【インタビュー】SuGはいかにして10年を歩んだか? アイデンティティを凝縮したベスト盤『MIXTAPE』
ビジュアル系バンドSuGは、なぜ“異端児”と呼ばれているのか。SuGとは何か──。
結成10周年という節目を迎えた2017年9月2日(土)、失敗したら会社もバンドの未来もヤバい。それを覚悟の上でバンド史上最大の挑戦として日本武道館公演開催へと打って出るSuG。その武道館に向け「SuG 10th ANNIVERSARY PROJECT」を立ち上げ、3月8日(水)にはメンバーセレクトによるBEST ALBUM『MIXTAPE』を発売。毎年恒例の3月9日(木)には<3/9 SuGの日 FROM PSC>を東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催。3月11日(土)から<39 LIVE ADDICT chapter1 THE BEST TOUR>をスタートさせる武瑠(Vo)、masato(G)、yuji(G)、Chiyu(Ba)、shinpei(Dr)の5人に訊いた。
◆SuG 画像
■SuGの10年をあらわす漢字
──まず、SuGの10年を漢字一文字で表現してみてください。
masato:“難”です。僕自身初めてのバンドだったというのもあって、バンドの難しさとか。SuGも全然順風万端ではなかったですからね。バンドを始めてすぐ、以前の事務所に声をかけてもらったんですけど。最初は動員に伸び悩んだりとか、ずっと困難の連続で。そういうものを積み重ねた10年だったと思います。だから、そのライブ1本がうまくいって嬉しかったというのはあっても、超満足という感覚を味わったり達成しきったという感覚を味わったことはあんまないです。
shinpei:俺は、“幸”。ここまで順風満帆な道のりじゃなかったけど、音楽を続けてこれたという意味では、自分は音楽を辞めようと思った時期に武瑠君が誘ってくれたお陰で、ここまで音楽を続けられる環境をもらえたので。すごい幸せだなと思いました。ドラムが好きで音楽を始めて。音楽を続けられてることにすごい幸せを感じます。
武瑠:希望と絶望の“望”。本当にその両方を行ったり来たりした10年だったと思います。
yuji:運命の“運”ですかね。努力だけでは続かないから。10年も。頑張ってるだけじゃあここまで来ないと思うんで、運がいいバンドなんだと思います。
Chiyu:追うの“追”。いまは武道館の日程が出て、それの日程を追いかける感じやけど。常にバンドの目標に向かって追撃してきたという気持ちで、追かな。
──今回、衣装を革ジャンにしたコンセプトは?
武瑠:10周年だからこういうときしか見せられない正装の5人を表現したくて。そうなったときにテーラードジャケットを着るのはウチらしくないなと。シャツにネクタイしてるけどみんなで革ジャン着てるのがSuGらしい正装かなと。
──今回ベストアルバムを出して、前回みたいな活動休止宣言とか、まさか武道館終わりでやったりしないですよね?
武瑠:まったく分かんないですね。SuGの未来を決める武道館の挑戦だから。ウチの会社はSuGしかいないんで、武道館が大コケしたら普通に解散ですよ。会社が潰れるんで。
──マジですか?
武瑠:はい。そういう覚悟で挑戦してるってことです。だからこそ、今まで踏み出せなかったところもある。怖くてずっと逃げてきた。そこに挑戦するんです。
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