【インタビュー】THE FOREVER YOUNG「感情はフルMAXで入れるということ。今までのCDで一番感情はこもっていると思う」

ポスト

■「Mステ」に出ることがみんなへの一番の恩返しじゃないかなって思って
■バカみたいですけど。単純に「Mステ」に出たいです


──レコーディングでは今回、サポートギタリストの方が2人参加しているんですか?

クニタケ:そうです。僕もオガワもギターが弾けないので、口でギターのメロディのニュアンスを言って、再現してもらって、という繰り返しだったので、結構大変でしたね(笑)。

──ギターが2人とも変わったことはかなり大きいと思いますが、どんな影響がありましたか。

クニタケ:最初は、前のギターの音に寄せていましたけど、今も音的には探り探りやっている感じですね。結構音も変わりましたし。

──「さらば友よ」はMVも公開されていますが、CDと違って歌い出しはアカペラになっていますね。

クニタケ:オケがあるところはCD通りなんですけど、最初のところと最後のポエトリーリーディングのところだけMVを作るときに撮っていただいたんです。撮影は、めっちゃ泣きながらやってたんです。「ちょっと、もう少し我慢してくれないかな?」って言われるくらい(笑)。

──感情が溢れすぎてしまったんですね。

クニタケ:そうなんです。この曲は音源を録ったときも結構泣きすぎて。ブレスとかもぐちゃぐちゃっと入っているところがあるんですけど、それもそのまんま使ってもらいました。結構テイクは少なかったです。「泣きすぎてなんて言ってるかわからないから録り直そうか」くらいの感じで(苦笑)。

オガワ:やっぱり、最後のポエトリーのところに向かってどんどん激しくなるところは、意識して演奏しました。


──2曲目の「BLUE」は2ビートのパンクナンバーでポジティブに歌いかける曲ですが、こういう曲ができる時の自分自身のモードってポジティブなのでしょうか?それともネガティブ?

クニタケ:基本、ネガティブですね。ポジティブな人間じゃないんですよ。だから、誰かのために書いたっていう曲も、僕が言われたら嬉しい気持ちっていうのが、たぶん一番大きいんですよね。もともとこの曲も、速い曲が欲しくて作り出した曲なんです。歌詞に関して言うと、僕はライヴに来てくれるお客さんとあんまり話さないんですけど、ライヴ後に搬出しているときに待っていてくれて「今日はありがとう」とか話していると「ちょっと相談したいことがあるんですけど」って言われたりして、時間は少しですけど恋愛のことを相談されたりするんですよ。1回ビックリしたのが、新興宗教みたいに行列が出来ていて(笑)。そういうときに「彼女が病気で」とか色々話されていると、ステージ上では「おまえを1人にしないぜ」みたいなノリでやっているんですけど、お金もないしお医者さんじゃないから病気も治せないし、「こうやったら上手くいくよ」って的確なアドバイスもできなければ、連絡先を交換してずっと相談に乗ってあげることもできんなって思ったら、悔しくて泣けてきたんですよね。自分は何もできないけど、そういうやつらに曲を書くしかないって思ってこの曲の歌詞は書きました。

──オガワさんは演奏面でこの曲はいかがですか?

オガワ:めちゃくちゃキツいですね。今、リリースツアーに向けて練習しているんですけど、イントロで速いリズムが続いているので、ライヴで大丈夫かなってちょっと心配してます(笑)。新曲なので慣れるまでに時間がかかりますね。

──ライドシンバルとキックをものすごくバラバラに叩いている感じで、聴いている方も「これ、どうやってるんだろう?」っていう感じですもんね。

オガワ:もうガムシャラに叩いてます。ライヴでは良い感じで盛り上がると思うので、今頑張って練習しています。


▲オガワ リョウタ

──「チュウベイビー」はポップなメロディの曲ですけど、“君をスクショしてサティスファクション”とか、歌詞はヤバいですね。この人何言ってるんだろうっていう(笑)。

クニタケ:ははははは!そうですね、ヤバい人の曲ですね(笑)。今、インスタとかSNSがめちゃくちゃ流行っていて、全然知らないんですけどカワイイ子とかが出てきたりすると「うわっ」ってなったりする気持ちを書いたんです。そういう男心ってあると思うので。こう言ったらなんですけど、その子がSNSにアップすることを色々見れるわけじゃないですか?たぶんその子の近くにいる男よりも毎晩毎晩その子のことを画面越しに眺めているやつの方がその子のことをそのときだけでも幸せにできるんじゃないかなって…そういうイメージで書いたんですけど、“君をスクショしてサティスファクション”っていう歌詞はヤバいですね(笑)。この曲は、前のメンバーがいたときに元ネタはあったんですけど、4人で形にできなかった曲なんです。抜けた後のタイミングで完成したという意味では、思い入れも強いですね。新しい意思表示というか「こういうこともできるぜ」っていう。

オガワ:初めて4つ打ちを使っているんですけど、ああいうのが今までなかったので新しいかなって。歌詞はこういう感じなんですけど(笑)、曲はすごく爽やかというか、盛り上がれる曲かなって思います。

──確かに、音がカラッとポップだから良いですよね、この曲は。だからこういうことを歌えるというか。

クニタケ:確かにそうですね(笑)。

──今回の3曲をレコーディングしたときにこだわったことなどがあれば教えてください。

クニタケ:ギターのことを把握するというか、どういう風に弾くとかっていうことを気にかけていたというか。ギターのことを自分たちで考えてやるっていうのは初めてだったので。あとは、毎回そうなんですけど、感情はフルMAXで入れるということですね。今回は今までのCDで一番感情はこもっていると思うので。

