【インタビュー】佐橋佳幸、ライブ<PB Session>は「音のハプニングが起こりそうな予感」

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2016年10月18日、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで、小原礼(B)、Dr.kyOn(Key)、佐橋佳幸(G)というトップ・ミュージシャンがキュレーション/プロデュースするライブ・パーティー<Saturday Night Live Show Presents PB Session『秋の夜長の音楽会”~円山町でお会いしましょう』>が開催される。

◆<PB Session> 画像

これは、3人が中心となって2006年と2007年に開催された<Saturday Night Live Show>が、装いも新たに9年ぶりに復活したもの。“持ち歌禁止”というユニークなコンセプトの元、ミュージシャンおよびスタッフといった音楽仲間同士が、普段の“仕事”とは別次元でセッションを行い、リラックスして思う存分に音楽を楽しもうというイベントだ。いわば、主役はミュージシャンであり、そこに観客を巻き込もうという“無礼講ライブ”。そのキュレーターの一人である佐橋氏に、今回、久々に復活する<PB Session>について話を聞いた。

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■半ば自然派性的に実現したライブが
■<Saturday Night Live Show>──佐橋佳幸

「そもそも<Saturday Night Live Show>を始めたのは、このイベントのファウンダーであるオフィス・インテンツィオ土屋真信氏から、ある提案があったことがきっかけだったんです」と、佐橋氏は語る。

その提案とは、3つ。まずひとつが、日本の音楽シーンを支える裏方たち──無論、いずれもトップ・ミュージシャンばかりであるが──が、気軽に集い、思い思いの好きな曲を持ち寄ってセッションできるような、年一回の“お祭り”のような場を作りたいということ。そして、諸々のしがらみをクリアできるのならば、懇意にしているアーティストの皆さんにも、自身の作品ではなく、個人的に歌いたい曲や演奏したい曲を持ち寄って、参加してもらいたいということ。さらに、お客様にも、楽屋的な“普段着のライブ”であることを承知していただき、極めてカジュアルなミュージシャン同士の戯れを一緒に楽しんでもらいたいというものだったそうだ。

▲小原礼(B)

▲Dr.kyOn(Key)

「そこで、旧知の親しい連中に声をかけていったら、半ば自然派性的に実現したライブが、<Saturday Night Live Show>だったんです」──佐橋佳幸

こうして、2006年と2007年に、渋谷DUO Music Exchangeで開催されたのが、<Saturday Night Live Show(2007年は、開催日が金曜日だったため、「金曜日だけどSaturday?Night Live Show」と銘打たれた)>であった。

当時の参加者は、佐橋氏や小原氏をはじめ、大橋卓也(スキマスイッチ)、槇原敬之、根本要(スターダスト☆レビュー)、小倉博和(山弦)、坂本美雨、小坂忠らと、まさにここでしか観ることのできない豪華なメンバーと、貴重なセッションが行われたのだ。

「そもそもは、毎年の恒例行事にしようと始めた企画だったのですが、ただ皆さん、いずれも多忙な方々ばかりで、スケジュール調整がままならずに、残念ながら2008年以降は行えませんでした。それが今回、久しぶりに開催できることになりました」──佐橋佳幸

こうして、9年ぶりの開催となった今年は、タイトルも<PB Session>と一新。これには、“プレイバック”の意味であると共に、今回の出演メンバーが懇意する、毎夜マニアックなアナログ盤を回す日本最長老の“DJ FUKU-CHANG”氏が経営する西麻布のバー“PB”をイメージしたものだと佐橋氏は教えてくれた。

「いつもこのバーで、くつろぎながら音楽を楽しんでいるんです。その“ライブ版”という雰囲気にしたいという想いから、この名称にしました。当日は、DJ FUKU-CHANGがDJを行う場面もありますので、そちらもお楽しみいただければと思っています」──佐橋佳幸

◆インタビュー(2)へ
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