デクラン・マッケンナ「受け入れることの大切さが、僕の曲作りの重要な要素の1つ」

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間もなくデビュー・アルバム『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』を発表する英国の新鋭、18歳のシンガー・ソングライター、デクラン・マッケンナが来日し、6月7日、都内でスペシャル・ギグとトーク・セッションを開いた。

◆デクラン・マッケンナ画像

15歳でFIFA(国際サッカー連盟)の汚職とワールドカップをテーマにした曲「ブラジル」を制作しセルフ・リリースしたデクランは、この曲をはじめ、社会問題や世の中で起きる理不尽な出来事を10代、そして彼ならではの純粋かつ鋭い視線で切り込んだ歌詞に、エッジーなロックやメロウで繊細なメロディーを融合している。

「ブラジル」に続きリリースしたシングル、トランスジェンダーの17歳少女の自殺に衝撃を受け制作した「パラセタモール」について、彼は日本でのトーク・セッションでこう語った。

「人を受け入れること、人を理解することの大切さは僕の曲のテーマの1つだ。自分が受け入れられなくて悩んでいる人、ありのままの自分が表現できないで悩んでいる人が多い。この出来事はとくに酷いと思い、曲にしたい、なにか言いたいって思ったんだ。時が経ち、こういった問題が徐々にオープンに語られるようになってきた。みんながもっと自分を表現でき、受け入れられるようになることを願っている」

デクランは以前、英国の新聞『The Guardian』紙のインタビューで、同曲についてこうも語っていた。「ここで言っておくべき大事なことは、僕は、こういった事柄について全てを知っているわけじゃない。でも、僕は気にかけているし、行動を起こしたかった。より多くの人々がそうすべきなんだと思う。そうし始めなくてはならない」

デクランのデビュー・アルバム『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』は7月26日に日本盤が発売予定。この夜は、デクランとドラマーの2人により「ヒュモンガス」「ザ・キッズ・ドント・ワナ・カム・ホーム」「イソンバード」「ベツレヘム」「パラセタモール」「ブラジル」の6曲がプレイされた。


デクランは、8月に<Summer Sonic 2017>で再来日し、フル・バンドでの日本初パフォーマンスを披露する。

Ako Suzuki
Photos by Yosuke Torii

デビューアルバム『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』

2017年7月26日(水)発売
SICX-78 \2,200+税
01 Humongous
02 Brazil
03 The Kids Don't Wanna Come Home
04 Mind
05 Make Me Your Queen
06 Isombard
07 I Am Everyone Else
08 Bethlehem
09 Why Do You Feel So Down
10 Paracetamol
11 Listen to Your Friends
※日本盤CD ボーナス・トラック3曲追加収録

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