ハワード・ジョーンズ、過去と現在を名曲で繋いだ5年ぶりの来日公演

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ハワード・ジョーンズが、1月16日(月)・17日(火)に東京・Billboard Live TOKYOにて5年ぶりの来日公演を行った。

◆ハワード・ジョーンズ画像

6年ぶり、通算10枚目のオリジナルアルバム『エンゲイジ』を引っ提げてのジャパンツアー<Howard Jones~BACK TO 80s ALL HITS~>の前半戦となった同東京公演。以下、初日・16日(月)のオフィシャルレポートをお届けする。

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80s UKニュー・ウェーブのポップな異端児として登場し、30年以上にわたってシーンの一線で活躍を続ける、エレクトリック・ポップ/テクノ・ポップ界屈指のメロディー・メイカー、ハワード・ジョーンズ。現在までに累計800万枚超のセールスを誇り、最新アルバム『エンゲイジ』が日本でリリースされたばかりの彼が、1月16日(月)と17日(火)、Billboard Live TOKYOで5年振りとなる来日公演を行った(18日(水)にはBillboard Live OSAKAで2公演を開催)。

2012年にはビルボード東京で行われた『かくれんぼ』(84年発表)、『ドリーム・イントゥ・アクション』(85年発表)の再現ライヴでの完成度の高い演奏が高い評判を呼び、その後再来日が待たれていた。約5年ぶりの来日となった今回は昨年12月21日にリリースされたニュー・アルバム『エンゲイジ』(ジャパン・デラックス・エディションには上記の再現ライヴの音源を収録)のタイミングとなり、新旧織り交ぜたセットリストになりそうだということで、会場内は満員の観客が寄せる期待感で充満していた。

オープニングの「パールと貝がら」の高揚感あふれるイントロが流れる中、ハワードが観客と観客の間を縫いながらステージへ。ショルダーキーボードを弾きながらの躍動感あるパフォーマンスで、たちまち場内の温度を上げていった。演奏が終わると、スマートフォンを見ながら、「コンバンワ、キテクレテ、アリガトウ。キョウハ、ウエノコウエンニイッテキマシタ」と日本語でMC。観客すべてに伝わるようにとの心遣いは新作タイトルでテーマでもある“エンゲイジ”にも通じるところであり、自分ひとりが演奏して完結するのではなく、ライヴはみんなと一緒に作っていくものなんだよというハワードの思いが伝わってきた。

2曲目は89年発表の『クロス・ザット・ライン』から「ザ・プリズナー」、3曲目はサントラ提供曲で16年発表の「イーグル・ウィル・フライ・アゲイン」、そして4曲目は再び『かくれんぼ』からタイトル曲をじっくりと聴かせてくれた。期待通りの新旧織り交ぜた選曲ながら、サウンドやアレンジは現代風にアップデートされていて懐メロ感はない。新作『エンゲイジ』の楽曲と並んでも違和感はなく、続いて演奏された新作からの「ジョイ」もひとつのストーリーが続くようにスムーズに流れていった。


その後も「悲しき願い」や「エヴァーラスティング・ラヴ」「ホワット・イズ・ラヴ?」、そして「ニュー・ソング」とヒット曲を連発。観客とタッチしたり、アイコンタクトしたりと、常に“エンゲイジ”しながら、終始大盛り上がりのうちに本編が終了。アンコールの「オンリー・ゲット・ベター」は一緒に歌ってほしいと、サビの♪Wow wow wow oh, wow wow wow oh oh oh oh♪を観客に練習させてからスタート。シートから立ち上がった観客たちが楽しそうにシンガロングして大団円に。数々の代表曲を楽しみながら、新作の世界観にも触れることができた中身の濃い一夜だった。

text by 油納 将志
photo by Masanori Naruse

■セットリスト<Howard Jones~BACK TO 80s ALL HITS~>1月16日(月)公演

01. パールと貝がら/Pearl In The Shell  from 『Human’s Lib』
02. プリズナー/The Prisoner from 『Cross That Line』
03. イーグル・ウィル・フライ・アゲイン/Eagle Will Fly Again
04. かくれんぼ/Hide And Seek  from 『Human’s Lib』
05. ジョイ/Joy  from 『Engage』
06. ヒューマン・タッチ/Human Touch from 『Engage』
07. 悲しき願い/No one Is To Blame from 『Dream Into Action』
08. 君を知りたくて/Like To Get To Know You Well  from 『Dream Into Action』
09. エヴァーラスティング・ラヴ/Everlasting Love  from 『Cross That Line』
10. 一日の生命/Life In One Day  from 『Dream Into Action』
11. ホワット・イズ・ラヴ?/What Is Love? from 『Human’s Lib』
12. ニュー・ソング/New Song  from 『Human’s Lib』
13. オンリー・ゲット・ベター/Things Can Only Get Better  from 『Dream Into Action』

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