ハワード・ジョーンズ、再現ライヴ大成功
2011年UKで大好評を得た、ハワード・ジョーンズの1stアルバム『かくれんぼ』と2ndアルバム『ドリーム・イントゥ・アクション』の再現ライヴが、2月6日(月)と7日(火)、ビルボードライヴ東京で開催された。以下ソニー・ミュージック担当者によるライヴ・レポートが到着したのでご紹介しよう。
◆ハワード・ジョーンズ画像
◆ ◆ ◆
エレクトロ・サウンドとシンクロしたVJ映像が、ステージ後方に設置された大型のプロジェクターに映し出される中、大きな喝采を受けてハワード・ジョーンズが登場。
80年代当時のハワードを知る身には、ブルーでもツンツンヘアでもチェックシャツでもないハワードの姿に少なからぬ時の流れを感じつつも、ソフトモヒカン風のグレイヘア、ヴェルヴェット地のパープルジャケット、パンクテイストのTシャツに合わせて黒のクラッシュデニムを履いた彼は、こんな風に年を重ねたいと思う程魅力的でかっこいいオジサンになっていました。
ステージ上には名機FANTOM G-8ほか2台のシンセサイザーを操るハワードの他に、エレクトリック・ドラムとシーケンサー他担当の計3名。演奏がはじまると、音色・アレンジ共にオリジナル音源の完コピとも言えるサウンドで、往年のファンは一気に鳥肌・感涙モノのステージに。
マスターのマルチトラックまでも使用してオリジナルを再現したサウンドと、当時と変わらぬ(もしかすると当時よりも深みを増した)伸びのあるヴォーカルが、いっきに記憶を80年代に引き込んでくれると、ステージ最前列にいた女性は冒頭から3曲目くらいまで、ずーっとハンカチで涙をぬぐっていました。
「Pearl In The Shell」の曲前には、「元気ですか?日本に戻ってこれて嬉しいデス」とカタコトの日本語を披露。曲がはじまると、プロジェクターに映し出された当時のハワードの映像とステージ上の演奏がシンクロし、早くも観客席は最高潮に。ステージ上から沢山のお客さんとハイタッチをかわすハワードも、心底このステージを楽しんでいることが窺えるほどエネルギッシュで、物静かな普段の姿とのギャップが印象的でした。
「Human's Lib」では、「この曲はLIVEでは一度もやったことがないんだ。でも全曲演奏だからやらなきゃね。」とコメントして観客の感動を誘い、続く「What Is Love?」では、ハード・ロックバンドのギターソロばりの激しいシンセソロにアドレナリンが全快にさせられる気分。興奮冷めやらぬ中、LIVEはクライマックスの「New Love」へ。このShowで初めてショルダーキーボードを駆使しながら2台のシンセサイザーを操るハワードはまさにエレクトロ・ポップの魔術師と呼ぶにふさわしい演奏で魅せてくれました。
アンコールでステージに再登場したハワードは、「大震災に見舞われてからの日本の皆さんの勇気と決意、事態に立ち向かう毅然とした姿に深い感銘を受けました。そんな皆さんにこの曲を捧げたい」と、最新アルバムから<BUILDING OUR OWN FUTURE>を披露しました。
“この世に生まれ来る全ての生命を歓迎出来る世界にしなくてはいけない。未来を築くのも選択するのも自分たち。一人ひとりがより良い生活を選ぶ自由があり、世界を変える可能性を持っている”というこの曲のメッセージは、単なる環境保護のメッセージとしてだけではなく、震災後の日本人の生き様、あり様をうたうものとして心に深くささるものがありました。(会場ではこの曲の歌詞・対訳入りのカードが配布されました)
シンプルな引き語りで同曲を披露したあとは、2ndアルバムより、「オンリー・ゲット・ベター」を披露。こうしてヒット曲満載で終始ハイテンションだった1stショウは幕を閉じました。
◆ ◆ ◆
2月9日が、大阪での最終公演となる。「時代の音」として捉えられがちになりかねないハワードの80年代当時の音が今もなお、鮮烈な響きと輝きを持っている。新鮮さも、ロックなダイナミズムも、エバーグリーンなメロディーも、全てが2010年代のシーンに連なる、或いは現在においても先鋭的に聞こえる程の力強さを感じる素晴らしいショウとなった。
<2012.2.6 @BILLBOARD LIVE TOKYO(1st Show)>
2月6日(月)
1st Show 19:00-plays『Human's Lib(かくれんぼ)』
2nd Show 21:30-plays『Dream Into Action』
2月7日(火)
1st Show 19:00-plays『Human's Lib(かくれんぼ)』
2nd Show 21:30-plays『Dream Into Action』
・Howard Jones(Vocals/Keyboards)
・Robbie Bronnimann (Keyboards)
・Jonathan Atkinson (Electric Drums)
<1st Show (Plays Human's Lib)>
1.China Dance チャイナ・ダンス
2.Conditioning コンディショニング
3.Pearl In The Shell パールと貝がら
4.Natural ナチュラル
5.Hunt The Self ハント・ザ・セルフ
6.Don't Always Look At The Rain 雨を見ないで
7.Equality イクォリティ
8.Hide And Seek かくれんぼ
9.Human's Lib ヒューマンズ・リブ
10.What Is Love? ホワット・イズ・ラヴ?
