【インタビュー】家入レオ、自身初の武道館公演がWOWOWにて5月28日(日)放送。番組特設サイトにてライブダイジェスト動画を公開中!

ポスト



■感じたままに歌って、
■感じたままにMCした

——さっき緊張とは違う感情があったと言ってましたけど、アカペラで始まった「僕たちの未来」から落ち着いてるなと思いました。

家入:ホントにありのままでしたね。みんなにリラックスして楽しんでほしいと思っても自分が堅くなってたら、それが感染しちゃうので、“家入レオはこうあるべき”っていうのは全然必要ないなって。感じたままに歌って、感じたままにMCしていました。去年からそういうモードにはなっていたんですが、武道館ではより今の自分がみなさんに伝わったんじゃないかと思います。

——構成や演出も自分でアイディアを出してこだわったんですよね?

家入:はい。5年間を振り返ってみてシングル全てにタイアップがついているってなかなかないことだなって改めて思ったんです。ドラマの主題歌やCMで知っていて「タイトルは知らないけど、この曲のサビは聴いたことある」っていう人もふくめて多くの人に5周年という入り口から入ってきてほしいなという想いがあったので、武道館ではシングルは全部歌いたかった。

と同時にツアーだと新譜が中心のセットリストになるので過去の作品もちゃんと伝えたかったし、今まで応援してきてくれた人たちにも「良かったね」って言われるステージにしたかったので、自分の奥の奥にあるナーヴァスだったりダークな部分も表現したかったから、そのバランスをどうするか舞台演出の方と何回も打ち合わせしてセットリストを決めて、衣装も3タイプ着たんです。


——最初のドレスのような白のワンピースはフェミニンな感じで今までのイメージと違って驚きました。

家入:(笑)。いろいろなことを自分で決めつけるのはもったいないなって。これまでは“自分らしさ”という言葉に逃げがちだったけど、それを決めるのは自分じゃなくてまわりの人たちだなと思った時にチャレンジして、周囲の意見を汲み取ってもいい時期に来てるんじゃないかと思ったんです。デビューして3年ぐらいは自分が定まらないとまわりもどうしていいかわからないだろうから、しっかり自分を持っておかなきゃと思っていたんですけど、もう自由に楽しんでいい時期に入っているなって。

——うん、うん。それとライブのところどころにインサートされていたスクリーンの映像も絵本みたいで印象的でした。

家入:アニメーション映像ですよね。今までは自分の体験を元に曲を作ることが多かったけど、いろいろな人とのやりとりの中で「レオちゃんはこういう角度の曲も歌うと面白いかもよ」という意見も出てきて、自分の世界が広がっていったんです。それはさっき話した自分の芯があるからこそ出来るトライアルだったし、だからこそ「この曲はこう聴いて」じゃなく、みんなの曲にするためにアニメーションを入れるとさらに曲が膨らむんじゃないかと思って、ああいう演出をところどころに散りばめましたね。

——ちなみに家入レオの奥の部分というのはどのセクションですか?

家入:「Free」から始まって「Too many」、「Bless You」などのメドレーのセクションですね。今後なかなか歌う機会がないかもしれないコアな曲も披露していて、あそこだけは1人よがりでいいと思ったし、今までのトラウマや傷に向かい合って歌いました。

——スクリーンに日記のような文章が映し出されましたね。

家入:当時の日記をそのままスクリーンに映したんです。メドレーの前にアコギを弾いて歌った「I promise you」は13歳の時に初めて作った曲なんですが、昔の日記を読み返しながらポエムにしていきました。私の強みは声だなと思ったので歌だけではなく(ポエムの)ナレーションもして。

——初めての武道館とは思えないぐらいの見せ方で歌にもあの空間を包み込む説得力があった。女性らしさもマニッシュな面もいろいろな家入レオに出会えて、ヴォーカリストとしてパフォーマーとしてホントに成長したなぁって。

家入:嬉しいです。自分が本気でぶつかるのは当たり前のことですけど、そんな自分を受け止めてとことん付き合ってくれる環境なので、恵まれているなって。この世界って派手に見えて地味だったり、体育会系だったりするので。

——体育会系といえば、ボーイッシュないつもの家入レオのスタイルになって歌った後半戦はどんな気持ちでしたか?

家入:後半はもう動物ですよね(笑)。動きたいままに動いて歌いたいままに歌っていたので自分を俯瞰で見ることもなかったです。あのライブは自分の中では3部構成みたいな感覚でしたね。

◆インタビュー(3)
◆インタビュー(1)に戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報