【インタビュー】千歌繚乱出演バンド・ギザ、「ギリギリで生きてます」

■公共料金がきちんと毎月引き落としできて
■もうリベンジしなくてもいいようなバンドになりたい

――みなさんキャリアも長いので、色々思うこともありそうですね。昔と今では違うなと思う部分もあるのでしょうか。

キヨト：最近、出演させてもらうイベントを盛り上げようというバンドが少ないなと思いますね。例えば誰かのバースデーイベントのとき、ライブ中のMCでは「○○くん、誕生日おめでとう！」って言っていても実際自分の出番が終わるとすぐに帰っていたりね。出演させてもらう以上、礼儀は必要です。お客さんもライブが始まってもずっと座って携帯を触っているとかね。お客さんを盛り上げられないのはバンドの力が弱いからだっていうのもわかりますが、最初から聴く姿勢じゃない人に何を伝えられるんでしょうか。バンドマンもお客さんも、最近マナーが悪いです。

陣： 8バンドとか出るイベントだったら疲れて座っちゃうのもわかるんだけどねえ。でも座ってみるくらいならフロアから出て欲しい（笑）。

▲YUSULKE（Ba）

キヨト：昔と今の違いって言われたら、当たり前のことができるかできないか、これにつきる気がします。今は良くも悪くも事務所とか大人が面倒見ているバンドが多いから、お互いに意見とか言えなくて疎遠になっちゃうのもあるし。僕はそういうの嫌だから「違うだろ」って思ったらめんどくさいことにも首突っ込んじゃって揉めたりすることもあるけど（笑）。

YUSUKE：俺もだてにあの世は見てないからな！

ジュエリー寺西：僕はギザの中で一番若いからこそ、こうやってキャリアあるメンバーが思ってることを年代の近しいバンドマンに伝えていかなきゃと思っています。

キヨト：色々思うことはあるけど結構今まで楽しくやってきたので、たまに“もういいや、全部めんどくせー”と思っちゃうこともある。

陣：将来年金もらえるかもわからないしね。

――年金につながるんですか（笑）。

キヨト：今後ギザが目指すのは、とりあえず公共料金がきちんと毎月引き落としできるくらいになりたいなってところですね。電気止まったらすっごい絶望するもんね…。

YUSUKE：ギリギリでいつも生きてます！

ジュエリー寺西：ギリギリで生きてる人って病みがちだけど、そんな人にはぜひ僕らのライブに来て少しでも元気になって欲しいですね。僕らもギリギリなんで、もう一緒に楽しむしかない！

▲陣（Dr）

――そんなギザさんのライブを楽しめる機会のひとつに、6月11日（日）に東京、6月25日（日）に大阪で開催されるワンマンライブがありますね。

キヨト：＜リベンジャーズ改!!＞ってライブタイトルなんですけど、思ったよりバンドが売れなくてですね、これまでに2回リベンジして今回が3回目です（笑）。公共料金引き落としできることに加えて、もうリベンジしなくてもいいようなバンドになりたいですね。

――この日はどんなライブに？

キヨト：日ごろから毎回違ったことをライブでやっているつもりなんで、特にワンマンだからといって意識することはないんですけど。まぁワンマンともなると時間が長くなるんで、ペース配分を考えていつも通りのサッカーをやるだけです。

陣：僕も自分のサッカーをやるだけです。

――ネタを挟まないでください（笑）。

キヨト：まぁ真面目な話、僕らは「ライブのほうがいいね！」って言われたいバンド。ワンマンでは普段やらない曲もやるだろうし、絶対にみんなのことを楽しませる自信がある。一回僕らがどんなことをやっているのか、その目で見て感じて欲しいですね。＜千歌繚乱vol.12＞にもたくさんの方に来ていただいて、一回僕らのライブを見ろって伝えたいです！

――もっと曲のこととかもお話を聴きたかったんですがそろそろお時間が…。

キヨト：いや、いいです。言いたいこと言えてすっきりしたから、曲についてはYouTube見てくれたらいいです（笑）。