【インタビュー】高崎晃(LOUDNESS)、35年の歴史を語る「ロックは自由でないとあかん」
■アジアのオリジナリティに溢れる
■ロックを追求してたのが第4期
──第4期の作品(『LOUDNESS BUDDHA ROCK 1997-1999』に収録されている3枚のアルバム)は、すごいヘヴィですよね。
高崎:今、オリジナルメンバーとかでやってるヘヴィさとはまた全然違うタイプのヘヴィさ。
──むしろ僕は、ものすごく“ロック”を感じますけど。
高崎:第4期は特に、もうほんとにロックを追求してたんでね。欧米のモノマネになりがちな日本のバンドなんだけども、そうじゃなしに日本人のオリジナリティ、アジアのオリジナリティに溢れてるようなロックを追求してたのが、この第4期やった。
──3作品でひとつの成果をあげた感じでしょうか。
高崎:そうですね。アルバムジャケットも統一感あるし、3枚で完結してるかな。ちょうどこの35周年のいい時期に、全部リマスタリングをきっちりやったので、だいぶよくなってますよ。
▲<Sweden Rock Festival 2016>@スウェーデン |
▲<Graspop Metal Meeting 2016>@ベルギー |
高崎:そうですね。オリジナルメンバーに戻った2000年がちょうどLOUDNESS 20周年に入る時期やった。最初は期間限定でちょっとやるか的な集まり方やったんやけど、オリジナルでやったらファンの人たちの応援がすごくて盛り上がってね。このままばらけるのももったいないっていうか、みんなもっとやりたくなった。
──思いはひとつですね。
高崎:うん。ツアーをやればやるほど、みんな気持ちが強まって、そこからずっと続いてるんですよね。
──それからもう15年。
高崎:この時期が、もういちばん長いんですよ。けど2008年に樋口さんが亡くなってしまってね。それがすごく残念やったんですけど。
──残念です。
高崎:この長い歴史の中でチューニングも変わってきてて、最初はレギュラーチューニングやったのが第3期ぐらいから半音下げだして、それからは1音下がったり、6弦は太い弦を張って2音ぐらい下げてたりね。
▲<Hellfest Open Air Festival 2016>@フランス |
▲<Wacken Open Air 2016>@ドイツ |
高崎:そう。そんな鬼のようにヘヴィな音を出してた時期もあったんですけど、樋口さんが亡くなった時に音楽葬をやってね、その時に流れた1980年代のオリジナルメンバーの頃のLOUDNESSが心に沁みたんですよね。で、その後からまたレギュラーチューニングに戻した。今は基本レギュラーチューニングでやってますよ。
──キーによって空気感も変わりますからね。レギュラーって明るいですよね。
高崎:慣れ親しんだ曲とかって、頭にキーが自然に残ってるでしょ? だからオリジナルキーでないと、バーッと鳥肌立つぐらいの感動がなかったりするんで。
──きたー!って感じ。
高崎:お客さんの頭の中に染み込んだり、学生時代に聴いてたのはこれや!っていうね。そんなんもあって、今はもうレギュラーでずっと頑張ってますけどね。
──二井原さんの喉は大丈夫ですか?
高崎:一時期よりも全然また出るようになってきてますよ。1回全然出えへんようになって、もう歌辞めようかって言うてた時期もあったんですけどね。今また、ものすごい復活してきてる。
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