いい音爆音アワー vol.75 「近ごろのくせメロ特集」
いい音爆音アワー vol.75「近ごろのくせメロ特集」
2016年2月15日(水)@風知空知
「くせメロ」とは「くせになるメロディ」。ラジオや店内BGMで、知らない曲なのに1度聴いただけで心が反応する、頭の中でそのメロディが繰り返してしまう、なんてことが時々あります。これが「くせメロ」。ヒットのひとつの大きな要因ですね。どういうメロディが「くせメロ」になるか。まずは心になじみやすいこと。だけど同時にどこか耳新しいこと。このふたつの言わば相反する要素が両立して初めて「くせメロ」となることができます。簡単ではありません。
そして今回は2010年以降にリリースされた「近ごろの」作品に絞ってみました。これまで無数に作られてきたポップスの世界で、まだ「なじみやすくて、耳新しい」くせメロが生み出されている、ヒットさせるための努力が重ねられていることに感慨を覚えるからです。
でも音楽の作り方は変化しているようです。最近のヒット曲はソング・ライティングとプロデュースに多くの人達が関わっていることが多く、個人の才能より、協同作業による創造性が重視されているようです。
福岡智彦 (いい音研究所)