冨田勲、宇川直宏による『ドクター・コッペリウス』ジャケット公開「万物は流転しても冨田勲は永遠」
2016年5月5日に逝去した作曲家・シンセサイザーアーティスト冨田勲の遺作『ドクター・コッペリウス』の世界初演をライヴ収録したアルバムが、3月22日に日本コロムビアより発売される。発売に先駆けて、アルバムのジャケットアートワークが公開された。
◆冨田勲 画像
アートワークを手掛けたのは、宇川直宏だ。宇川は、幕張メッセで2013年に行われたFREEDOMMUNE<ZERO>で冨田を夜明けのヘッドライナーに起用したり、晩年のリリースアルバムの多くのジャケットアートワークを手掛けるなど、まさに“TOMITAルネッサンス”のけん引役として活動を共にした。
今回のアルバムは、逝去後初のリリース作品とあって、宇川の手掛けた作品として初めて冨田自身の写真を用いたジャケットアートワークとなる。
今回のアートワーク制作に寄せて、宇川は以下のコメントをしている。
◆ ◆ ◆
70年の大阪万博のスローガンよろしく「人類の進歩と調和」をサウンドで提唱し続けた冨田勲!!!!!!! 2016年5月5日……そんな冨田先生が子供の日に他界され、惑星の一つとなった……享年84。そしてこのたび、先生の遺作が銀盤に焼きついた!!!!!! 僕は常々、先生から、神の厳しさよりも仏のような慈悲深さを感じていました。「Dr.コッペリウス」!!!!! この作品は、冨田勲が全人類に託した真言であり、未完の人類遺産なのだ!!!!!!! 万物は流転しても冨田勲は永遠だ……
── 宇川直宏/DOMMUNE
◆ ◆ ◆
なお、『ドクター・コッペリウス』は初演の成功を受けて4月に東京・すみだトリフォニーホールにて再演を予定していたが、本日公式サイトにて実施の延期と、代わりに4月19日に同ホールにて、冨田勲の生誕85年を記念し冨田の代表作のひとつであるアニメ交響詩『ジャングル大帝』が上演されることが発表された。この作品は、「TOMITAサウンド」と呼ばれる壮大なオーケストレーションで、ジャングル大帝の1時間におよぶストーリーが描かれるもので、オーケストラの生演奏と映像で上演される貴重な機会となる。
(c)Tezuka Productions
photo by Yashuhiro Ohara
3月22日発売
COCQ-85337 ¥3240(TAX IN)
第0楽章 飛翔する生命体 Ascending Life Form
第3楽章 宇宙へ Into The Outer Space
ヴィラ=ロボス作曲 「ブラジル風バッハ」第7番に基づく
第4楽章 惑星イトカワにて Landing on The Asteroid 25143 Itokawa
レオ・ドリーブ作曲 「コッペリア」ワルツに基づく
第5楽章 嘆きの歌 Song of Grief
ヴィラ=ロボス作曲 「ブラジル風バッハ」第4番に基づく
第6楽章 時の終わり End of The Time
リヒャルト・ワーグナー作曲 「トリスタンとイゾルデ」愛の死に基づく
第7楽章 日の出 Rise of The Planet 9
指揮:渡邊一正
バーチャルシンガー:初音ミク
エレクトロニクス:ことぶき光
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
2016年11月11日、12日 Bunkamuraオーチャードホール(ライヴ録音)
2017年4月19日(水) すみだトリフォニーホール
開場 18:00 / 開演 19:00
指揮:渡邊一正
新日本フィルハーモニー交響楽団
https://www.isaotomitacollections.com/
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