オガワ:アルバムとかシングルとか通算で4枚目になるんですけど、個人的にはいつも通りでした。ただ、僕もやっぱりギターのことだけは気にしていましたね。サポートの2人はレコーディング経験があまりなかったので、結構こっちがカバーしてあげたりとか。大変といえば大変でしたね。

──今作は楽曲、ジャケット、MVを1つの作品として制作されているとのことですが、ジャケットはどなたが手掛けているのでしょうか。

クニタケ:サカグチケンさんという方に作っていただいたんですけど、出来上がったものを見せてもらって、「うわっこれだ!」ってなりました。すごく気に入っています。


──7月から初の47都道府県をまわる全国ツアーがスタートしますが、10月までほぼ毎日ライヴですね。

クニタケ:全部回るのは初めてですし、ライヴをやったことのない場所もあります。昨年の12月に2人になってから期間は空いたんですけど、これがTHE FOREVER YOUNG第二章というか、俺ら2人の覚悟を見に来てほしいですね。一生懸命ライヴするのはこれまでと変わらないと思うんですけど。もがいたり、苦しい思いをしながらライヴする日もあるんでしょうけど、そこから逃げないですし、とにかく俺らの覚悟を見に来てほしいです。

オガワ:47都道府県全国ツアーっていう初めての試みなので、一生懸命やるだけですね。今本気でやるっていう覚悟を決めた姿を見に来てほしいです。

──それぞれ、今後のバンド活動にどんな夢を持っていますか。

クニタケ:THE FOREVER YOUNGになってからずっと変わらないことが1つあるんですけど、「Mステ」に出たいです(笑)。なんか、「Mステ」に出ることが父ちゃんとか母ちゃんとか、地元の応援してくれている友だち、全国の友だちへの一番の恩返しじゃないかなって俺は思っているんですよ、バカみたいですけど。単純に「Mステ」に出たいです。

オガワ:自分はフェスに出たいです。今年もいくつか出たりはするんですけど、もっとバンバン夏のフェスに出てやりたいなって。これからもライヴハウスはもちろんやっていきますけど、そういう大きなフェスにも出演できるようになりたいなって思います。

取材・文:岡本貴之


リリース情報

THE FOREVER YOUNG
2nd.single「また逢える日まで」
2017年6月7日発売
SURCD-023 1000円(税抜き)1080円(税込み)
POS4580122780234
1.さらば友よ
2.BLUE
3.チュウベイビー

ライブ・イベント情報

<~また逢える日までツアー~>
7月19日(水) 千葉県 千葉LOOK
7月20日(木) 神奈川県 横浜F.A.D
7月22日(土) 福島県 いわきclubsonic
7月23日(日) 山梨県 甲府KAZOOHALL
7月25日(火) 岐阜県 柳ヶ瀬Ants
7月26日(水) 京都府 京都MUSE
7月27日(木) 奈良県 奈良NEVERLAND
7月31日(月) 山口県 周南rise
8月1日(火) 島根県 松江AZTiC canova
8月2日(水) 鳥取県 米子AZTiC laughs
8月4日(金) 富山県 富山SOUL POWER
8月5日(土) 和歌山県 GATE
8月6日(日) 滋賀県 滋賀B-FLAT
8月11日(金) 宮崎県 宮崎SR BOX
8月12日(土) 鹿児島県 鹿児島SR HALL
8月15日(火) 岡山県 岡山CRAZYMAMA 2nd Room
8月16日(水) 兵庫県 神戸太陽と虎
8月17日(木) 静岡県 静岡UMBER
8月22日(火) 栃木県 宇都宮HEVEN’S ROCK VJ-2
8月23日(水) 新潟県 新潟CLUB RIVERST
8月24日(木) 石川県 金沢vanvanV4
8月29日(火) 茨城県 水戸LIGHT HOUSE
8月30日(水) 埼玉県 熊谷HEVEN’S ROCK VJ-1
8月31日(木) 群馬県 前橋DYVER
9月2日(土) 北海道 札幌COLONY
9月3日(日) 北海道 苫小牧ELL CUBE
9月5日(火) 青森県 八戸ROXX
9月6日(水) 秋田県 秋田club SWINDLE
9月8日(金) 岩手県 盛岡the five morioka
9月9日(土) 山形県 酒田MUSIC FACTORY
9月11日(月) 宮城県 仙台enn 2nd
9月12日(火) 神奈川県 横浜B.B STREET
9月16日(土) 大分県 大分Club Spot
9月17日(日) 長崎県 長崎Studio Do!
9月18日(月) 佐賀県 佐賀GEILS
9月22日(金) 熊本県 熊本NAVARO
9月24日(日) 沖縄県 那覇Output
9月29日(金) 福岡県 天神Queblick
10月6日(金) 愛媛県 松山Double-u Studio
10月7日(土) 徳島県 徳島GRINDHOUSE
10月9日(月) 香川県 高松RIZIN
10月10日(火) 高知県 高知X-pt.
10月12日(木) 長野県 松本ALECX
10月13日(金) 福井県 福井CHOP
10月14日(土) 三重県 鈴鹿ANSWER
10月26日(木) 広島県 広島CAVE-BE
10月27日(金) 大阪府 心斎橋BRONZE
10月29日(日) 愛知県 名古屋HUCK FINN
10月31日(火) 東京都 新代田FEVER


◆インタビュー(1)へ戻る

この記事をポスト

この記事の関連情報