【インタビュー】モン吉、一つひとつの出会いをすごく大事に感じて作った1stソロ・アルバム『モン吉1』
■「遥か」は会えなくなった人に対して書いたつもりの曲です
■亡くなったおばあちゃんに良い顔ができるように暮らしたいという気持ちで
──オケに関してはさまざまなトラックメーカーの方が参加していますね。なかでも、水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミさんが「なると」に参加していることがちょっと意外な気もしました。
モン吉:そうなんですよ。この曲は、ファンモンの「Lovin' Life」とか今回の「桜ユラユラ」とか、昔から色々やってもらっているsoundbreakersの大野(裕一)さんと制作しているときに、僕がアルバムで色んな人とやりたいという話をしていたんですけど、それを覚えていてくれて。あとで大野さんがケンモチさんと会ったときに話してくれたんです。そうしたら、やってくれるという話になって。もうその次の大野さんとの制作のときに、大野さん経由でケンモチさんからのオケをもらったんです。それを聴いたらカッコよかったので、ぜひ一緒にやりたいということになりました。お会いしたらめちゃくちゃ良い人で、とてもやりやすかったです。ファンモンのときから一番最先端の流行っているものをやりたいと思っていたので、それがソロになってより身軽に出来ている感じですね。
──「なると」と「輪廻」がかかっているリリックが面白いですね。
モン吉:この曲のリズムは4分なんですけど、ワルツと同じで、8分とか4分で数えられないリズムだったので、なんか回ってるなあっていう意識があって「輪廻っていう題材どうですか?」って言ったら、「じゃあ輪廻となるとでどうですか?」ってケンモチさんから言ってもらって。本当にその会話の延長で作りました。逆に言うと、自分の世界観だけだったらたぶん、「輪廻」で止まっていたんですけど、ケンモチさん的な要素も欲しかったので、どんどんケンモチさんの色を入れてほしいなというのは伝えました。
──曲作りはまずトラックが出来てから始まるんですか?
モン吉:一緒にトラックのコードとリズムを作って、サビメロを作って、そのサビメロが自分の中のラインを越えているメロになったら歌詞を書きます。まあそれもファンモンのときから変わらないんですけど(笑)。全く同じ作りかたでしたね。
──「なると」は不思議とメロディにもケンモチさんっぽさが出てますよね。
モン吉:そうなんですよ。本当に、才能を分けていただいてありがたいです。
──「サヨナラREMEMBER」、「星空FUTURE」にはGARIのYOW-ROWさんが参加していますね。
モン吉:今回が初めてです。僕の音楽に合っているからと紹介していただいたんです。(ボーカリストでプログラマーでもある)YOW-ROWさんは全部できるのでやりやすかったですね。こちらの意図を伝えたらそのまま、こちらの意図よりも良いものを作ってくれたので。
──エレクトロ、EDMの要素が欲しかったというのもあったのでしょうか。
モン吉:EDMがちょっと前に流行っていたので、作りたいなと思っていました。
──「サヨナラREMEMBER」のボーカルにはオートチューンがかかっていて面白いです。
モン吉:オートチューン、かけたかったんですよね(笑)。やってみたら結構ハマったというか、自分の地声とオートチューンをかけた音を聴き比べて、単純にこっちの方がカッコイイなというのもありました。
──「ハンパない。」もかなり大胆なアレンジになっていますね。
モン吉:サイケデリックトランスも、もともと好きだし、自分でも休んでいた2年間で作っていたので、その要素をJ-POPに落とし込めたらなと思って作りました。
──「Everything's Gonna Be Alright」という曲がとても好きなんですが、こういうところに充電したリラックスした部分が表れているんじゃないですか?
モン吉:ありがとうございます。これはルーツ・レゲエですね。海外でもレゲエがかかっていることが多かったので。馴染みがあるというか。
──「FUU~!!!」でも“気楽にいこう 楽しんで行こう”というフックがありますが。
モン吉:そうですね、全般を通してみると、そういうコンセプトになっている気はします。今の日本って、そんな感じがしないので。最近、ちょっと過剰ですよね。もうちょっと肩の力を抜いても良いのになって。音楽で言いたいことを言えたらなと思って書いた曲です。
──「遥か」はソロ第二弾の先行配信シングルとして7月27日にリリースされました。この曲はどんな想いで書いた曲なのでしょうか。
モン吉:これは、会えなくなった人に対して書いたつもりの曲です。僕だったら亡くなったおばあちゃんに、ちゃんと良い顔ができるように暮らしていけたらなという気持ちで書きました。それと題名の「遥」という漢字は、僕の子どもの名前の字と一緒なんですよ。でも、おばあちゃんはひ孫に会えなかったので。そこが繋がったら良いなと思いました。だからこの曲への想いは強いですね。
──「一期一会」はモン吉さんのこれまでと、これからを繋ぐ核になっているテーマなんじゃないかなって聴こえました。この曲について教えてもらえますか?
モン吉:「一期一会」はArmy Slickさんと作った曲なんですけど、オケが作って行く段階ですごく優しかったので、温かい曲が書けたら良いなと思ったところからスタートして出来上がった曲です。最近活動を再開して久しぶりに会う方もいますし、会う前から「久しぶりに会えるからうれしいな」とか思うと、1つ1つの出会いってすごく大事だなって思いますね。
──それはソロとして歩んで行く上で、改めて思ったことですか?
モン吉:そうですね、ファンモンのときは忙しくてあんまり振り返る気持ちがなかったので(笑)。結構解散してからの方がそういう気持ちがあります。出会いがなければ何も始まらないし、大事だなって思います。
──今後のリリース・ツアー等、ライヴの予定を教えてください。
モン吉:9月30日にZepp 東京、10月15日Zepp なんば大阪でワンマンを予定しています。このアルバムの良さがより一層生で伝えられたらなと思っています。
──ライヴは全編打ち込みで、ということになりますか?
モン吉:はい、生楽器とかバンドとかは考えていないですね。なのでDJが欲しいなと思っています。でもなかなか良いDJが見つからなくて。「募集中」っていうくらいに書いておいてください(笑)。
──本当に募集したらめちゃくちゃ集まりそうですけど(笑)。
モン吉:いや本当にそれくらいの勢いで探しています(笑)。今後はライヴもコンスタントにやりつつ、マイペースでソロ活動していけたらなと思ってます。楽しみにしていてください。
インタビュー・文●岡本貴之
1stソロ・アルバム『モン吉1』
<通常盤 CD> MUCD-1357 ¥3,000+税
※初回限定盤DVD収録内容
VIDEO CLIP、メイキング、特典映像
1. サヨナラREMEMBER
2. 星空FUTURE
3. 遥か
4. 桜ユラユラ
5. ハンパない。
6. Everything's Gonna Be Alright
7. なると
8. ハレルヤ
9. FUU~!!!
10. もしも偶然すれ違っても
11. MUSIC
12. 一期一会
13. またBYEBYE
ライブ・イベント情報
2016年9月30日(金)Zepp Tokyo
2016年10月15日(土)Zeppなんば大阪
※その他詳細は後日発表いたします。
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