【座談会】Ken (L’Arc〜en〜Ciel)×逹瑯(MUCC)×怜(BAROQUE)×将(A9)、「<PARTY ZOO>は和気藹々じゃない」

ポスト

■お湯を溜めて湿気を部屋に出してとか
■でも、あれをやっちゃうと…──怜(BAROQUE)

──たとえば別のバンドのギタリスト同士が話すとき、それぞれが使っている楽器などがきっかけになったりすると思いますが、ヴォーカリスト同士で話すときって?

逹瑯:共通の話題? ないよね。ほかのパートの人にないヴォーカル同士共通の話題があるとしたら…、ケアですね。体調管理とか、喉のケアとかどうしてんの?って。

怜:ツアー中の過ごし方とか、連チャンするとどうなるのか、とか。

Ken:それって、ヴォーカリストみんな、本気で取り組んでるよね!

▲怜(BAROQUE)

逹瑯:あのね、声が出るっていう状況だと、無条件にテンションが上がるっすよ。声が出ないっていうだけでもうストレスだから。声が出ない、どこをどう引っ掛けて、出るポイントを探そうかって歌ってると、脳みその容量を一個そこに使わなきゃいけないんですよ。お客さんを前にして、歌詞だなんだってことも考えながらいるから、ステージで集中するには、考えなきゃならないことが、ひとつでも少ないほうがいいですよね。で、自分にそういう負い目が少しでもあると、目の前にいるお客さんの表情が、楽しんでたとしても、楽しんでるふうに見えなくなってくるんですよ。

将:声が出ないときは本当、泣きたくなりますね。

逹瑯:いろんなケースがあるけど、ホールとライヴハウスでも違うんですよ。

Ken:何が違うの?

逹瑯:湿気! 俺は全然、ライヴハウスのほうが好き。俺は喉のコンディションがいまひとつだなって思ったとき、もう序盤に歌いやすい状況というか、環境を作っちゃうんですよ。声で煽るのを最小限にして、身振り手振りでお客さんをガンガンにノセて、湿気地獄にしちゃう。

Ken:なんかそういう祭、あった気がするね(笑)!

逹瑯:とにかく暑くして、スチームな状態にしちゃって。その間にちょっとずつ声のエンジンを上げていって喉を温めるっていう。

Ken:ちょっと聞いていい? <M.A.D>のとき俺、1曲歌っただけで声が出なくなってたじゃん。あれは、なんのせい?

逹瑯:温めずに、いきなりガーッといくからじゃないですか? …ていうか、それ以前に前日、朝まで飲んでるじゃないですか。あれがダメ! 睡眠不足と飲んで大声で喋るのが、一番ダメっぽい。

▲<PARTY ZOO 〜Ken Entwines Naughty stars〜>

──ライヴの前日は、やっぱりみなさん体調に気を使いますか?

怜:2デイズとかそういうんじゃなかったら、意外と俺、気にしないようにしてます。ツアー先で環境が変わったときは、寝るとき以外、基本お風呂場でボーッと足湯に浸かって過ごすとか。昔はお湯を溜めて湿気を部屋に出して…とか、やってたんですけど、あれやっちゃうと…。

逹瑯:ははは。俺ね、それで水分が飽和状態になって、寝てるとき天井から大雨が降ってきたことがある。

怜:わかります。ヴォーカルあるあるですね(笑)!

Ken:飲みに行ったりは、しない?

怜:行っても、飲まないですね。

逹瑯:お酒、好き?

将:(お酒の)場は好きですね。初めて逹瑯さんとお酒の席でご一緒できたときは、カシオレ2口ぐらいしか飲めなかったんですけど、今は普通の大人ぐらいになりました(笑)。

逹瑯:お〜、スゲェじゃん! のん兵衛じゃん(笑)!

怜:…逹瑯さん、まったく飲まないですよね。

逹瑯:飲まない!

Ken:えっ!? ゼロ?

逹瑯:お酒が飲みたいなって思うことがない。シラフで全然、酔っぱらいとも話せるし、自分の言いたいこと騒ぐのにもお酒いらないから。

Ken:そうなんだ。俺もそんな感じなんだけどね。

怜:普段は俺、お酒の力、借りたくなるときもありますね…(笑)。

◆インタビュー(4)へ
◆インタビュー(2)へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報