ケイト・ブッシュ「ライブ・パフォーマンス、毎晩怖かった」
ケイト・ブッシュが、2014年にロンドンで開いた長期公演について初めて語った。ファンからも批評家からも高く評価されたショウだったが、ケイトは毎晩「ものすごくナーバスになっていた」そうだ。
◆ケイト・ブッシュ画像
ケイトは2014年8月終わりから10月初めにかけ、ロンドンのハマースミス・アポロで22公演を開催。彼女にとって1979年以来、35年ぶりのライブ・ショウだった。
ケイトはBBCのデジタル・ラジオ局6 Musicのインタビューでこう振り返った。「怖かったわ。ショウをやるっていうアイディアは、とても興味深く、とてもエキサイティングだったけど…、実際やるとなると、すごく一生懸命取り組まなきゃならなかった。パフォーマーとして再びライブをやるのが怖かったから」
「毎晩、ものすごくナーバスになっていた。でも、ステージにいるみんな、チーム全員、サウンドマンみんなを完全に信頼してた。自分にとって一番大変だったのは、絶えず“いま”にいることだった。私は、先のことばかり考える傾向があるの。多分、原始的なものね。“トラに捕まる前にあの木に登れるかしら、ちゃんと高いところまで行けるかしら?”って考えちゃうのよ」
「私の頭の中はいつも先走り、何にでも結論を出したがる。だから、公演を始めたとき、私は“その瞬間”に身を置かなくてはならなかった。でも、気がそれて、自分が何をしているのかわからなくなってしまうんじゃないかって怖かったの。だから、気をしっかり持つようにしていたわ。そうすれば、自分が何をしているかわかるから」
そして、マイペースなケイトは、これらのパフォーマンスを収録したライブ・アルバムをまとめるのに2年を費やしたそうだ。『Before The Dawn』は11月25日にリリースされる。
Ako Suzuki