11.New Song ニュー・ソング
ENCORE
1.Building Our Own Future (from the latest album 『Ordinary Heroes』) ビルディング・アワ・オウン・フューチャー
2.Things Can Only Get Better (from the album 『Dream Into Action』) オンリー・ゲット・ベター
2nd Show (Plays Dream Into Action
1.Automation ロボット
2.Why Look For The Key ルック・フォー・ザ・キー
3.Is There A Difference? ディファレンス
4.Assault & Battery アソールト&バッテリー(暴行殴打)
5.Look Mama ルック・ママ
6.Elegy エレジー
7.Specialty スペシャルティ
8.Dream Into Action ドリーム・イントゥ・アクション
9.Hunger For The Flesh ハンガ-・フォー・ザ・フレッシュ
10.No One Is To Blame 悲しき願い
11.Bounce Right Back バウンス・ライト・バック
12.Life In One Day 1日の生命
14.Things Can Only Get Better オンリー・ゲット・ベター
ENCORE
1.Building Our Own Future (from the latest album 『Ordinary Heroes』) ビルディング・アワ・オウン・フューチャー
2.Everlasting Love (from the album 『Cross That Line』)エヴァーラスティング・ラヴ(6日のみ演奏)
3.Like To Get To Know You Well 君を知りたくて
◆ハワード・ジョーンズ・オフィシャルサイト
◆ハワード・ジョーンズ画像
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エレクトロ・サウンドとシンクロしたVJ映像が、ステージ後方に設置された大型のプロジェクターに映し出される中、大きな喝采を受けてハワード・ジョーンズが登場。
80年代当時のハワードを知る身には、ブルーでもツンツンヘアでもチェックシャツでもないハワードの姿に少なからぬ時の流れを感じつつも、ソフトモヒカン風のグレイヘア、ヴェルヴェット地のパープルジャケット、パンクテイストのTシャツに合わせて黒のクラッシュデニムを履いた彼は、こんな風に年を重ねたいと思う程魅力的でかっこいいオジサンになっていました。
ステージ上には名機FANTOM G-8ほか2台のシンセサイザーを操るハワードの他に、エレクトリック・ドラムとシーケンサー他担当の計3名。演奏がはじまると、音色・アレンジ共にオリジナル音源の完コピとも言えるサウンドで、往年のファンは一気に鳥肌・感涙モノのステージに。
マスターのマルチトラックまでも使用してオリジナルを再現したサウンドと、当時と変わらぬ(もしかすると当時よりも深みを増した)伸びのあるヴォーカルが、いっきに記憶を80年代に引き込んでくれると、ステージ最前列にいた女性は冒頭から3曲目くらいまで、ずーっとハンカチで涙をぬぐっていました。
「Pearl In The Shell」の曲前には、「元気ですか?日本に戻ってこれて嬉しいデス」とカタコトの日本語を披露。曲がはじまると、プロジェクターに映し出された当時のハワードの映像とステージ上の演奏がシンクロし、早くも観客席は最高潮に。ステージ上から沢山のお客さんとハイタッチをかわすハワードも、心底このステージを楽しんでいることが窺えるほどエネルギッシュで、物静かな普段の姿とのギャップが印象的でした。
「Human's Lib」では、「この曲はLIVEでは一度もやったことがないんだ。でも全曲演奏だからやらなきゃね。」とコメントして観客の感動を誘い、続く「What Is Love?」では、ハード・ロックバンドのギターソロばりの激しいシンセソロにアドレナリンが全快にさせられる気分。興奮冷めやらぬ中、LIVEはクライマックスの「New Love」へ。このShowで初めてショルダーキーボードを駆使しながら2台のシンセサイザーを操るハワードはまさにエレクトロ・ポップの魔術師と呼ぶにふさわしい演奏で魅せてくれました。
アンコールでステージに再登場したハワードは、「大震災に見舞われてからの日本の皆さんの勇気と決意、事態に立ち向かう毅然とした姿に深い感銘を受けました。そんな皆さんにこの曲を捧げたい」と、最新アルバムから<BUILDING OUR OWN FUTURE>を披露しました。
