞も

フー・ファイターズが、ニューアルバム『コンクリート・アンド・ゴールド』を9月15日（金）に世界同時リリースすることが明らかになっている。

◆フー・ファイターズ画像

前々作『ウェイスティング・ライト』ではアナログレコーディング、前作『ソニック・ハイウェイズ』では“アメリカ音楽の歴史を辿る米8都市でのレコーディングおよびそのドキュメンタリー番組”と、デイヴ・グロールの音楽愛がほとばしるトピックでファンをエキサイトさせてきた彼ら。約3年ぶり、9作目のスタジオアルバムとなる『コンクリート・アンド・ゴールド』は初タッグとなるグレッグ・カースティンをプロデューサーに迎えた作品で、エンジニアにはベックやレディオヘッドを手掛けるダレル・ソープを起用。レコーディングはハリウッドにある老舗スタジオ、イースト・ウエスト・スタジオで行なわれたという。

かねてよりグレッグ・カースティンのバンドユニット、ザ・バード・アンド・ザ・ビーの熱狂的なファンだったというデイヴ。ニューアルバムの制作にあたり、いつも通りバンドに新たな息吹を吹き込むべく考えを巡らせていた彼の頭にふと浮かんだのが、数年前から交友関係にあったグレッグの存在だったという。

デイヴは「たぶんグレッグにプロデュースしてほしいな、と思ったのは、グレッグはこれまでに一度もへヴィーロック・アルバムのプロデュースをしたことがなかったということと、俺たちも一度もポップ系のプロデューサーと仕事をした事がなかったことからかな、と思う」と振り返りながら、新作のサウンドについて次のように語っている。

「俺はこの作品をフー・ファイターズ史上最もスケール感のあるサウンドにしたかった。グレッグのメロディーセンスとアレンジ力が生きた巨大なロック・アルバムで、モーターヘッドが作った『サージェント・ペパーズ』的な作品を作りたかったんだ」──デイヴ・グロール

なお、ニューアルバムのリリース発表と合わせて、バンド史上最大級のリリースイベント兼フェスティバル＜CAL JAM（カル・ジャム）＞の開催も発表されている。10月7日（土）、50,000人以上を収容するLA郊外の巨大なイベント会場で12時間以上にわたって繰り広げられるという同フェスティバルには、フー・ファイターズを筆頭に、リアム・ギャラガー、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ケイジ・ジ・エレファント、ウルフ・アリス、ロイヤル・ブラッド、ボブ・モールド、ベイブズ・イン・トイランドらが出演。キャンプ場やバンドにちなんだ名前の様々なアトラクションが用意される等、一大テーマパーク的なイベントになるようだ。

フー・ファイターズはこの後、6月24日（土）に英＜グラストンベリー・フェスティバル＞にヘッドライナーとして出演。ヨーロッパ各地での公演を経て、8月には東京・大阪で開催される＜サマーソニック＞で初出演にして初のヘッドライナーを務める。来日に先立ち、7月26日（水）にはベスト盤を含む過去作品9タイトルが期間限定特別価格でリリースされることも決定している。