【インタビュー】モン吉、一つひとつの出会いをすごく大事に感じて作った1stソロ・アルバム『モン吉1』
FUNKY MONKEY BABYS解散後、充電期間を経て2016年1月にソロ活動開始を発表したモン吉が、いよいよ8月10日に1stソロ・アルバム『モン吉1』を発売する。3月9日に配信リリースされたソロデビュー・シングル曲「桜ユラユラ」、アルバム先行配信曲「遥か」に続き、まさにファン待望のアルバムとなる同作は、変わらぬファンモン節が健在であると共に、初コラボとなるトラックメーカーとの共同作業で生まれた意外性のあるアレンジによるサウンドが楽しめる作品となっている。ソロ・アーティストとして歩み出した今の心境と、自らのパーソナリティを包み隠さず表現した今作について話を訊いた。
◆モン吉~画像&映像~
■最近は“優しい曲ウェルカム”みたいな感じで
■子どもが聴けるような曲も作りたいなと思うようになりました
──2013年6月にFUNKY MONKEY BABYSが解散して以降、2016年1月にソロ活動の開始を発表するまで、約3年間の充電期間がありました。この間はモン吉さんにとってどんな時間でしたか。
モン吉:けっこうゆったりと過ごしていました(笑)。ファンモンのときがかなり忙しかったので。
──その間、音楽制作のことはあまり考えなかったのでしょうか。
モン吉:そうですね、アルバムの制作に入ってからはJ-POPを作っていたんですけど、休んでいた2年間くらいは自分の好きなテクノとかトランスとか、ボーカルのない音楽を作っていました。
──モン吉さんのオフィシャル・ウェブサイトにネパール、ブラジル、インド等への旅の様子がアップされていますが、そうした国々で見てきたことで得られたものも影響しているんですか?
モン吉:自分自身、あんまり自覚はないんですけど、行っているのと行かないのでは何かが違ったのかもしれません。海外でもそんなにセカセカしないようにしたいと思っていたので、ビッグパーティーに2、3個行ったくらいなんです。あとはワールドカップを観に行ったりしていました。本当、ゆっくりしていたんです。起きてから何もやることがないくらいの感じで行きたいなと思っていたので。
──そうしたモードから、ソロアルバムの制作に向かったのはどんなきっかけがあったんですか?
モン吉:2年くらい休むというのは決めていて、もうちょっと休みたいなと思っていたんですけど、ちょうど子どもができまして。奥さんと子どもにケツを叩かれたというか(笑)。
──(笑)実際、お父さんになってみていかがですか?
モン吉:う~ん、夜中に遊ばなくなったくらいの感じですかね(笑)。
──音楽的な影響という意味ではきっと自然に曲に出てきますよね。
モン吉:そう思います。前だったら優しい曲でも、優しいからこそ“いなたい”と感じることもあったんですけど、最近はもう、“優しい曲ウェルカム”みたいな感じで、子どもが聴けるような曲も作りたいなと思うようになりました。
──今回、歌詞の言葉の使い方なども、そういう影響はありました?
モン吉:子どもがどうこうっていうのは、曲に対してはあんまりないですけど。ただ伝わりやすい曲、一回聴いてどういうことを歌っているのかわからないと、というのはファンモンのときから一緒ですね。
──ファンにとっては待望のソロ・アルバムだと思いますが、制作する上でどんなことを考えましたか?
モン吉:『モン吉1』という題名からしても、特にコンセプトってないんです。これもファンモンのときから一緒なんですけど、1曲1曲が大事で、その曲がラインを越えたらまた違うテーマ、違うリズムだったり曲調のものを作って、それができたらまた次、という積み重ねで作った感じですね。
──ソロ初の楽曲として3月に配信された「桜ユラユラ」が最初に出来た曲ですか。
モン吉:あれが最初というわけではないです。その時点ではもう5、6曲あったので。3月9日が配信日だったので、桜の時期に合う曲としてそこから「桜ユラユラ」を選んで配信したんです。
──「桜ユラユラ」もそうですけど、アルバム全体の中で出逢いと別れが交差しているような印象を受けました。それは意図せずしてこういう曲が集まったという感じなんですか?
モン吉:それは意図せず、ですね。アルバムにこんな曲があったらいいなというところから作りました。結果的に『モン吉』というタイトルになったので、僕っぽいとかファンモンっぽい感じにはなっていると思うんですけど、それくらいのテーマというか。
──それくらい、リラックスしたモン吉さんが全部出ているアルバムということですよね。
モン吉:そうですね。こんなにゆっくりアルバムを作らせてもらったことってないので(笑)。本当に楽しく作りました。
──「MUSIC」の歌い出しの歌詞で“Hey yo! ファンキーなモンキーで培ってきた 延長線上で繋がって今 ドアをノックした新たな扉”とありますが、所謂ファンモン節というのは意識していましたか?
モン吉:いや、意識はしてなかったんですけど、曲を作って行くうちに作りグセというか、どうしてもファンモンっぽくなると思ったし、自分でアルバムを聴いてみても「あ、ファンモンぽいな」と思いました。でもそこは自分の長所だと思うので、別に隠さずに出しましたね。ソロだからといって裏をかこうとかそういう気持ちは全くなかったです。オケに関しては、今の旬というか今自分がカッコイイと思っているものをJ-POPに混ぜられたら良いなという意識はありましたけど。リリックとかメロディに関しては全く前と変わらないですね。
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