“この世に生まれ来る全ての生命を歓迎出来る世界にしなくてはいけない。未来を築くのも選択するのも自分たち。一人ひとりがより良い生活を選ぶ自由があり、世界を変える可能性を持っている”というこの曲のメッセージは、単なる環境保護のメッセージとしてだけではなく、震災後の日本人の生き様、あり様をうたうものとして心に深くささるものがありました。(会場ではこの曲の歌詞・対訳入りのカードが配布されました)
シンプルな引き語りで同曲を披露したあとは、2ndアルバムより、「オンリー・ゲット・ベター」を披露。こうしてヒット曲満載で終始ハイテンションだった1stショウは幕を閉じました。
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2月9日が、大阪での最終公演となる。「時代の音」として捉えられがちになりかねないハワードの80年代当時の音が今もなお、鮮烈な響きと輝きを持っている。新鮮さも、ロックなダイナミズムも、エバーグリーンなメロディーも、全てが2010年代のシーンに連なる、或いは現在においても先鋭的に聞こえる程の力強さを感じる素晴らしいショウとなった。
<2012.2.6 @BILLBOARD LIVE TOKYO(1st Show)>
2月6日(月)
1st Show 19:00-plays『Human's Lib(かくれんぼ)』
2nd Show 21:30-plays『Dream Into Action』
2月7日(火)
1st Show 19:00-plays『Human's Lib(かくれんぼ)』
2nd Show 21:30-plays『Dream Into Action』
・Howard Jones(Vocals/Keyboards)
・Robbie Bronnimann (Keyboards)
・Jonathan Atkinson (Electric Drums)
<1st Show (Plays Human's Lib)>
1.China Dance チャイナ・ダンス
2.Conditioning コンディショニング
3.Pearl In The Shell パールと貝がら
4.Natural ナチュラル
5.Hunt The Self ハント・ザ・セルフ
6.Don't Always Look At The Rain 雨を見ないで
7.Equality イクォリティ
8.Hide And Seek かくれんぼ
9.Human's Lib ヒューマンズ・リブ
10.What Is Love? ホワット・イズ・ラヴ?
11.New Song ニュー・ソング
ENCORE
1.Building Our Own Future (from the latest album 『Ordinary Heroes』) ビルディング・アワ・オウン・フューチャー
2.Things Can Only Get Better (from the album 『Dream Into Action』) オンリー・ゲット・ベター
2nd Show (Plays Dream Into Action
1.Automation ロボット
2.Why Look For The Key ルック・フォー・ザ・キー
3.Is There A Difference? ディファレンス
4.Assault & Battery アソールト&バッテリー(暴行殴打)
5.Look Mama ルック・ママ
6.Elegy エレジー
7.Specialty スペシャルティ
8.Dream Into Action ドリーム・イントゥ・アクション
9.Hunger For The Flesh ハンガ-・フォー・ザ・フレッシュ
10.No One Is To Blame 悲しき願い
11.Bounce Right Back バウンス・ライト・バック
12.Life In One Day 1日の生命
14.Things Can Only Get Better オンリー・ゲット・ベター
ENCORE
1.Building Our Own Future (from the latest album 『Ordinary Heroes』) ビルディング・アワ・オウン・フューチャー
2.Everlasting Love (from the album 『Cross That Line』)エヴァーラスティング・ラヴ(6日のみ演奏)
3.Like To Get To Know You Well 君を知りたくて
◆ハワード・ジョーンズ・オフィシャルサイト